子どもの健康

子どもたちの健やかな成長を願って、子どもに関する小児科医の雑記

日本脳炎ワクチンの状況など、

2021-02-08 20:53:07 | 雑記
新型コロナの報告も減少傾向となり、
当院の診療圏内では子どもの生活領域でのクラスターもなく、
さらに相変わらずインフルエンザの発生もなく、
小児科外来は落ち着いた状態が続いています。

日本脳炎ワクチンの状況は、
現在は、供給調整が通知された時点で予約を頂いていた初回1回目、2回目の方のワクチンがほぼ確保できたところです。

今後ワクチンが確保できた分の予約を取っていく予定ですが、新規の予約はもうしばらくお待ち下さい。

日本脳炎ワクチンの接種調整について

2021-01-18 20:33:42 | 雑記
日本脳炎ワクチン製造メーカー2社のうち、1社のワクチンが製造上の問題から生産を一時停止した影響でワクチンの供給量が減少するために、各医療機関への供給調整が行われることとなりました。

これに共ない厚生労働省から1月15日付で、
供給が安定するまで1期の2回接種(1回目・2回目)を優先するよう通知が出されました。
(定期接種の対象年齢の期限が近づいている場合の接種も期限を過ぎないよう接種するよう通知されています)

参照:「乾燥細胞培養日本脳炎ワクチンの定期の予防接種に係る対応について」(厚生労働省)

当院への今後のワクチン供給スケジュールが明確になっていないので、一時的に日本脳炎ワクチン接種の予約を停止しています。

現在予約頂いているいる方にも一部予定の変更のお願いをしています。

今後、厚生労働省の通知通り優先順位に従って接種していく予定ですので、
1期追加接種や2期の接種の方はしばらく接種をお待ちいただくことになると思われます。
(ただし、定期接種の接種年齢の期限が近づいている方はお申し出下さい)

厚生省の通知を見る限りでは、供給が安定するのは本年末になるのではないかと思われます。

今後の状況は随時お知らせして行く予定ですのでご協力の程よろしくお願いいたします。

最近の小児科外来の状況

2021-01-03 18:30:12 | 雑記
新しい年になりました、

新型コロナ感染症の患者数の増加が毎日伝えられていますが、
小児科は今のところ切迫した状況ではありません。

小児の新型コロナ感染症が今の所は少ない。
子ども同士の感染が少なく、成人の患者さんを発端者とした感染(特に家族内感染)が多い(裏を返せば、患者さんとの接触歴がなければ新型コロナの可能性は非常に低い)。
小児がかかっても幸い症状が軽いことが多い。
といった状況で、問診である程度トリアージが可能といったこともあり小児科では切迫した状況にはなっていません。

当院で新型コロナ感染症の確定診断した方も今の所いません。

さらに、インフルエンザやRSウイルスといったこの時期に流行する感染症もほとんど発生していないため、
小児科の外来は非常に落ち着いています。

1月2日に松戸市夜間急病センターの当番で行ってきましたが、そこでも患者さんは少なく小児の感染症が少ないのがわかります。

これから状況は変わってくるかもしれませんので注意は必要だと思いますが、
予防接種や乳児健診を含め、必要な診察の受診控のないようにしてください。

Happy Xmas (War Is Over)

2020-12-25 20:39:00 | 雑記
A very Merry Xmas
And a happy New Year
Let's hope it's a good one
Without any fear

ジョンレノンが亡くなって40年
元々は反戦の歌ですが
コロナウイルスパンデミックの今にも当てはまるフレーズです。

imagine

2020-12-07 23:30:23 | 雑記

Imagine all the people Sharing all the world

being get better in 40 years ?

インフルエンザワクチン予約開始について

2020-09-17 21:44:31 | 雑記
10月1日(木)より予約開始します。


インフルエンザ予約専用電話番号:050−3762−0106

対応時間:
平日診療時間内(8:30〜18:00)/昼休み(12:00〜13:30)は対応しませんのご了承下さい。
土曜診療時間内(9:00〜12:00)

接種費用や接種回数についての詳細は「ホームページの記載」を参照して下さい。

電話による処方箋の発行(電話再診)について

2020-04-08 12:28:38 | 雑記
新型コロナウイルス感染流行に伴い、慢性疾患で定期的に受診している方への電話再診による処方箋の発行が特例的に可能となっています。

とりあえず新型コロナウイルス感染流行期間の対応となりますが、当院に慢性疾患(ぜんそく、アレルギー性鼻炎、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎などの湿疹、便秘など)で定期的に受診していて症状が安定している場合には、電話での再診・処方箋発行を受け付けます。


1、電話再診希望の方はまず電話で電話再診の希望をお伝え下さい。

2、電話再診可能か判断し、可能な場合に医師と電話で状態など確認します。
(その時に医師が対応できない場合は、こちらから電話をかけなおします)

3、処方箋は直接クリニックに取りに来ていただくか、希望の薬局にファックスで送信も可能です。

*後日処方箋の原本を薬局に提出が必要なので、後日処方箋を取りに来ていただき薬局に持って行っていただくか、クリニックから郵送などすることとなります。郵送が必要な場合は郵送代84円を徴収させていただきます。

4、「保険証」・「子ども医療費助成受給券」の情報確認させていただきます。

5、自己負担分の会計は後日来院受診した際に清算(前述郵送代含)します。



現在外来は混み合ってはいませんので、症状が不安定などの時は受診するようにして下さい。

定期的に受診している以外のことのも受診が必要です。

今だからワクチン接種について考えてみてください

2020-04-01 17:45:05 | 雑記
【1、乳幼児が接種するワクチン】

乳幼児期に開始するワクチンに関しては、ワクチン対象疾患予防の観点から接種控えはしないようにしてください。

どのワクチンも大切ではあるのですが、特にヒブワクチン・肺炎球菌ワクチン・麻しん風しんワクチンは罹ってしまうと重症になるので接種時期になったら早いうちに接種をするようにしてください。



【2、麻しん風しんワクチン第2期】

新年度になり、松戸市内の年長さんのお子さんに麻しん風しん(MR)ワクチンの第2期の接種通知が届いていると思います。

接種期間は来年(令和3年3月31日)までとなります。

例年はこの時期になると、MRワクチン第2期の接種のお子さんが多くなるのですが、
おそらく新型コロナウイルスの影響が落ちつてからと様子をみているのだと思いますが、
全くと言って良いほど予約がありません。

学校などの休業以降集団生活がなくなったことで、普段に流行る様な感染症が減っているためかクリニックの診療は非常に落ち着いています。

新型コロナウイルスも今のところ松戸でのまとまった発生(クラスター)はなく、
学校や幼稚園が始まる前の今のうちに接種を済ませるのも良いのではないかと思います。

接種率の低下により万が一に麻しんや風しんがが発生したりしたら、
新型コロナウイルスで手一杯なところに保健所や医療機関も対応が十分にできなくなる可能性もありますので考えてみて下さい。

ただ今後の新型コロナウイルスの状況に応じて対応が変わってくる可能性はあります。



【3、子宮頸がん予防ワクチン】

2013年6月14日に厚生労働省の「積極的な接種勧奨を差し控え」の通知が出てから、接種率は1%以下になっています。

国がなかなか動かない中、日本産婦人科学会や日本小児科学会などから積極的な接種再開に向けての要望が出されてきました。

接種は中止になったわけではなく、積極的に通知は送られて来ませんが、希望者は定期接種としてワクチン接種を受けることが可能な状態です。

当院では差し控えの通知以も希望者には接種を継続してきました。

松戸市は今年度からDTワクチン第二期接種通知と一緒に子宮頸がん予防ワクチンに関する情報提供のお知らせを送付する予定です。

接種希望のある方はお問い合わせください。

接種期間は小学6年生〜高校1年生の間で、半年かけて3回接種となります。

現在日本で使用されているワクチンは子宮頸がん予防に関してはパピローマウイルスの中の2つの型に対応したものですが、海外では7つの型に対応したワクチンが主流になっています。
残念ながら日本でいつ導入されるかは不明です。

高校1年の方は定期接種として接種できる最後のチャンスですので是非接種を考えてみてください。

参照:
「厚生労働省ホームページ」
「日本産婦人科学会ホームページ」


その他ワクチン接種について分からないことがあればお問い合わせください。


日本脳炎ワクチン第1期の接種開始年齢について

2019-06-19 23:36:19 | 雑記
日本脳炎第1期に接種対象者は6か月から7歳6か月未満ですが、
標準的な接種開始年齢は3歳からとなっており現在多くの市町村では3歳に通知をしています。

松戸市も今までは3歳児に対して予診票を送付していましたが、
2019年度より1ヶ月頃に送付される予防接種ガイドブックに日本脳炎ワクチン予診票が一緒に送付されるようになりました。

2016年2月に日本小児科学会が
「日本脳炎罹患リスクの高い者に対する生後6か月からの日本脳炎ワクチンの推奨について」
のコメントを出しました。

日本脳炎流行地域に渡航・滞在する小児、
最近日本脳炎患者が発生した地域・ブタの日本脳炎抗体保有率が高い地域に居住する小児に対しては、
生後6か月から日本脳炎ワクチンの接種を開始することが推奨されるとしています。

千葉県は2015年に生後11か月児の日本脳炎症例が報告(県内で25年ぶり)されており、
ブタの日本脳炎抗体保有率も比較的高い地域となっています。

ただし、
日本脳炎は日本脳炎ウイルスに感染したブタから蚊(多くはコガタアカイエカ)を介して感染します。
養豚ファームのいない松戸市(千葉県北西部)は、感染のリスクが高い地域ではありません。

一方で小さい頃から色々な所に出かけることも多くなってきており、
単純に地域だけでリスクを評価することはできないとも思います。

標準3歳から接種開始には医学的根拠はなく、生後6ヶ月から接種しても安全性・効果に問題はないので
3歳まで待つ理由もないかと思います。

以上のことから、
当院では2019年度以降予診票の送られているお子さんは生後6ヶ月からの接種をお勧めすることにしました。

それ以前のお子さんは、3歳の通知を待ってからの接種で良いと思いますが、
接種希望がある方は、
松戸市では中央保健福祉センター(電話:047-366-7485)に予診票を請求して接種することができます。

ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの現状

2019-03-27 18:02:30 | 雑記
ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン(子宮頸がんワクチン)は、
2013年6月14日に厚生労働省の「積極的な接種勧奨を差し控え」通知が出てから5年が経過し、
当初の70%近い接種率から現在では1%未満の接種率となっています。

ワクチン接種自体が中止になった訳ではなく、
今でも接種の希望があれば、定期接種として対象者は無料で接種することが出来ます。

5年が経過している間に日本以外の海外では、
現在日本で導入されている4価ワクチン(ガーダシル)ではなく、
9つの型のHPV感染を抑える9価ワクチン(シルガード9)が標準になり、
女性だけではなく男性への接種も勧められるようになっていています。

9価ワクチンは子宮頸がんに対して90%程度の効果が期待されており、
高いワクチン接種率と検診により子宮頸がんは今世紀末には撲滅できる可能性が示唆されています。

この様な世界的な状況から日本は完全に取り残されています。

ワクチンを接種するかどうか、
「子宮頚がんについて」「ワクチンの効果について」「ワクチンの完全性について」
正しい情報に基づいてよく考えてみて下さい。


情報リンク:

1、厚生労働省(予防接種情報)「ヒトパピローマウイルス感染症(HPVワクチン)」

2、NPO法人VPDを知って、子どもを守ろうの会「保護者の皆さまへ 子宮頸がん予防ワクチンの接種についての考え方」

3、日本産科婦人科学会「子宮頸がんとHPVワクチンに関する正しい理解のために」

4、ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)接種推進に向けた関連学術団体の見解(予防接種推進専門協議会)