小説「新・人間革命」
【「聖教新聞」 2014年(平成26年)1月1日(水)より転載】
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正義1(1/1)
創価学会の使命は、世界広宣流布にある。法華経の精髄であり、一切衆生の成仏得道の大法
である日蓮大聖人の仏法を、人びとの胸中に打ち立て、崩れざる世界の平和と、万人の幸福を実
現することにある。
大聖人は師子吼された。
「今日蓮が時に感じて此の法門広宣流布するなり」(御書一〇二三ページ)、「法華経の大白法
の日本国並びに一閻浮提に広宣流布せん事も疑うべからざるか」(同二六五ページ)
大聖人は、末法にあって全人類の救済のために妙法流布の戦いを起こされ、一閻浮提、すなわち
全世界への大法弘通を誓願された。学会は、御本仏のその大誓願を果たすために出現した、人間
主義の世界宗教である。
大聖人の正法正義を守り抜いた、後継の弟子・日興上人の御遺誡には、こうある。
「未だ広宣流布せざる間は身命を捨て随力弘通を致す可き事」(同一六一八ページ)
この御遺誡のままに、学会は正義の旗を掲げ、初代会長・牧口常三郎は軍部政府の弾圧と戦い
、獄中で死身弘法の生涯を閉じた。
第二代会長・戸田城聖もまた、約二年間にわたって投獄されている。彼は獄中にあって、“われ地
涌の菩薩なり”と悟達し、師・牧口の遺志を胸に、生きて牢獄を出た。広宣流布に一人立ったのだ。
その正義の旗の下に、われらは集った。一人ひとりが“地涌の使命”をもって、この世に出現したのだ。
“地涌の使命”とは、広宣流布だ!
自他共の幸せのために、勇んで大正法を語りに語り抜いていくのだ。苦難と絶望の淵から雄々しく
立ち上がり、人間蘇生の大ドラマを演じ、仏法の偉大なる功力を証明するのだ。何があっても負けな
い、強靱にして豊かな心を培い、人格を磨き抜き、歓喜に満ちあふれた人生を生き抜くのだ。
世界広布新時代の朝は来た。世界は、彼方にあるのではない。自分の今いる、その家庭が、その
職場が、その地域が、絢爛たる使命の大舞台だ。世界広宣流布の中心地なのだ。
さあ、立ち上がろう。元初の太陽を胸に!
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