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ほのかんが「11ぴきのねことあほうどり」と言う本を見ながら聞きました。
「とうちゃん、アホウドリってアホなの?」
この本は馬場のぼるさんの11匹のネコシリーズでおそらく最も有名ではないかと思います。良い本です。僕も好きですが、アホウドリをアホだと思えてしまうところは気に入らない点です。
「アホだって言う人間がアホなんです」 と、ばっさり言いましたが、それでは収まりません。
「陸上ではのんびりした鳥です。名前の由来も人間を知らなかったから、簡単に捕まえられたからそう呼ばれていたに過ぎません。
でもね、翼を広げると2メーター以上になって、一日で日本の端から家くらいまで(800キロ)来れる程飛ぶことができるんだ。そんな鳥がアホかい? アホって言った人がアホなんですよ」
ほのかんは、少し困った顔をしながら、「そうだねえ」と解ったような感じでしたが、父親のムキになるツボを押してしまったことに後悔をしている風でした。
話し終わって少し僕が後悔しましたが、ホントのことだから仕様が無いと思いつつも、言い過ぎたなあと思いました。
でもいつかは滑空するアルバトロスを見たいものです。
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アホウドリは信天翁と書きますが、アルバトロスと英語では言います。albatrosというのは海の沖にいる白くて大きな鳥のイメージから来ている。語根は “albus” の白。アルバムalbumは写真の発明よりもはるか昔の1600年代から使われていて空白のある冊子のこと。albino(白子)は、皮膚色素欠乏による突然変異の動物。アルプスAlpsも「雪に覆われた白い山」から来ている。その他に“alb(s)”「司祭が着る白麻の祭服、(カトリック)白衣」、“albumen”「卵白」があるらしいです。調べると面白くなってきました。
後、文学にはあまり知識も無いので良く判らないのですが、信天翁と書いて「おきのたいふ」と読ませるボードレールの詩があったように思いますが、良く判りません。僕にとっては人がどう思うと興味ありません。
信天翁は中国語だそうで良く判りませんが、有り体に言えば「楽天家」となるのですが、信天翁(あほうどり)」と漢字で書くのは、昔の人がその生態を「天翁(てんおう)(太陽)信(まか)せ」であると見たためだと言う説もあるそうです。
これは毎日新聞の余韻欄から。