海山の創作ノート

工房T 海山の書、印、絵、版画、工作、etc.日々の暮らしの中で出来た作品を紹介します。 さて、今日は何を作るかな。

No.1400 ドライポイント「アゴニアタイテス」

2019-01-30 | 版画


ドライポイント「アゴニアタイテス」

昨日の版を摺ってみましたが、なかなか思う様にいきませんでした。

はじめのは、線の彫りが少し浅かったので、インクの入りがよくなくて、再度彫り直しました。

すると、今度は線がボーッとした感じです。

また、ドライポイントは摺り具合によって、随分印象が違ってきます。

そして、手は汚れるし、結構面倒な作業です。

まあ、苦労が多い分だけ、出来上がった時の喜びも大きいというものです。

うまくいった所は、眼の光ですか。

(よーく見てみてください。)

とにかく、アルミ板での版は難しいですね。

(ハガキ大)

No.1399 版「アゴニアタイテス」

2019-01-29 | 版画


版「アゴニアタイテス」

ドライポイントの版です。

久しぶりのドライポイントなのですが、今回はアルミ板でやってみます。

一応、彫ってみたところですが、果たしてどうなるか?

さて、アゴニアタイテスですが、古生代デボン紀に、段々と丸るなっていくアンモナイト形の頭足類です。

頭足類というのは、現在のイカ、タコ、オウムガイの仲間です。

一見アンモナイトなのですね。

でも、アンモナイト類ではなくて、ゴニアタイト類という、アンモノイド類のグループだそうです。

そんな丸まった貝のはじめの様な生き物です。

調べてみると、いろいろと面白いのです。

きっちり写してみました。

(7×9㎝、アルミ板0.3㎜厚)


No.1398 昨日の創作ノートのメモ

2019-01-27 | その他


昨日の創作ノートのメモ

「古生物たちのふしぎな世界」繁栄と絶滅の古生代3億年史 土屋健著 BLUE BACKS
が、とても面白くて、メモをしているうちに、どんどん書き写した絵が増えていっています。

今まで、古生代といっても、三葉虫やアンモナイトくらいしか思いつかなかったのです。

しかし、三葉虫もアンモナイトも、いろいろなのがいたし、種も属も類も様々だし、「なんじゃこれ!」というのがいっぱいなのです。

石ころ拾いから、思いもよらない進展です。

このメモは、約4億1900万年前のデボン紀の節足動物・アルレロモルフ類、魚の板皮類、そして、やっと登場したアンモナイト類のところですね。

これから、この本の終盤。古生代の残り石炭紀とペルム紀。2億5200万年前までのふしぎな旅は続きます。

それにしても、今まで本当にボーッと生きてましたね!

(創作ノートNo.55のあるページ)



No.1397 版画「カンブリア爆発」

2019-01-25 | 版画


版画「カンブリア爆発」

すごい題をつけましたねー。

「カンブリア爆発」というのは、今から五億数千万年前の、古生代のはじめ、生命が誕生した先カンブリア紀から長い長い時を経て、カンブリア紀になってやっと「眼」を持ったことにより、多種多様な生命が爆発的に生み出された、ということをいうらしいです。

最近、石ころ拾いから、その石の名前を調べることから始まって、地学や地質の本を5冊程読んでいるうちに、古生代の生物が気になって、ついつい深入りしそうなので、ここらで版画で軌道修正することにしたのです。

でも、頭の中には、何だかヘンテコな生き物がチラチラしているので、そいつを版画にしてみたわけです。

実は、昨日よりこの版作りに没頭しておりました。

そして、やっと擦り終わった一枚がこれです。

例によって、一枚一枚が微妙に違います。

だいたい誰も見たことのない生物ですね。

化石として現代人が見ることのできる生き物は、ほんのわずかですし、色もわかりませんから、全く想像の産物です。

別に生き物として見なくとも、ただの抽象でもよいのです。

で、こんな派手な色合いにしたのですが、実際にカンブリア紀に生息していた節足動物に「マルレラ」というのがいるのですが、これにはツノの様なものがあって、それが光を反射して、CD の面の様に虹色に光るのだそうです。

そんなことが、化石から分かるというから驚きです。

恐竜だって、緑や茶色のばかりではなくて、虹色に光ったっていいのです。

とにかく、実物は誰も見てはいないし、どんな生き物がいたかは全ては解らないのですから、
こんなのもいたかもしれませんよ。

(6版5色、はがき大)




No.1396 竹のスピーカー

2019-01-23 | 工作


竹のスピーカー

この前から気になっていた、竹製のエンクルージャーです。

昔作った筆筒を見つけたので、これで作ってみました。

いつものスピーカーユニット、直径5センチのダイソーの300円ものです。

蓋に使った板と竹筒を組み合わせるために、板の方に溝を彫るのにちょっと時間がかかりましたが、無事こんな具合に出来上がり。

久しぶりの彫刻刀で、ちょっと手がだるいです。

さて、音の方はというと…。

確かに柔らかい。でも、残響が多すぎる感じです。

ポテトチップスの入れ物と比べれてみれば、はっきりわかります。

波動スピーカーと組み合わせると、とても立体的な音になりました。

それにしても、エンクルージャーの素材が違えば、音もかなり違ってくるということが、よくわかります。

次はやはり、ガラスですか。


No.1395 梅一輪…

2019-01-22 | 




梅一輪…

大寒ですが、暖かいので、青空の元で書いています。

気温は10℃くらいでしょうか。

ちょうどシャキッとするくらいです。

この前拾ってきた石ころが、こんな風に活躍しています。

硯、筆、紙、下敷き、以外は、石ころですね。

書鎮、筆置き、墨床。

梅の方は、数日の間に、一輪一輪と咲いて、もう10輪程がきれいに花びらを広げています。

段々と春が近くにきているのですね。

句は、服部嵐雪の「梅一輪一輪ほどの暖かさ」です。

力抜けて、楽~に書いてますね~。

(半紙)


No.1393 蘭二種 その後

2019-01-19 | 





蘭二種 その後

昨年11月前後に室内に取り込んだ、ファレノプシス(胡蝶蘭)とシンビジウムです。

両方ともに順調です。

上の胡蝶蘭は、花茎がどんどん伸びて、先の蕾は大きくなっています

シンビジウムの方は、花芽だと思っていた芽が、はっきりと花芽だと分かるようにふっくらと膨らんでいます。

この調子ならば、後1ヶ月くらいで咲いてくれるでしょう。

No.1392 いちご

2019-01-19 | 


いちご

ちょっと暗い色の石ころが続いたので、ここらで明るい色のを一つ。

いちごを頂いたのですが、そのいちごがあんまりきれいなので、描いてみました。

でも、本物のいちごの色はなかなか出ませんね。

とりあえず、今年の初物ということで、お許しあれ。

(ハガキ大 鉛筆、アクリル、顔彩)

No.1391 石ころで小さい硯

2019-01-18 | 石ころ






石ころで小さい硯

石ころの見立てで、書鎮と筆置きをUp しましたが、作ったわけではありませんから、ちょっと物足らないですね。

そこで、チャレンジです。

平べったいのがあったので、平らな表面を更にサンドペーパー、水ペーパーで研きました。

ただ、この時点で、鋒鋩(硯に必要な墨を摩るための細かな凹凸)が見えないので、摩れないと判断しました。

でも、せっかくここまでやったので、一応墨を摩ってみました。

ご覧の通り、墨汁となりました。(ほんの一滴の水ですが。)

もちろん、多くは望めませんから、本物の硯がないときは、こんな手も使える、という程度です。

ちゃんと仮名なら書けそうです。

一枚目の写真は、いきなり墨を摩ってみたところです。

三枚目に、洗ってからの姿がわかります。

(石質は、おそらく褐色ホルンフェルス)