海山の創作ノート

工房T 海山の書、印、絵、版画、工作、etc.日々の暮らしの中で出来た作品を紹介します。 さて、今日は何を作るかな。

No.192 書  坐花酔月

2007-04-26 | 

いい言葉です。

花の咲いているところに
腰を下ろして
月を眺めながら酒を飲む。

先日、二本のコニファーの樹を切りました。
あまりにも大きくなりすぎて、
隣の家に倒れそうになったのです。
西日をさけるために、10年前に植えた、30センチほどの小さな木でした。
もっと、早く適当な高さに切っておけばよかったのですが、
どんどん延びて、太さ25センチ、高さは4メートルほどになっていました。
適当に枝を落としていましたが、強風の度に心配しなければならないので、
地面から、高さ50センチほどのところで、思いきって切って貰いました。

しかし、いくら成長が早いといっても、
これから西日を防いでくれるまでには、一年はかかります。
対策をしなければなりません。
残念ですが、コニファーは、もう引退してもらって、
違う木を植えることにしました。

そこで、根を掘りださなければなりません。
根というのは凄いのです。
太さは地上ほどではないにしろ、四方八方に広がってびくともしませんでした。
延べ2日間、休日を利用して悪戦苦闘しました。

いろいろと考えさせられました。

掘り出した二本の切り株、
無駄にしないように、
何かを作ろうと思います。

そして、新たにコブシの木を植えました。

身体はあちこち痛いですが
なんだか、すっきりとした充実感もあります。

庭には、春の草花が、何がなんだかいっぱい咲いています。
天気もいいし、庭で一杯。
いつの間にか、暗くなっていて、
空には半輪の月。

酔ってしまったかな。

No.190 テ・カール 春、花と

2007-04-25 | テ・カール君


庭には、小さな草花たちがいっぱいです。
カモミールとヒナゲシの花畑の中で。
テ・カール君の顔もオレンジ色に染まっています。

ヒナゲシは虞美人草とも言います。
両方ともこぼれ種で、毎年勝手に生えてきます。

No.187 書 赤い椿白い椿と落ちにけり

2007-04-19 | 


赤い椿白い椿と落ちにけり
有名な河東碧梧桐の句です。
「落ちにけり」ですから、今動作が完了した、ということです。
つまり、赤い椿が落ちて、それから白い椿が落ちたその瞬間、を読んだ句だそうです。
色彩が浮かんでくる、とても印象的な句です。

椿の印を作りましたので、書と印のコラボレーションです。

半紙

No.186 書 ふまれてたんぽぽひらいてたんぽぽ

2007-04-18 | 


山頭火の句です。
たんぽぽの写真を撮ろうと思って外に出たら、空はいまにも泣き出しそうで、
お目当ての場所に急いで行って、この丸いふわふわした物をカメラに収めました。
その後の雨で、もうないのでしょう。
自分の庭にも咲いていたのに、この前の草ぬきで、いっしょにぬいてしまいました。
案外探しているときは見つからないものです。

さて、最近、この写真と書のコラボレーションを試しています。
なかなか思う様にはいきませんが、作業は慣れてきました。
犬の散歩の時に、植物の場所は大体わかっていたつもりですが、
写真を撮ろうと思うと、より多くの観察が必要だということがよくわかります。

No.184 テ・カール、コスモスの芽に出逢う

2007-04-16 | テ・カール君


テ・カール君、庭を散策していたら、芽が出てきているのを発見!
この芽は、きっと、コスモス。
また一年がたち、芽吹きの春が巡ってきました。
昨年のコスモスの種が飛んでここで芽を出したのです。

年々歳々花相似
歳々年々人不同

コスモスは、毎年、肥料を少しだけあげれば、
立派にまた育って、花をたくさん咲かせてくれます。

人間は、そうはいきません。