子どもが急に熱をだすと、慌ててしまう方も多いのではないでしょうか。
「高い熱でどうにかなってしまうのでは?」、「何か重大な病気では?」などなど
子どもの熱は、ウイルスや細菌などの感染に対する体の反応のことが多いので、今回は感染症による熱を前提にお話します。
熱自体は外敵の感染に対する生理的な反応であり、熱が直接的な原因でなにか障害を起こすことはありません。
脳の体温調節機能が破綻しない限り身体に障害をきたすような熱はでません。(温調節機能が破綻するような熱の原因は、熱中症や脳炎・脳症、頭部外傷など限られます。)
熱の高さに惑わされないで、熱以外の状態に気をくばってください。
笑顔がみられたり少し遊ぶ元気がある、水分を十分とることができる、などであれば少なくとも慌てる必要はありません。
熱の上がり始めは、不機嫌になりいろいろな訴えをすることがありますが、少し様子をみて熱が上がりきってしまうと落ち着くことが多いのでその場合も慌てることはありません。
熱の上がり始めにすごく不機嫌なのですぐ病院に行ったけれど、病院に着いた頃には熱はあるけど少し元気になってしまったという経験はないでしょうか?
反対に、「生まれて3ヶ月以内の発熱」、「咳がひどく苦しい」、「繰り返し吐く」、「水分が十分にとれない」、「顔色が悪いなど何か様子が変」、「4日以上高熱が続く」などはすぐ病院に行き診察を受ける必要があります。
ここで書いたことが全てではありませんし、文字の知識だけで実際にいろいろ経験しなければ大丈夫なのかの判断は難しいとも思います。
ただ、「熱がでたから病院に行って薬さえもらえば何とかなる」という思いだけで病院を受診しないでください。
我々医師は、診察をして熱の原因を考え、それぞれの状態に応じて対処します。いわゆる風邪(感冒)の原因の多くはウイルス感染で、インフルエンザや水痘など限られたもの以外にウイルスに対して効果的な薬は存在しません。全身状態が良く、熱以外に気になる症状がなければ、薬の必要もない場合も少なくありません。風邪で病院で薬をもらって良くなったと思っていても、薬はまったく関係なく自然の経過のことも多いと思います(薬がなくても同じ経過と言うこと)。
「せっかく病院に来たのに薬もでなかった・・・」と思わないで下さい、医師は重い責任を背負った上でどのように治療経過観察が必要か専門的な判断をしているのです。
「高い熱でどうにかなってしまうのでは?」、「何か重大な病気では?」などなど
子どもの熱は、ウイルスや細菌などの感染に対する体の反応のことが多いので、今回は感染症による熱を前提にお話します。
熱自体は外敵の感染に対する生理的な反応であり、熱が直接的な原因でなにか障害を起こすことはありません。
脳の体温調節機能が破綻しない限り身体に障害をきたすような熱はでません。(温調節機能が破綻するような熱の原因は、熱中症や脳炎・脳症、頭部外傷など限られます。)
熱の高さに惑わされないで、熱以外の状態に気をくばってください。
笑顔がみられたり少し遊ぶ元気がある、水分を十分とることができる、などであれば少なくとも慌てる必要はありません。
熱の上がり始めは、不機嫌になりいろいろな訴えをすることがありますが、少し様子をみて熱が上がりきってしまうと落ち着くことが多いのでその場合も慌てることはありません。
熱の上がり始めにすごく不機嫌なのですぐ病院に行ったけれど、病院に着いた頃には熱はあるけど少し元気になってしまったという経験はないでしょうか?
反対に、「生まれて3ヶ月以内の発熱」、「咳がひどく苦しい」、「繰り返し吐く」、「水分が十分にとれない」、「顔色が悪いなど何か様子が変」、「4日以上高熱が続く」などはすぐ病院に行き診察を受ける必要があります。
ここで書いたことが全てではありませんし、文字の知識だけで実際にいろいろ経験しなければ大丈夫なのかの判断は難しいとも思います。
ただ、「熱がでたから病院に行って薬さえもらえば何とかなる」という思いだけで病院を受診しないでください。
我々医師は、診察をして熱の原因を考え、それぞれの状態に応じて対処します。いわゆる風邪(感冒)の原因の多くはウイルス感染で、インフルエンザや水痘など限られたもの以外にウイルスに対して効果的な薬は存在しません。全身状態が良く、熱以外に気になる症状がなければ、薬の必要もない場合も少なくありません。風邪で病院で薬をもらって良くなったと思っていても、薬はまったく関係なく自然の経過のことも多いと思います(薬がなくても同じ経過と言うこと)。
「せっかく病院に来たのに薬もでなかった・・・」と思わないで下さい、医師は重い責任を背負った上でどのように治療経過観察が必要か専門的な判断をしているのです。