和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

若芽16/小説「新・人間革命」   

2013年11月07日 06時51分34秒 | 暦日抄


      小説「新・人間革命」

【「聖教新聞」 2013年 (平成25年)11月7日(木)より転載】


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若芽16(11/7)

 児童の多くの親たちは、“有名中学に入ることが、偏差値の高い有名大学に進むことにつながり、それが一流企業など、社会的評価も高く、高収入で安定した職業に就く道である。そして、そこに人生の幸福がある”との考えに立っていたのである。

 しかし、社会は常に変化を遂げ、企業の永続的な安定を保証するものなど何もない。希望する企業に入ったとしても、必ずしも、希望する仕事に就けるとは限らない。また、長い人生にあっては、人間関係で苦しむこともあれば、病に倒れることもあろう。

 したがって、子どもたちが幸福を築き上げるには、知識だけでなく、どんな事態に遭遇しようが、怯まずに困難を乗り越えていける精神の力や知恵、向上心、挑戦心などを培うことが大切な要件となる。そして、そのための基盤をつくる時代の始まりが学齢期であると、山本伸一は考えていたのである。

 そもそも、牧口常三郎の創価教育学は、教育の目的は、子ども自身の幸福にあるとし、“どうすれば生涯、幸福生活を送らせることができるか”をテーマにしている。

 その幸福生活を牧口は、「価値を遺憾なく獲得し実現した生活」(注1)であると定義した。つまり、自身のなかの無限の創造性を開花させて、価値創造の喜びの人生を歩むことが、幸福生活であると考えたのである。

 したがって彼は、知識の切り売りや、暗記中心の「詰め込み教育」に厳しい眼を向け、次のように述べている。

 「教育は知識の伝授が目的ではなく、学習法を指導することだ。研究を会得せしむることだ。知識の切売や注入ではない。自分の力で知識することの出来る方法を会得させること、知識の宝庫を開く鍵を与へることだ。労せずして他人の見出したる心的財産を横取りさせることでなく、発見発明の過程を踏ませることだ」(注2)

 教育は、知識を与えることを目的とするのではなく、自分で考え、自分で得た知識を生かしていく方法を会得するためにあるのだ。

小説『新・人間革命』の引用文献
 注1 「創価教育学体系(上)」(『牧口常三郎全集5』所収)第三文明社
 注2 「創価教育学体系(下)」(『牧口常三郎全集6』所収)第三文明社


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萩/今日の俳句 第1403号

2013年11月07日 06時10分35秒 | 今日の俳句
萩/今日の俳句 第1403号



◇萩/今日の俳句◇
       ◇※第1403号※◇
      

 2013年(平成25年)11月7日(木)

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■ 11月7日。
○ 立冬(りっとう)は、二十四節気の第19。十月節(旧暦9月後半から10月前半)。
現在広まっている定気法では太陽黄経が225度のときで11月7日ごろ。恒気法では冬至から7/8年(約319.59日)後で11月6日ごろ。暦ではそれが起こる日だが、天文学ではその瞬間とする。期間としての意味もあり、この日から、次の節気の小雪前日までである。

○ 鍋の日。
 食品メーカー・ヤマキが制定。この日が立冬になることが多いことから。

○ もつ鍋の日。
 社団法人日本畜産副産物協会が2011年に制定。この日が立冬になることが多いことと、「い(1)い(1)もつな(7)べ」の語呂合せ。
 もつ焼の日 7月13日

【「ウィキペディアフリー百科事典」より転載】


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   ■※今日の俳句※■


  白萩の雨をこぼして束ねをり
         杉田久女


  虻が来て萩が静かに賑はひぬ
         細見綾子
  

  白萩の風のこまかな葉の楕円
         加倉井秋を


【季語の解説】
※ 萩→初萩・萩の花・山萩・野萩・白萩・小萩・真萩・萩散る・こぼれ萩・みだれ萩。
 マメ科の潅木で日本各地の山野に自生するほか庭園などにも植えられているが、秋の七草の筆頭に数えられ、萩という日本製の感じが作られたほど、昔から日本人に愛されてきた。
 古株から新芽を出す「生え芽」をその語源とする。初萩のころ、長い総状花穂をなして紅紫色や白の小さな花をたくさんつけ、おおむねは仲秋になって散りはじめる。
 萩の種類は多く、みやま萩・つくし萩・にしき萩・みやぎの萩・黄萩など十種類を数えるが、俳句ではそれらを萩と総称して詠まれている。萩と名はつくが、犬萩・猫萩・盗人萩・姫萩・ひとつ葉萩は萩の仲間ではない。

【「現代俳句歳時記(秋)角川春樹編・角川春樹事務所」より転載】


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※わが友に贈る/寸鉄※
【「聖教新聞」2013年(平成25年)11月7日(木)より転載】


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   ※わが友に贈る※

  使命に生き抜く

  男子・女子部の部長よ

  君たちの奮闘こそ

  希望の前進の原動力!

  社会を照らす光明だ!

      ◇※11月7日※◇

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    ◇※名字の言※◇


日に日に気温が下がり、寒さを体感する分、人の心の温かさがしみる季節になった。立冬を迎え、暦の上では冬が始まる



「四季の歌」では、冬を愛する人は、とても心が広く、それは根雪をも解かすほどの温かな愛情で包んでくれる母親だ、と歌う。詩情は、悩める同志に尽くし、励ます学会の婦人部にも重なる



機械部品の加工工場を営む壮年部員がある日、苦悶の表情で打ち明けた。「会社を畳むかもしれない」。それを聞いた妻は、ひょうひょうと「ああ、そうですか」。あっけにとられる壮年。妻は“ここからが本当の勝負よ”と言わんばかりに、「さあ、出陣の意気込みを」と促した。勢いに押された壮年は、「前途多難ではありますが、希望を持って前進します」と決意を述べた



この壮年は、四季が巡るように、何度となく“人生の冬”を味わい、全てを信心根本に勝ち越えてきた。50代でリストラ。再就職先では一般社員から社長へ上り詰めた。「3・11」直後の原発事故で、警戒区域内にあった工場が操業停止に。だが、知り合いの工場を間借りして再起を果たした。そして今回も勝った



苦悩の根雪を解かせば、活躍の大地が広がる――季節も、人生も「冬は春への序章」と、壮年の生き方は物語る。
       (白)
 
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◆浩ko・ 編集後記◆
 今日も有難う御座います。和井弘希です。皆さまのご健康と無事故をお祈りしております。
 
  遠山の電波塔見ゆ今朝の冬
       和井弘希


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11月6日(水)のつぶやき

2013年11月07日 01時34分15秒 | 暦日抄

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