今年も早いもので大晦日
となれば風習に従い年越しそばをいただきたくなるところでありまして…
夕食としていただいたり除夜の鐘を聞きながらいただくことが一般的ではあるようですが、その時間に営業している蕎麦屋さんは限られているのであります
ここ数年の年越しは現存する400軒ほどの“長寿庵”の中で最も古いお店だと言われる『かやば町 長寿庵』のお蕎麦をいただいているのですが、こちらも類に漏れず16:00に閉まってしまうのでありまして…
少しでも遅いタイミングでお蕎麦をいただこうと15:00近くにお邪魔するのですが、同じように考える方が多いのか毎年多くのお客さまで賑わっているのであります
今年は入り口を入ってすぐにある客席ではなく奥に入った小上がりの席へと案内されたのですが、そこは坪庭を臨むことができるステキな空間でありました
繁忙営業だということで温かい天ぷらそばや天せいろ、鴨南蛮など代表的な商品に限定されていることもあって、いただくお料理は大きな海老の天ぷらが2本添えられる「天せいろ」であります
年越しそばには諸説あるようですが、細く長く伸びることから、寿命を延ばし家運を伸ばしたいという願いが込められていると言いますし、海老は腰が曲がるほどに長寿を願うものでもありますし…
どんなに忙しいときでも妥協や手抜きをすることなく、いつものクォリティーを提供し続けるのが“名店”なのでありまして、毎年変わることのないおいしさをいただいています
【かやば町 長寿庵】
東京都中央区日本橋茅場町1-9-4
03-3666-1971