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チレボンバティック工房日記

インドネシア・ジャワ島、チレボン市にある手描きバティック工房から。

縫製スタッフリクルート騒ぎその後

2009-12-13 09:28:07 | バティック


ああ、やっと、激動の1週間が終わりました。

新人(縫製スタッフのお嬢さん4名)の教育でグシャグシャになっているところにお手伝いさん部屋の改造騒ぎ、、、、、。まあ、なんとかなるものです。

画像は工房から見た縫製のスペース。チーフのアヨさんの指定席です。2mx2.5mの小部屋ですが、入り口が2つあるので涼しいし、動線上も使い勝手がよろしい。狭いスペースの有効利用で日本人の血、沸騰(笑)。こちらの人にはどうにもこうにも思いつかない発想らしく、コマールさん始め、工事の皆さんを困惑させました。言葉で説明しても「なにがなんだかさっぱりワカラン」といわれるので絵に描いてコンセプトを説明(汗)。「動線」なんて考えないからなぁ・・・・・。





新しいミシン

2009-12-09 08:52:01 | バティック


お手伝いさん部屋の改造、ゆるゆると進んでいます。日曜日に掘った大穴、せっかく完成したのに空いている部分の高さが(風水尺で縁起のいい数字より)高すぎる、ということでセメントを段階的に足しているところ。おかしいなあ、ちゃんと測っていたのに何故(笑)?

早速新しい工業用ミシンを買ってきちゃったコマールさん、モーターが250Wとかなりの容量です。カムトおじさんと「お前が100Wだって言っただろう!?」ともめていますが、知らないっと。

ミシンは「Tipical」、中国製でRp.1.900.000でした。まあ、工業用なので縫い目は安定しています。しかし、縫製7人(全員出勤したら、ですが)、いったい何を縫えばいいんだ!?




縫製スタッフリクルート

2009-12-06 14:01:19 | バティック


縫製スタッフ募集、高専(SMKNegeri2)の先生が積極的に卒業生に声をかけてくれたおかげで候補者が見つかりました。ヤティ先生、ありがとう!!!



昨日、ワタシが美容院に行って戻ってくると、お嬢さんが4人ミシンの前に座っています。2人募集をかけていたのですが「4人来たから全員採っちゃった」って、コマールさん、空いてるミシンは2台(汗)。

ミシンは買えばいいけど、スペースもないよ、どーする!?という話になって、うっかり「(倉庫になっている)お手伝いさん用の部屋の壁をぶち抜けば?」と口走ったところ、こんな大騒ぎになってしまいました。

今日は工房がお休みなので、一日で仕上げちゃおうと左側からカムトおじさんが電動グラインダーで切り目を入れ、右側からユキちゃん(オヤジ)が電動ドリルで穴をあけて、内側から丁稚が金槌で叩いて壁を壊していきます。ひー。工具類の音が大嫌いなゴボちゃん(犬)が逃げ回ってます。夕方までに片付くかな?






雇用形態

2009-12-04 08:42:15 | バティック


ここ数日雨が降っていません。朝夕の水遣り、再開しています。

さて、昨日は縫製のイワン君が突然退職するという大事件が発生しました。

イワン君はもともとバンドン出身のスンダ人。チレボンに出稼ぎに来てGrageモールでジーンズお直し業としているときに同じ売り場にいたチレボン人と結婚して、奥さんの実家に住んでいたのですが、今回、故郷の村に一家で引っ越すことに。

もともとジーンズお直しでお世話になっていたので携帯の番号を渡してあったところ、ある日突然、「(お直しの)仕事辞めてきたから雇ってください」とやってきて仰天。「(縫製ポストの)空きがあるか聞いてから辞めろよ」と思いましたが、そのままズルズルと雇うことに。その後数年間、真面目に働いてくれて、かなり複雑なアイテムも縫いこなしてくれていたので、今回の突然の退職は寝耳に水、というか、「ああ、また、予告ナシか・・・」と脱力しているところです。

一度辞めてもも「奥さんがやっぱりチレボンに住みたいって言うから」とか、なんとか、またブーメランのように戻ってきてしまう可能性もあるとはいえ、当座、代わりの縫製スタッフを補充しなければなりません。とりあえず、昨日は近所の高専の先生に会いに行ってきました。しばらく「縫製探し」に奔走することになりそうです。



ペンギン職人柄発見!その3

2009-11-13 06:21:23 | バティック
おおお?トゥルスミの綴りが間違っています。正確には「Trusmi」。

最近、ドドッと増えたドメスティックの観光客。バンドンでアウトレット巡りやいちご狩りをするような感覚なのかなぁ。大型観光バスもドンドン入ってきます。

でも、殆どがバティック柄プリントかすでに縫製されたこれまたプリントのお洋服を買っているような・・・・・。安々の手描きは売れているようですね。なんだか、ジレンマ。


ペンギン職人柄発見!

2009-11-13 05:57:20 | バティック


羽虫が大量発生しています。雨季の訪れの兆しとか、、、。夜中にザアッと雨が降るようになりましたが、昼間はまだまだ暑いです。

さて、先日、トゥルスミのショールームを見て回る機会がありました。手描きバティックにも流行りがあるのか、最近、「コンペニ」と呼ばれる人物文様が沢山出回っています。大半は安価な粗い手描きで、その中のモティーフの通常は人物が描かれている「バティック村の暮らし」にペンギンバージョンを発見(笑)。

足が長いのでペンギンというより河童みたいなんですが、後ろ向きのペンギンイセン職人の丸くなった背中が可愛い。ワタシはソッコー買いしましたが、しかし、こういうのが売れるんでしょうか???







虎グッズ

2009-10-23 18:17:01 | バティック


相変わらずPa~na~suuuuu。雨季はいったいいづこへ?とはいえ、今日は曇っていたのでいつもよりは凌ぎやすかったです。

11月にジャカルタでイベントをすることになりました。その際に「クリスマス&来年の干支」小物を少し出そうと思っているので、毎日「虎」の絵と格闘しています。お昼にひじき入りの玉子焼きを作ったら見事な「虎柄」になってました(汗)。

ペンギンのようにスイスイ描けないので、「そうだ、下絵のおじさんに描いてもらっちゃおう!」と目論んだところ、おじさんの「虎」は全てチレボンバティックの「SingaBarong」かそうじゃないものは「トロちゃん(うちの犬)」になってしまい、断念。世の中、そうそうラクは出来ませんなぁ。

今から四十肩(ん?五十肩?)の鍼治療に行ってきます。


Ayo Pakai Batik !

2009-10-02 17:24:05 | バティック


ユネスコによって正式に世界の無形文化遺産に認定された「”インドネシア”のBatik」。マレーシアにもお祝いの言葉をもらったみたいです。

http://nasional.kompas.com/read/xml/2009/10/02/12534766/
Soal.Batik..Malaysia.Ucapkan.Selamat.kepada.Indonesia.

朝から「なんでこの工房(パチェ工房)には手描きバティックの洋服売っていないんだ!?」と大騒ぎするコマールさんをなだめてカトゥラ師匠にいただいたワヤン文様のHemを着てもらいました。丁度白生地を分けたもらいに師匠宅に行ったのでついでに師匠ご夫婦と記念撮影。カトゥラさんのHemはGatotkaca柄、奥さんはMega Mendung柄です。

認定を受けたのは「蝋を使い製作するバティック」ということで、バティックプリントは範疇には入りません。昨今のプリントバティックのお洋服ブームはバティック業界にとっては一種の脅威???、、、手描きバティック、型押し(コンビナシ)バティックの市場をどれだけ伸ばしていくか、というのが鍵ですねぇ。