染織工房豆ブログ

染織工房「豆」の日々の記録

毎日の食事

2011年09月04日 07時30分34秒 | Weblog
「いのちのたべかた」と言うDVDを購入し見ました。
全般にわたって、説明やBGMもなし。ただ淡々と食料が作られて行きます。原題は「OUR DAILY BREAD」毎日の食事です。

本当に食料として淡々と進むので、普段の生活の一部の様な感じがします。確かに普段の生活の一部なんですが、植物も生物も無く食料としての扱い方で、ものすごい違和感。
感傷に浸っている暇もないのでしょうが、個人的には牛や豚を食肉にしていく過程よりも、ベルトコンベアーに乗っていくひよこたちの扱いに驚いた。まるでレモンかなにかの様な扱いですが、動いている。鳴いている。これはどうなんだろうねえ。生き物の扱い方として。

植物と生物の区別は僕もつけませんが、この欧米の区別の付け方とは少し違う。映画の舞台は主にドイツです。
どちらも生き物としての尊厳を保ちつつ、敬意を払っていただく事が、良いと思っているんですが、どうも欧米の感覚はどちらも、人間の糧となるために人間が生産している食料としか考えられていない様な気がします。だからこそ日本では嫌悪感や、罪悪感がどこかにあって、未だに食肉処理場の在処を知っている人は少ない。そこら中にあるんだけどね。でも、それがいけないとはおもっていません。

話がそれましたが、この欧米の食肉に対する考え方は、反捕鯨論の理解に繋がるのではないかと感じました。
我々は、牛や豚とどう違うんだと思うんですが、反捕鯨の方は食料として人間が生産しているから良いとか、鯨は知能が高いから。とか言いますが、牛や豚を馬鹿にしてはいませんか。たとえ、人間が管理生産しているとはいえ、生命であり、彼らには意識もある。それを人間の思うようにしたがるのはエゴではないかと思っている。
生命に区別は無く、その命に敬意を払ってこそ食物連鎖の頂点に立てるのではないかと思う。

ドイツでも豚を解体すると血までしっかり使うと聞きました。気持ちの問題もありますが、一緒に暮らしてきた生き物に対する敬意を払った食生活をしたいものだと思いました。

宗教論なども関係するかと思いますが、人間が一番素晴らしいと考えていると、動物の塚や墓標を作ろうとは考えないだろうと思います。

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