( すかしゆり・透百合)
百合匂う地球は月を抱きにけり 細井啓司
百合折らむにはあまりに夜の迫りをり 橋本多佳子
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全身が応えてをりぬ雨後の百合 青山 丈
声あげて目覚むれば百合匂ふなり 岡本 眸
確かに官能句が多くありますね
私のように力の無いものが官能句を詠もうとすれ
ば、ただの言葉遊びになってしまいます。
声あげて目覚むれば百合匂ふなり 岡本 眸
この俳句には「口」「目」「鼻」と
全身が応えてをりぬ雨後の百合 青山 丈
には「全身」と 官能の感覚もさまざまで興味深い
ですよね。
またこの感覚と表現の対比もいいでしょ?
鐵砲百合神の鐵砲として白き 富安風生
風生さんにはやはり強い戦時体験があるのでしょう
ね「神の鉄砲」の措辞には銃前銃後の命を感じます
服薬や夜明の百合のうすみどり 岡本眸
服薬の中でも頓服は過ぎれば毒、毒か薬か紙一重の
うす緑なんて私の頭の中で妄想が広がります
つまりこの2句に流れるものは「命」と捉えました
百合の中でも、白百合は別格です。
讃美歌496
1.うるわしの白百合 ささやきぬ昔を
イエス君の墓より いでましし昔を
(うるわしの白百合 ささやきぬ昔を
百合の花、ゆりの花 ささやきぬ昔を)
2・春に会う花百合 夢路よりめさめて
かぎりなき生命に 咲きいずる姿よ
3・冬枯れのさまより 百合しろき花野に
いとし子を御神は 覚ましたもう今なお
( )はくりかえし
優美なメロデイと歌詞で愛唱されています。
白百合や一点見つめ礼拝す 上田日差子
白百合は特別な花なんですね
その潔白さと反面、香りも強く、花粉も艶やかです
そこが人との関わりが深くなった理由かもしれませんね。