和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

若芽14/小説「新・人間革命」    

2013年11月05日 08時20分17秒 | 新・人間革命

      小説「新・人間革命」

【「聖教新聞」 2013年 (平成25年)11月5日(火)より転載】


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若芽14(11/5)

 山本伸一は、東京創価小学校の制服に身を包んだ児童たちを見ながら、教員たちに、感慨深そうに語った。

 「東京の創価中学・高校の開校から、ちょうど十年になる。この間に創価大学が開学し、大学院もできた。大阪には創価女子中学・高校も開校し、札幌には創価幼稚園も開園した。創価の人間教育が、各地で輝きを放ち始めています。

 そして、東京の小学校開校によって、創価の一貫教育が完成した。いよいよ、“創価教育”建設の第二期を迎えたんです」

 伸一は、小学校の設立を、創価一貫教育完成の、重要な事業と考えてきた。五年前(一九七三年)の四月に、大阪に創価女子中学・高校が開校すると、次は小学校を設立するよう提案。小学校の設立準備委員会が発足したのは、七四年(昭和四十九年)七月であった。

 創価教育の父・牧口常三郎と、その弟子である戸田城聖が、実際に教壇に立ち、最も力を入れて取り組んだのが初等教育であった。

 それだけに伸一も、小学校の設立に、一段と情熱を傾け、力を注いできた。

 大事業は、一代で成し遂げられるものではない。弟子が、さらに、そのまた弟子が、先師の志を受け継ぎ、創業の思いで、全身全霊を注いでこそ、成就されるものである。

 弟子は、師が道を開いてくれたからこそ、大業に連なることができる。師は、弟子が事業を継承してくれるからこそ、大願の成就がある。永遠なる師弟の流れありてこそ、新しき創価の大潮流がつくられていくのである。

 牧口は、自らの教育実践と思索をもとに、創価教育学の体系をつくり上げた。創価の一貫教育の学校をつくることは、牧口の、さらに、弟子である戸田城聖の念願であった。

 戸田は、牧口の創価教育学を、私塾「時習学館」で実践し、その成果を世に示した。しかし、それは、師の教育思想、教育実践の一端を実証したにすぎなかった。今、戸田の弟子・伸一の手で、幼稚園から大学院までの本格的な創価の教育城が完成をみたのである。


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草の花/今日の俳句 第1401号

2013年11月05日 06時51分06秒 | 今日の俳句

◇草の花/今日の俳句◇
       ◇※第1401号※◇
      

 2013年(平成25年)11月5日(火)

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■ 11月5日。
○ 津波防災の日
 2011年3月11日の東日本大震災を受けて同年6月に制定された「津波対策の推進に関する法律」にて制定。
 嘉永7年11月5日(1854年12月24日)、安政南海地震が発生し、南海道・東海道を大津波が襲った。このとき、紀伊国広村で濱口梧陵が稲藁に火をつけて津波の襲来を知らせ村人を避難させたという実話を元に小泉八雲が『稲むらの火』という物語を執筆し、後に小学校の教科書にも掲載された。
 当初は東日本大震災が発生した3月11日を記念日とする案であったが、震災が起きて間もないことから、被害を受けた方々の心情を考慮して違う日附にされた。

○ 雑誌広告の日
 日本雑誌広告協会が1970(昭和45)年に制定。
 「読書週間」「教育文化週間」のある時期ということで、この日を記念日とした。消費者の保護と雑誌広告の信頼を高めることを目的としている。

○ 縁結びの日
 島根県の神話の国・縁結び観光協会が制定。
 旧暦10月(新暦11月ごろ)に出雲大社に全国の神が集まり縁結びなどの会議をするとされていることと、「いい(11)ご(5)えん」(いいご縁)の語呂合せから。

【「ウィキペディアフリー百科事典」より転載】


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   ■※今日の俳句※■


  草の花ひたすら咲いてみせにけり
         久保田万太郎


  草の花げんのしょうこもまじりゐて
         細見綾子
  

  音のして海は見えずよ草の花
         木下夕爾


【季語の解説】
※ 草の花→千草の花・百草(ももくさ)の花。
 秋は野山といわず、路傍といわず、たくさんの草の花をつける。そのおおむねは、春や夏のそれとはちがってさびしく可憐な花。その種類は枚挙に遑(いとま)ないほどで、古くから千草の花、あるいは八千草の花ともいわれている。
 また木の花は春、草の花は秋と言いならわされ、斉藤茂吉は「ながらふる付きのひかりに照らされしわが足もとの秋草の花」(「つゆじも」)と詠い、若山牧水は「吾木香(われもこう)すすきかるかや秋草のさびしききはみ君におくらむ」と詠う。

【「現代俳句歳時記(秋)角川春樹編・角川春樹事務所」より転載】


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※わが友に贈る/寸鉄※
【「聖教新聞」2013年(平成25年)11月5日(火)より転載】


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   ※わが友に贈る※

  読書の秋。

  青年よ人類の宝の

  名著に学べ!

  知勇兼備の

  リーダーと光れ!



      ◇※11月5日※◇

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    ◇※名字の言※◇

 図書館に行くと、つい目移りして“あの本も、この本も”と手を伸ばしてしまう。結局、読めずに返却したことも一再ならず。「読む」ことと同じくらい、読みたい本を「選ぶ」作業は、本好きにとって至福の時間なのだ



話題の書『選択の科学』で、シーナ・アイエンガーさんが、生後4カ月の乳児を対象にした研究を紹介している(櫻井祐子訳、文藝春秋)



乳児の手にひもを結わえ、それを引っ張ると、心地良い音楽が流れるようにする。だが、同じ音楽を、ひもを外し、脈絡なく流すようにすると、今度は乳児の顔が悲しげに変わり、怒りをあらわにする。同じ音楽でも、自分の意思で鳴らしたものではないからだ



「人間は、生まれながらに選択を行う手段を持っている。だが、それと同じくらい重要なのは、わたしたちが『選択したい』という欲求を生まれ持っていることなのだ」と彼女は言う。また、脳の神経細胞は受動的に与えられた情報よりも、能動的に選んだ情報に、より大きな反応を示すという



得た「結果」がもたらす喜びは、つかの間で消える。だが、自分の未来は自分で「選択できる」「変えられる」という実感は、人生に根源的な充実を与える。私たちの目指す「人間革命」の道である。
       (靖)
 
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◆浩ko・ 編集後記◆
 今日も有難う御座います。和井弘希です。

  冬来れば母の手織の紺深し
         細見綾子

 毎年、母の織ってくれた紺の着物を出して着る。“今年もお世話になります”と、母に感謝しながら袖を通す。幸せな一日(ひとひ)の一齣。
 この所朝晩の冷え込みは尋常ではない。早朝の散歩を楽しみにしているが、布団の中から出るのが嫌になって、いつまでもぐずぐずしている。
 子どもの頃の丁度、今頃、田舎の五右衛門風呂を沸かして、朝風呂を楽しんだことが懐かしい。“夢”みたいなことを考えているうちに、時間ばかりがすぎていく。

  五右衛門の風呂溢れさせ冬に入る
         和井弘希

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11月4日(月)のつぶやき

2013年11月05日 01時36分51秒 | 暦日抄

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