昨日は「チャリンコ逃避行」で新座市の平林寺を訪ねたが
その帰りに近所をもう少しブラブラしてみた。
このあたりの地名は「野火止」(のびどめ)と言う。
その昔、焼畑農業が盛んだった頃、野焼きの火が住居に飛び火しないよう
見張りの塚や堤を設けたことが地名の由来となったらしい。
平林寺の裏手を流れている小川は「野火止用水」と呼ばれている。
何ともロマンあふれる名前ではないか。
用水の傍らには赤い帽子と前垂れをかけたお地蔵様。
真新しい花が手向けられているのは
地元の人がこのお地蔵様を大事にしている証なのだろう。
野火止用水は立川から新座市を通って新河岸川へと注ぐ。
もともとこのあたりは関東ローム層の乾燥した台地で水が乏しかったため
今から350年ほど前、川越城主だった松平信綱が
多摩川から灌漑用の水を引いたのがその始まりだと言う。(パンフレット)
一時は生活用水が流れ込んで衰退の危機にあったと言うが
地元のボランティアが水質浄化に取り組み
今は貴重な「歴史遺産」として新座市が史跡に指定して保護している。
平林寺裏手の原生林は今も武蔵野の面影を色濃く残している。
野鳥のさえずりがひっきりなしに聴こえて来る。
農家の庭先に咲く野菊の花。
何ということもない風景だが思わず足が止まる。
用水は森の中を、住宅街の脇を、幹線道路の下の暗渠を貫き
とこまでも伸びていく。
畑の傍らに建つ野火止用水の碑。
前方を小さな女の子が走って行く。
どうやらお爺ちゃんと散歩に来たらしいが飽きたのだろう。
「おじいちゃん、もう足が疲れた。お家に帰りたいよう。お爺ちゃん!」
時々、ジョギング中の人と出会う。
こんな「牧歌」の中を走ると気持ちがいいだろうなあ・・・
「ああ、いい風景だなあ」と、また足が止まる。いや、自転車を止める。
スケッチブックを持ってくればよかったと思う。
民家の軒先にはオレンジ色の「残り柿」。
晩秋から冬にかけての里山の代表的な風物詩だ。
行き暮れて 思うことありや 残り柿 (杉作)
行き暮れた先で出逢ったのが畑の「野仏」。
冬枯れの大地にぽつねんと並ぶ石仏たちの寂寥と慈愛。
周りに人がいないのを見計らって、思わず頭を垂れてしまった。
その帰りに近所をもう少しブラブラしてみた。
このあたりの地名は「野火止」(のびどめ)と言う。
その昔、焼畑農業が盛んだった頃、野焼きの火が住居に飛び火しないよう
見張りの塚や堤を設けたことが地名の由来となったらしい。
平林寺の裏手を流れている小川は「野火止用水」と呼ばれている。
何ともロマンあふれる名前ではないか。
用水の傍らには赤い帽子と前垂れをかけたお地蔵様。
真新しい花が手向けられているのは
地元の人がこのお地蔵様を大事にしている証なのだろう。
野火止用水は立川から新座市を通って新河岸川へと注ぐ。
もともとこのあたりは関東ローム層の乾燥した台地で水が乏しかったため
今から350年ほど前、川越城主だった松平信綱が
多摩川から灌漑用の水を引いたのがその始まりだと言う。(パンフレット)
一時は生活用水が流れ込んで衰退の危機にあったと言うが
地元のボランティアが水質浄化に取り組み
今は貴重な「歴史遺産」として新座市が史跡に指定して保護している。
平林寺裏手の原生林は今も武蔵野の面影を色濃く残している。
野鳥のさえずりがひっきりなしに聴こえて来る。
農家の庭先に咲く野菊の花。
何ということもない風景だが思わず足が止まる。
用水は森の中を、住宅街の脇を、幹線道路の下の暗渠を貫き
とこまでも伸びていく。
畑の傍らに建つ野火止用水の碑。
前方を小さな女の子が走って行く。
どうやらお爺ちゃんと散歩に来たらしいが飽きたのだろう。
「おじいちゃん、もう足が疲れた。お家に帰りたいよう。お爺ちゃん!」
時々、ジョギング中の人と出会う。
こんな「牧歌」の中を走ると気持ちがいいだろうなあ・・・
「ああ、いい風景だなあ」と、また足が止まる。いや、自転車を止める。
スケッチブックを持ってくればよかったと思う。
民家の軒先にはオレンジ色の「残り柿」。
晩秋から冬にかけての里山の代表的な風物詩だ。
行き暮れて 思うことありや 残り柿 (杉作)
行き暮れた先で出逢ったのが畑の「野仏」。
冬枯れの大地にぽつねんと並ぶ石仏たちの寂寥と慈愛。
周りに人がいないのを見計らって、思わず頭を垂れてしまった。