何でも実習生の実習日誌

電子工作、模型スチームエンジン工作など、何でも工作が大好きです。
手持ちの工作機械は卓上ボール盤だけ、全て手作りです。

320MHz→110MHzに変換してオシロスコープに表示してみたい

2017-08-08 15:42:50 | 電子工作


2017/08/07(月曜日) 曇ったり晴れたり一時雨。(台風5号接近)


自作の超再生受信機の受信範囲は100MHz~150MHzの範囲だ。
120MHz~130MHz付近のエアーバンドを聞くために作ったのでこうなっている。
これで結構エアーバンドが聞こえる。
超再生受信機だから同調があまくて(ブロード)ダイヤルを回さなくても複数の交信が
聞こえる。
どんな電波が出ているかをワッチするのには都合がいい。
だけど、同時に通信が重なったときは強いもの勝ちで他は聞こえなくなってしまう。
まっ、超再生受信機なんだからこんなものだ。
もう一つ上の周波数帯の300MHzにもエアーバンドがある。
我が家の近くにある航空自衛隊基地の通信はこの周波数帯を使って交信している。
そこで、300MHzを100MHzにダウンするコンバータを作ってみた。
(短波放送を聞くためのアップバーターよりも先に工作していた。)
この基地の300MHz帯の交信は時々しか行われない。
それで調整が思うようにできず、完成が遅れてしまったのだ。

これも調子よく動作して交信は良く聞こえる。(ただし了解度が低くて意味はよく分かりません。)
でもこの電波を出すところはここだけしか聞こえない。
もっと他の局も同時に聞こえればいいのに・・・・

それじゃ、300MHzを聞く超再生受信機を作ればいいかな?
最近は500MHzや700MHzぐらいの発振回路は工作できるようになった。
(先日は1100MHzを発振させられた・・・(まぐれかな?))
でも300MHzを調整できるような計測器は持っていない。
100MHz~150MHzのときはオシロスコープが大いに役立ったが300MHzでは
使えないだろう。

300MHzを100MHzにダウンしてそれを見てみれば?
うまくいくかな?
まぁ、ダメ元で実験してみようか?







さてこれを使って300MHzの高周波波形が帯域幅100MHzのオシロで見られるかどうか?

実験回路はこんなものでした。



テストオシレータの出力はかなり強そうなのでアンプは取り外して更にー46dBのアッテネータを挿入した。
コンバータのLOCからは210MHzを発振させて漏れる電波をSDRドングルで受信して確認する。
320MHzと210MHzをMIXで混合すればその差の110MHzが取り出せる・・・というわけです。




テストオシレータの出力にー46dBのATTを入れてある。


その信号をアンプを介さずに直接MIXに入力する。



LOCの発振周波数は210MHzだ。



コンバータ出力は110MHz・・・・のはずだ。
この出力を分岐して一方はSDRドングルへ、もう一方はオシロスコープの入力へ接続する。
(信号が弱くて波形が小さかったのでアンプを使用した。)





SDRドングルで受信した信号は確かに110MHzになっている。 変調音も確認できた。


無変調にするとこうなる。(周波数が変動する。)



で、肝心のオシロの波形は・・・・・・

最大感度(50mV/div)にしても波形は小さくしか出てこない。





38dBぐらいのアンプを入れて増幅した波形を見てみた。

時間軸は最速の2ns/divにしてある。
垂直軸は最高感度の50mV/divにしてある。



これから見ると波形の周波数は200MHzだ。
テストオシレータの周波数を変えても変化しない。
試しにLOCのコイルに触れてみると波形は大きく乱れる。
とするとこれはLOCの発振波形ではないだろうか?

コンバータから出力される110MHzの信号はとても微弱な感じだ。
でも、SDRドングルはそれを受信してスペクトル表示をしている。

ダメだ、これは簡単には行かないな・・・・
ちゃーんとケースに入れて漏れる電波を防いでからまた実験いてみよう。







コメント (3)
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