工房八重の部屋

京都の紹介、日々の出来事や思いを綴ってます

ギリシャ世界遺産、デルフィ遺跡とデルフィ博物館

2016年04月08日 | Weblog
ギリシャの旅の3日目は世界遺産、デルフィ遺跡とデルフィ博物館です。

個人的な問題から、国の未来を決めるような重要事項に至るまで、

古代ギリシャ人たちは「デルフォイの神託」に指示を仰いでいました。

神託を授ける儀式では、巫女がトランス状態になって神の言葉を伝えていたのですが、

神殿のちょうど真下で二つの断層が交差しており、

神殿地下の岩盤を調査した結果エチレンガスの成分が検出されたことから、

当時、神殿内にガスが噴出していて、それがトランス状態を引き起こしていたのではないか、

と言われています。デルフォイの廃墟の真上には中世から人が住み、

大きな地震で破壊されて村人が移住することになって初めて、デルフォイの発掘が始まりました。

1893年にフランスの考古学者チームが、アポロン神殿をはじめとしたデルフォイ遺跡を発掘し、

そこで発見された素晴らしい芸術品が、デルフィ考古学博物館に展示されています。



デルフィ遺跡


デルフィ遺跡は岩山の斜面にあります


デルフィ遺跡の復元図
紀元前1000年頃から礼拝の地として崇められており、
紀元前12世紀からは神を祀る場所になっていました。


宝物殿
デルフォイには、神託を授かるために訪れた王達などから、
たくさんの貢物が納められ、特に力を持っていたアテネ人や、
テーバイ、コリントスなど近隣の国々、金などを産出していたシフノス人の宝庫が
アポロン神殿に至る参道沿いに築かれていました。計25もの宝庫跡が発見されています。
これらの宝庫に納められていた宝物は、デルフォイを支配しようと争われた数々の戦争でほとんどが失われました




神殿跡


神殿跡
ゼウスの息子であるアポロンがこの地で神となったことで、
アポロンの神託としても長年使われていた神聖な場所です。
そのアポロンを祀ったといわれるアポロン神殿は、
紀元前370年頃の柱が現存しています


ガイドの方が神殿の説明


神殿跡


上から見た神殿跡


デルフィ遺跡




劇場
古代劇場は紀元前4世紀のものですが、
大理石でできた観客席なども保存状態がよく、当時とほぼ同じ姿を見ることができます。


劇場


劇場


劇場




遺跡跡に咲く花


遺跡跡に咲く花














デルフィ博物館
アルカイック時代からローマ時代までの美術品や彫刻を見ることができます.
デルフォイの廃墟の真上には中世から人が住み、
大きな地震で破壊されて村人が移住することになって初めて、
デルフォイの発掘が始まりました。1893年にフランスの考古学者チームが、
アポロン神殿をはじめとしたデルフォイ遺跡を発掘し、
そこで発見された素晴らしい芸術品が、デルフィ考古学博物館に展示されています。


ギリシャ彫刻が素晴らしい








金製品


















紀元前478年の作品で、1896年にギリシャで発見された「青銅の御者の像」は、
当時とほぼ完全な姿のままで保存されています


着衣のドレープなど美しく素晴らしい。


青銅の御者の再現図