子どもの健康

子どもたちの健やかな成長を願って、子どもに関する小児科医の雑記

風邪はどこで感染するのか

2007-10-22 01:21:41 | 雑記
まだまだ数は少ないようですがインフルエンザ発生の報告を耳にするようになってきました。

インフルエンザを含め風邪はどこで感染が広がっていくのでしょうか。
家庭内、学校、幼稚園、保育園などはすぐ思い浮かぶのではないでしょうか。
それ以外にも、最近は週末など多くの人が集まる大型の商業施設や娯楽施設などは要注意の場所です。
残念ながら、病院の待合室というのも注意が必要な場所です。

ただ、病院や家庭内、学校、幼稚園、保育園などでは、あらかじめ感染が広がらないよう注意し対策をとることができますが、不特定多数の人が集まる場所でははなかなかそういう訳にもいかないのでそれなりの配慮が必要になります。
風邪(特にインフルエンザなど)の流行期には、出来るだけ多くの人の集まるような場所には出かけることを控えるなど心がける必要があると思います。電車、飛行機、映画館など閉鎖された狭い空間なども特に注意が必要ではないかと思います。

最近は昔に比べ、乳児期のお子さんを連れて出かける方も多くみかけるようになりましたが、お子さんが小さいうちは子どもにとって必要のないお出かけはできるだけ少なくする配慮(親の我慢)も必要ではないかと思います。

また、自分が具合の悪い時には出来るだけ自宅の療養するようにして、他の人にうつさないようにする心がけは社会のマナーだと思います。

多くの人の行き来する現代社会はインフルエンザなどの風邪が流行しやすい環境といえますが、その流行を出来るだけ大きくさせないためには、我々一人一人の心がけが重要なポイントではないかと思います。