海山の創作ノート

工房T 海山の書、印、絵、版画、工作、etc.日々の暮らしの中で出来た作品を紹介します。 さて、今日は何を作るかな。

No.264 獅子舞の土人形

2007-10-31 | 

可愛い土人形です。
前回と同じく、梅ヶ枝餅の茶屋で
スケッチしたものの一つ。
改めてハガキに書き直したので
実物とはまるで違うものになっているかも知れません。
何枚か書いているうちに
段々とデフォルメしています。
色を入れるとまた楽しくなります。

ところで、梅ヶ枝餅は太宰府の名物ですが、
たくさん店があって、どこで買うのか迷うところです。
(いったい何件あるのでしょうね?)
天満宮の参道には、梅ヶ枝餅を売る店が軒を連ねているのです。
この辺りの出身の人にどこがいい?と訪ねると
どこもいっしょだ、とはいいません。
それぞれ違う店を教えてくれます。
それぞれひいきの店があるようです。
行列の出来る店もあれば、
こんなところにもあるの、といった
ひっそりと営まれているようなところもあります。
だいたい、梅ヶ枝餅という商標を冠するには
一定のルールがあって、他のものを混ぜるわけには
いかないらしいのです。
つまり、よもぎの入った梅ヶ枝餅はないというわけです。
梅ヶ枝餅といえば、皆あの梅ヶ枝餅なのです。
なのに何故に「あの店」となるのか?
きっと、微妙に味が違うのでしょうね。
だから、いつか一つずつ買ってきて
食べ比べをしてみようと密かに企んでいます。
(もう密かではないですが)
誰か、既に食べ比べた人、
教えて下さい。
どこがおいしいですか?

さて、僕のひいきの店は
当然行列が出来るようなところではありません。
どこでもきっと一つだけ注文してもお茶は出してくれるでしょう。
でも、気ぜわしかったり大きな呼び声のところではないですね。
お茶といっしょにゆったりとした気持ちをくれるような静かで小さな店。
だいたい、のんびりとスケッチを楽しむようなところですから。

No.263 張り子の面

2007-10-29 | 

現在、九州国立博物館で開催中の
本願寺展を見に行った。
国宝、重文がずらりと並び、壮観であった。
お目当ては、本願寺三十六人家集、石山切。
平安時代のものなのに、今出来たばかりのように
美しい。
大谷探検隊の文物から
李柏文書があったのがうれしかった。
また、襖絵の見事さに圧倒された。

なのに何故、ひょっとこの面?

途中で寄った太宰府の茶屋で、
梅ヶ枝餅を食べながら
壁に掛けてあったこの面が
とてもあたたか味があって
気に入ってしまったので、
ちょっとスケッチした。
紙で出来た張り子の面である。
淡い着色でほんわりとしている。
お陰でリラックスして鑑賞できたように思う。

ハガキ大

No.262 犬の服

2007-10-25 | その他
うちの犬、
ご覧のように毛がふさふさではありません。
暑さ寒さにとても敏感です。
朝晩が寒くなってきましたので、
服を作ってあげました。
私のシャツのリフォームです。
(ちゃんとミシンをかけたのですよ。
このブログは、自分の作品しかUPしてませんから。
逆に、こんなものでも、UPできます。)

No.261 五面印

2007-10-23 | おもしろ印

印材の有効利用を考えて
側面にぐるっと一周刻してみました。
題して、五面印。
(写真では三面しか見えませんが)
印影だけでなく、印そのものも楽しめます。
何を刻しているのかは
おもしろ印でご覧下さい。

2.2×2.2×5センチ

No.260 線路

2007-10-22 | 写真


久しぶりに書の展覧会を見に行きました。
「棚田看山コレクション展」
棚田先生の集められた
下枝董村、仙涯、慈雲、三輪田米山、中林梧竹、巖谷一六
富岡鉄斎、日下部鳴鶴、南天棒、徳富蘇峰、比田井天来
大田垣蓮月、長三州、石橋犀水、横田不生、有馬蒼龍
などなど、挨拶文に曰く
「霊峰英彦山山系を要とし、北に向かって扇を拡げたように無数の谷が走る。
ここが京築地方。この気候風土に恵まれた我が郷土は幾多の人材を育み、
我が国の歴史・文化に大きな足跡を残した先人達をきら星のごとく輩出しています。
…中略…これらの遺墨から「生きる力」を感じ、
書学の「ビタミン」を吸収しています。…後略」

近世から現代までの、棚田先生に選び抜かれた逸品ばかり。
何より個人のコレクションを見せていただけるわけです。
しかも、無料です。
書を志す人には、是非見ていただきたいお勧めの展覧会。
場所は、みやこ町の「みどりの館」10月28日まで。

僕は、バスとJRを乗り継いで、行橋から平成筑豊鉄道に乗りました。
展覧会場は行橋から10分ほどの新豊津駅で降りて、そこから歩いて5分くらいです。
平成筑豊鉄道には、初めて行橋から乗ったのですが、
なんだかのんびりとして、気持ちがいいのです。
田園風景の中を、かわいい一両のワンマン列車が走るのです。
豊津の前の駅名は「いまがわかっぱ」でした。
雲も空もやっと秋らしくなって、すすきが風でゆれていたり、
小川に小魚が群れていたり、柿の木に実がなっていたりしているのを
眺めながら、カッパが出てきそうな気がしてきました。
そんな不思議な小旅行でした。
もちろん、展覧会もすばらしかったのですが、
この列車の旅が心に残りました。

そしてこの一枚。
ただ線路があるだけです。
でも、この線路がいろいろなものに繋がっているように思います。

(平成筑豊鉄道、新豊津駅から豊津駅方面)


No.259 印たち 2

2007-10-18 | おもしろ印


おもしろ印たち
知らず知らずのうちに
400個近くになってしまいました。
今のところの悩みは収納をどうするか、ということ。
丁度いい具合に友人が古ーい道具箱を
持ってきてくれました。
とりあえず最新の80個ほどを収納してみました。
なかなかいい感じでしょう。
この箱、硯箱として使っていたようです。
真っ黒でしたが、水洗いしたらきれいになりました。
3段式で一番上の段は上に扉が開きます。
鉄の金具が、いかにも古いという感じを出しています。

No.258 中国の建物

2007-10-15 | 

朝、通勤ラッシュの駅を出ると、
ティッシュやチラシが配られている。
よくあることであるが、
今日受け取ったチラシは
「中国語教室生徒募集」
万里の長城にパンダの絵、
赤い文字、
四角に印、というとても中国的なチラシ。
なるほど、北九州にはアジアからの留学生は多い。
きっと、こんな教室が沢山あるのだろう。

列車の中でよく中国語は耳にする。
なにしろほとんど会話のない通勤列車の中で
大きな声で堂々と話しているのは
彼等と高校生くらいだから。
中国語とわかると、
頑張って聞き取ろうとするが
ほとんどわからない。
スピードもさることながら単語がわからない。
語彙の不足を痛感する。

こんな教室を利用するのも手かな、
とも思うが、
時間と費用を考えると
やはり独学を続けることになる。


さて、今日のUPは、
中国的にいってみましょうか。

半紙大


No.256 キリン

2007-10-11 | 


何故キリンなのか?
これも筆に任せただけなのです。
最初に筆を入れた所が
たまたまキリンの耳に見えたものですから。
いつもいい加減ですね。
この前、おもしろ印で刻したキリンが
きっと印象に残っていたのでしょうね。

このシリーズ、さりげないのですが、
面白いのです。

半紙