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子どもの健康

子どもたちの健やかな成長を願って、子どもに関する小児科医の雑記

はしか(麻しん)の流行

2018-05-23 15:11:58 | 雑記
沖縄のはしかはやっと終息に向かっている印象です。
5月21日時点の集計では、5月2日に一人発症した後、5月8日と10日に一人づつ発症があった以降報告がありません。

名古屋を中心とした愛知のはしかは、5月22日までの集計で24人に報告がありますが、5月12日に発症した二人以降報告がありません。

福岡でのはしかの流行が、5月22日の時点で17人になっており、直近では5月20日に発症が最後となっています。

千葉県でもはしかの報告がありましたが、今のところはフイリピンから5月1日に来日し成田在住の男性で、5月12日に発症して5月14日に成田市内の医療機関に受診した1例のみです。

前回に書きましたが、麻しん風しん(MR)混合ワクチンはメーカーが出荷調整しており現在入荷がない状態で、次回メーカーからの出荷予定が6月中旬とのことです。

新規MRワクチン接種予約の方は入荷日・入荷数が確認できてから順次ご連絡をしますので宜しくお願い致します。
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はしか(麻しん)の流行

2018-05-13 18:50:29 | 雑記
3月下旬から始まった沖縄のはしかの流行は、やっと終息に向かっている印象です。

5月10日の時点で95人が確認されています
発熱した日を見てみると5月2日に発熱した患者さんが最後となっています(5月10日時点)。

沖縄から飛び火した名古屋を中心とした流行が4月以降患者数20人(5月12日時点)となっています。

また、都内の町田市でも沖縄から患者さんとの接触からはしかを発症しています。

対策として、はしかワクチンの接種が呼びかけられていますが、はしか単独ワクチンは無い状況です。
麻しん風しん(MR)混合ワクチンもメーカーの出荷調整のため十分な供給が受けられない状況になってしまいました。

予約を入れている方のワクチンは確保できていますが、新規の予約の方はワクチン入荷本数が確認できるのを待って頂いている状態ですのでご了承下さい。
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沖縄で麻しん(はしか)が流行中:2

2018-04-18 15:13:19 | 雑記
沖縄でのはしか流行の勢いが止まりません。

沖縄県内において4月17日の時点で、63人のはしかの患者さんが確認されています。

3月28日〜4月2日にかけて沖縄を旅行した、名古屋市内の10代男性もはしか感染が4月11日に確認されいます。
この男性は4月4日から7日にかけて埼玉県内におり、7日夜に新幹線で名古屋に移動しています。

沖縄の流行とは別に、
3月14日タイから帰国した東京都北区在住の20代女性が3月下旬はしかを発症、
感染経路が確認されていませんが、茨城県在住の40代男性が3月下旬にはしか発症の報告があります。

ワクチン接種歴(2回接種推奨)がない(不明)な方は、リスク管理としてワクチン接種をしましょう。

特にこれから沖縄に仕事や旅行の予定がある方は、沖縄に行く前に是非ワクチン接種を考えてください。

参照:国立感染症研究所「麻しん・風しん混合(MR)ワクチン接種の考え方」
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沖縄で麻しん(はしか)が流行中

2018-04-06 20:33:48 | 雑記
あまり全国ニュースには取り上げられていませんが、
3月下旬から沖縄で麻しんが流行しています。

3月中旬に台湾から沖縄観光に来た30代男性が発端者で、
その後4月5日までに発端者を含め26人の感染が確認されています。

26人の内20人は20代〜40代の成人です。

沖縄では平成11年〜13年に麻しんの流行があり、9人のお子さんが亡くなっており、
今回沖縄県は定期接種対象前の生後6ヶ月〜1歳未満の子どもに対するワクチン接種費用の助成を決定しました。

近隣での流行ではないから大丈夫ではなく、
国内・海外問わず人の往来が多くなり、いつ身近に降りかかってくるかわかりません。

麻しんはワクチンで予防できる感染症です。
流行ってから慌てることのないようワクチン接種を確実に済ませておくことが大切です。
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新しいインフルエンザの薬

2018-03-21 23:15:36 | 雑記
今シーズンのインフルエンザの流行は収束に向かっていますが、
まだ外来では日に数人インフルエンザ(A型・B型どちらも両方とも)の子がいます。

流行も終わりの時期ですが、3月14日に新しいインフルエンザに対する薬が発売されました。

今までのインフルエンザの薬と作用機序が異なる薬で、内服1回のみの薬です。

錠剤のみですが、内服ができるのであれば体重10kg以上で処方が可能です。
錠剤は割って小さくすることはできます。

今までのインフルエンザの薬は、ウイルスが細胞に感染しその細胞内でウイルスが増殖した後んにその細胞からウイルスが放出される段階を阻害する薬でした。

今回の薬は感染した細胞でウイルスが増殖すること自体を阻害する薬で、今までの薬が作用する前の段階に作用するものとなっています。

発売後数人に処方していますが、効果がよければ今後インフルエンザ治療薬の主流になってくると思われます。
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ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン(子宮頸がんワクチン)についての最近の話題

2018-03-07 17:51:41 | 雑記
HPVワクチンは、2013年4月に定期接種化されましたが、
その後わずか2ヶ月後には厚生労働省が積極的な接種勧奨の中止を発表し、
5年近く経った現在も同様の状況が続いており
接種希望者は定期接種として接種を受けられるものの接種率は1%に満たない状況です。

2年ほど前にこのブログで
「ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)接種に関して」と言うタイトルで投稿しています。

その中で、名古屋市の調査に触れていますが名古屋市のホームページからは、
HPVワクチンと副反応と言われている症状に因果関係が認められなかったという速報結果は削除されており、現在は生の調査データが公開されています。→「子宮頸がん予防接種調査の結果を報告します」(名古屋市)

今回、この調査結果をまとめた論文が海外の医学雑誌に掲載されました。
医学研究科公衆衛生学分野の鈴木貞夫教授らによるもので、
「HPVワクチンと有害な症状との因果関係がないことを示唆している」と結論づけています。
「No Association between HPV Vaccine and Reported Post-Vaccination Symptoms in Japanese Young Women: Results of the Nagoya Study」
原文ではわからないと思いますので、内容はこの論文を記事にしたものを参考にしてみて下さい。
「HPVワクチンと接種後に報告されている症状は関係ない 名古屋市7万人調査が論文として世界に発信」(BuzzFeed News)

また、あまりメディアには出ませんでしたが、
昨年11月にHPVワクチンと副反応の問題を客観的に発信してきた医師・ジャーナリストである中村璃子氏が、イギリスの科学誌「Nature」からその活動を評価され表彰されています。
「海外の一流科学誌「ネイチャー」 HPVワクチンの安全性を検証してきた医師・ジャーナリストの村中璃子さんを表彰」(BuzzFeed News)
「子宮頸がんワクチン「差し控え」のリスク」(東洋経済ONLINE)

現在日本で接種できるHPVワクチンは、2価のサーバリックスと4価のガーダシル(子宮頸がんに関わるのはどちらも2価です)ですが、海外では9価のワクチンが導入されており90%程度の子宮頸がん予防が期待されています。

今のままでは、日本に9価のワクチンが導入されるのはいつになるのか含め、
日本のHPVワクチンをめぐる状況は医師として心配になります。
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3月3日

2018-03-03 00:25:07 | 雑記
3月3日は臨時に休診します。

丁度桃の節句ですが、それとは関係はなく、
東京女子医大小児科勤務中にお世話になった先生の退任記念講義を聴講するため休診するとにしました。

私が研修医として女子医大小児科に入局して以降多くの方のお世話になりました。
教授・先輩医師・後輩医師・医師以外のコメディカルの人たち・患者さんなど全ての方の影響を受けて今の自分があります。

そんな中でも大きな部分を占めている先生です。
みなさんにはご迷惑をかけるかもしれませんがご了承下さい。
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舌下免疫療法の小児適応

2018-02-28 19:11:17 | 雑記
スギ・ダニアレルギーによるアレルギー性鼻炎に対する舌下免疫療法薬が小児でも使用が可能となりました。

今までは12歳以上に使用が認められていましたが、
今回適切に薬を舌下投与できるようであれば12歳未満でも使用ができるようになりました。

舌下投与がしっかりできることと考えると小学校就学前後がギリギリかと思われ、
薬の添付文書では5歳未満の使用がないようです。

最低でも3年毎日しっかりできることなど守らなければならない決まりもあります。

処方できる病院は登録制になっており、
当クリニックは登録医療機関となっています。

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オリンピックの間に、、

2018-02-26 21:21:36 | 雑記
オリンピックに一喜一憂している間に、インフルエンザの流行も峠を越えた印象です。

昨年の今頃はロタウイルスの流行がありましたが、今年は目立った胃腸炎の流行は今のところありません。

これから卒園・卒業のシーズンになりますので、何かの流行が重ならないことを願っています。

話は変わりますが、
ここのところの日本メディアはオリンピック一色といった感じでしたが、
オリンピックと同時期にシリアの空爆で子供達が犠牲になっている報道は少ないように感じます。

すぐに何かできる訳ではありませんが、
世の中で何が起きているのか、しっかり目を向けておく必要があると思います。
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日本脳炎ワクチンについて

2017-10-29 17:47:39 | 雑記
ワクチン供給不足のため予約を中止していましたが、予約を再開します。

例年年内はインフルエンザワクチン接種を優先しているので、
接種期限が間近などの理由がある場合を除き、
接種は年明けをお勧めしています。

インフルエンザを含め他のワクチンと同時接種が可能ですので、
インフルエンザワクチン予約をしていて日本脳炎ワクチン追加や2期の接種が出来る方などは、
ご相談頂ければ接種可能です。
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