海山の創作ノート

工房T 海山の書、印、絵、版画、工作、etc.日々の暮らしの中で出来た作品を紹介します。 さて、今日は何を作るかな。

No.974 頭の体操 その2

2017-08-26 | おもしろ印


おもしろ印 頭の体操の第二弾!

前回のは、言葉としては、いわば慣用句の様なものでしたから、少し解れば芋づる式に解けたと思います。

今回は、そうはいきませんよ。

オリジナルの普通の文章です。

でも、初級編。

基本ルールは当て字ですから、この前の要領で何と書いたのか、考えてみて下さい。

ヒント:そのまま文字として読めるもの。絵で表したもの。書の知識がちょっといるもの。(金文が二つ、でも象形だからほぼ絵)
一番解りにくいと思われるのは、各行のはじめの二つ。どっちから読むかは、雅印が最後。

例によって、正解は後日このblogで。

では、考えてみて下さいね!

(大きさいろいろの消しゴム印、赤、黄色、緑、ピンク、青、等のインク、画仙紙はがき)

No.973 鶏

2017-08-26 | おもしろ印


おもしろ印 鶏

金文の鶏です。篆刻といってもいいかもしれません。

スパッと切れて、スッキリした線ができたので、そのまま。

消しゴムでも、この程度のことはできるのです。

それにしても、消しゴム印、なぜかちょっと、はまってしまいました。

思えば、僕がはじめて篆刻として印を刻したのは、16才の時。高校一年生の書道の授業です。

その当時はまだ、中国と正式な国交がありませんでした。

だから、石印材なんてなかなか手に入らず、高価でしたし、高校の授業で、簡単には使えるようなものではありませんでした。(民間交流で中国の書道用品は手には入りましたが、高価だったのです。)

したがって、消しゴムでした。

今でも、はっきりとその形を思い浮かべることができます。

当時としては高級品のプラスチック消しゴム、新製品のMONOを使いました。(それまでの消しゴムは、もっとゴムっぽくて、完全に消すことが難しいものでしたが、MONOは感動ものでした。)

朱文で作りはじめて、段々と線が細くなって、今にして思えば、とても情けないものですが、はじめて自分の印ですから、本などの自分の所有物に押しまくったのを覚えています。

しかし、書作品には、書道部所有の石印材の印を押していました。これは、先生が刻してくれた名の「一字印」ですが、卒業時には、後輩達の為に削られる運命にありました。

だから、その印はもうありません。

そんな訳で、高校時の唯一の印が消しゴム印だったのです。

今、あの印はどこにいったのでしょう?

きっと、引き出しのどこかにあるのでしょうが、どの引き出しなのか…。

探してみようと思います❗

さて、大学生になって、当時の田中角栄総理大臣が中国との国交を正常化してくれたので、書道用品がどっと中国から入ってきて、石印材も手に入るようになりました。

はじめて石印材に印刀を入れた時のことは忘れられませんね!

長くなってしまいました。最後まで、ありがとうございます。

(23㎜×13㎜の消しゴム、赤インク、メモ用紙)


No.972 魚の骨

2017-08-26 | おもしろ印


おもしろ印 魚の骨

調子に乗ってどんどん刻しています。(これで、創作ノートのUpは当分おもしろ印でいきそうです。)

消しゴムを刻すこと、慣れてはきましたが、柔らかいがゆえに、どうしても刻したい部分が、歪んだりずれたりします。

消しゴムが刀の動きに連れて歪んだり動いたりするのです。石のように安定していないということです。

技術の問題ですが、先に全体の形を作るか、細かい線を刻してから全体の形をカットするか、でかなり違います。

この魚はそれがよく分かる作です。

骨の上と下で違っています。

どっちがどうって?

考えてみて下さい。

ところで、最近とても久しぶりに、鮎を食べました。美味しかったですねー。

買ったわけではありません。(わざわざ鮎などという高級魚を買いません。そんな財力ありません。)

お隣さんからの頂きものです。

塩焼きにして、頭と骨以外はきれいに食べてしまいました。後は骨湯でエキスまで…。

それで、こんなものができたようです。
でも、この魚は鮎ではありません。日頃から馴染んでいる海の魚です。

魚に感謝!

(50㎜×12㎜の消しゴム、赤インク、メモ用紙)

No.970 持ち手を付ける

2017-08-25 | おもしろ印




おもしろ印 グー、チョキ、パーに持ち手を付ける

よく使うものは、やはり持ち手の高さが必要です。

消しゴムのままだと、厚みは約10㎜ですから、インクを着ける時にどうしても手が汚れてしまいます。

そこで、こんな風に木の角材を印の大きさにあわせて切って貼り付けます。

角材は、20㎜×13㎜×900㎜で、切った後にサンドペーパーをかけてきれいにしてから、片面に押印しておきます。

押印しておかないと、印と木を接着した後では、もう押せませんから。

写真下が、押印したところです。

後は接着するだけ。

一応、木工用ボンドで貼ったのですが、ちゃんと接着できているようです。

そして、これが完成。



もう手が汚れることは少ないでしょう。

(消しゴム印、紺油性インク、杉角材)

No.969 グー、チョキ、パー

2017-08-24 | おもしろ印




おもしろ印、グー、チョキ、パー

やはり、三つそろって。

最初の(下の写真)は、どうもグーに違和感があります。グーだけ白文印です。しかも大きい。

それで、新たに作って統一感を出しました。(上の写真)

ところで、チョキのこと、金沢では「キー」というそうです。
チョキの最後の音をのばして、キーなのでしょうか?

それに、チョキは親指と人差し指の二本で、というのもありますね。

いろいろおもしろいです。

グー、チョキ、パーのアイテムはいろいろと遊べるので、これから重宝しそうです。



(消しゴム印、赤、黄、緑インク、メモ用紙)


No.968 パー

2017-08-24 | おもしろ印


おもしろ印 パー、あるいは手、または、いつつ。

じゃんけんでは、パーですが、手でも、数の五つとしても使えます。

どういうことかといえば、この前の「残暑お見舞い」の様な文字遊び、クイズに使えそうだということです。

せっせと小さな印を作って、文章を印で表してみようかと、目論んでいるわけですね。

さーて、どうなることやら?

まあ、頭の体操になって良いという意見もありますから。

(20㎜×16㎜の消しゴム、赤インク、メモ用紙)

No.967 チョキ

2017-08-24 | おもしろ印


おもしろ印 チョキあるいはチー、またはピース。

グーときたら、やはり次に作らなければなりませんね。

チョキという所とチーという所、あるいはもっと違う言い方があるのかも…。

僕の場合は、グー、チョキ、パー。

消しゴムと刀の使い方の練習も、慣れてきたというのがよく分かる刻です。

補正もほんの少しで済んでいます。

(20㎜×14㎜の消しゴム、赤インク、メモ用紙)

No.966 ラベル

2017-08-23 | おもしろ印


おもしろ印 ラベル 

消しゴムの形そのままです。

真ん中の空白部分に字を書き込めるようになっています。

こうして見ると、かなり切れ味よくなっているのがわかりますね。

三角刀で、すいすい刻して、修正なし。

良い感じです。

実用的な作です。

(50㎜×20㎜の消しゴム、赤インク、メモ用紙)




No.965 消しゴム印いっぱい

2017-08-23 | おもしろ印


消しゴム印いっぱい。

いつのまにやら、こんなに作っています。

練習、練習!
とにかく、たくさん刻して消しゴムに慣れることです。

昨日は、三角刀、丸刀、カッター、爪楊枝、等を駆使して、17個刻しました。

石には石の、陶には陶の、木には木の、そして、消しゴムには消しゴムの良さや味があるのです。

段々と、消しゴムの良さ、分かってきましたよ。

少しずつUpしていきます。

今日はこれ!

「ワニ」

かなりのスピードで刻して、ほぼ一発で仕上がったものですが、こんなのが気に入っています。



(50㎜×20㎜の消しゴム、赤インク、メモ用紙)