海山の創作ノート

工房T 海山の書、印、絵、版画、工作、etc.日々の暮らしの中で出来た作品を紹介します。 さて、今日は何を作るかな。

No.957 一日三省

2017-08-17 | おもしろ印


おもしろ印「一日三省」

今日は朝から消しゴム版の練習です。

数を作っていけばそれなりに慣れてきます。かなり、コツが分かってきましたよ。

一日三省というのは、一日に三度我が身を反省すること。または、三はたびたびを意味し、三つのことがら(不忠、不信、不習)を反省すること。

金文や甲骨文の場合、単純な線の組み合わせでできるので、刻し易い言葉です。

今回は、一字ずつバラバラの印にしました。
つまり、「一」「日」「三」「省」を別々に作って、こんな風に押したということです。

どのくらいの大きさに見えるでしょうか?

いつも、写真を撮ってこうやって見てみると、大きさというのは他の物との比較で分かるものだ、ということが言えるのです。

つまり、逆に言えば、何か基準になる既知のものがなければ、その物の大きさは分かりません。

果たして、拡大したのか、縮小したのか?

よく、書の大作の前で写真を撮りますが、人が写っているので、その書作品の大きさがわかります。

作品の写真だけでは、大きさは分かりませんね。

さて、この「一日三省」は?

色紙大?

意外に大きく感じる、のであれば、上出来です。

実は、各々の大きさは、10㎜程度。

その証拠が下の写真です。言葉の下に置いた爪楊枝と比較して見て下さい。

ご覧の通り、かなり小さなものです。
消しゴム版の場合、小さいのはやはり難しいです。



特に、「杜」は5㎜くらいですから、目が~。

(消しゴム版、赤、緑インク、メモ用紙)