工房八重の部屋

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会津藩士も投宿した築二百七十年の長谷川家住宅の農家住宅を見学

2013年06月23日 | Weblog
長谷川家は東九条にあり毎週土、日、祝日に「歴史・文化・交流」の家として公開されています。

行ったのは日曜日でしたが、公開されたのは昨年からということで、知られていないせいなのか

行った時は、だれも見学している方がいなくて、当主のご夫婦しかいませんでした。

長谷川家住宅は、会津藩士も投宿した築二百七十年の農家住宅で、戦後の農地改革で所有する

農地の大半を失いました。

住宅は2011年から1年間かけて修復し、公開されている、京町家の特色を残した二階建ての

農家住宅で、築二百七十年の貴重な建物です。

公開して日が浅いせいか、観光ずれがしていなくて、現在の当主の奥様の方から、

長谷川家の歴史などをうかがうことができました。

十一代当主・長谷川良雄の風景画や、歴代当主が蒐集した書籍や屏風なども

特別展示されています。

今年は、7月13日から9月30日まで、第38回 京の夏の旅  文化財特別公開で

公開されるとのことです。


長谷川家門
江戸時代は庄屋、明治初頭の9代目の方は京都府議会議員に就任されていました。


門からの内部


敷地


土間の天井


土間の台所


土間にあった武具


作り付けの食器棚


仏間


表の間  元は玄関だったところで明治以後に格子の窓に改装され居間になったとか!


床の間のある座敷


高瀬川の資料


家系図と会津藩の軍勢を10代目の方が幼い子供時代に描いた絵巻
幕末は会津藩士が投宿したこともあり、床柱には当時のものという武具の擦れた傷あとが
残ります。


会津藩からお礼にいただいた掛軸


手織教室を土曜日に開講しているとのことです。講師は専門の先生が指導。


手織の織機


居間


階段を上って2階に行く


2階は11代目が水彩画家だったのでギャラリーになっています


駕籠がありました


屋敷を出たら、現在で14代目にあたる方が挨拶されました。
案内してくださったのは、その奥様で、これだけの屋敷を維持するのは大変と思いました。
今の代の方は、この屋敷には住んでいないとのことです。