子どもの健康

子どもたちの健やかな成長を願って、子どもに関する小児科医の雑記

光化学スモッグ

2007-05-10 00:56:16 | 雑記
5月9日に東京都内で、光化学スモッグ注意報が発令されました。
平成になってからはもっとも早い時期の発令だそうです。

光化学スモッグは、自動車や工場から排出された窒素酸化物や炭化水素などが、太陽の強い紫外線を受けて光化学反応を起こして二次的汚染物質(光化学オキシダント)を生成し、気象条件等により空気中に停滞することにより発生します。

光化学スモッグが発生すると、目がチカチカして痛い、喉の痛み、ひどいと頭痛や吐き気などの症状を認めるようになります。対処法は、屋内に退避し、洗眼やうがい、シャワーを浴びるなどして休むことです。

日差しが強く気温が高く(25度以上)、弱い南風のときなど発生しやすい気象条件があるようです。

私が小中学生の頃(1970年代)によく発生していた記憶がありますが、その後工場や自動車の排出規制などにより一時期は耳にすることが少なかったのですが、またここ数年増加傾向にあるそうです。地球温暖化や都市部のヒートアイランド現象などの影響かとも言われているようです。

発生状況は各地域ごとに県や市町村で情報が提供されています。
千葉県では最新大気環境情報(光化学スモッグ情報等)でみることが出来ます。