海山の創作ノート

工房T 海山の書、印、絵、版画、工作、etc.日々の暮らしの中で出来た作品を紹介します。 さて、今日は何を作るかな。

No.1625 蓑虫とカマキリの卵

2019-10-30 | 




蓑虫とカマキリの卵

まずは上の写真。

この前、新聞で蓑虫が絶滅危惧種であることを知ったのをきっかけに、庭の木々をみて回って、蓑虫を探していました。

なかなかいなくて、やっと見つけた蓑虫です。

唐竹蘭の枝にぶら下っています。

どうして、この葉の少ない、小さな鉢植えに付いたのでしょうか。

蓑虫は、蛾の幼虫ですが、たまたまこの枝にやってきたのか、それともこの植物が好きなのか。どうなんでしょう。


発見のもう一つは、下の写真。

カマキリの卵です。

卵鞘(らんしょう)というのだそうです。

ベランダの柱に張り付いています。

両方共に、これで冬越しをするのです。

そのまま、見守っておこうと思います。


No.1624 「やせ蛙…」簡易軸装の完成

2019-10-29 | 


「やせ蛙…」簡易軸装の完成

小林一茶の句「やせ蛙負けるな一茶是にあり」


何とか町民文化祭に間に合いそうです。

それにしても、思いの外、軸表装に悪戦苦闘しました。

特に二度目の裏打ち、覆輪付け、これに三度も四度もうまくいかず、気に入らず、やり直し、最終的に、総裏をあきらめて、両面テープで着けるという、本当に簡易的なものになってしまいました。

本格的な軸表装には程遠い感じですが、とても良い経験となりました。

まだまだ勉強しなければなりませんね。

とりあえずは、この状態で二日間程様子をみて、問題なければ出品です。

(またダメならパネルにしたのを持っていくつもりです。)

(本紙部分は全紙1/3)

No.1622 「蓑虫の音を…」

2019-10-26 | 


「蓑虫の音を…」

松尾芭蕉の句「蓑虫の音を聞きに来よ草の庵」。

昨日の毎日新聞・季語刻々より。

続いてもう一つ、書いてみる。

最近蓑虫を見ただろうか?

庭に出て探してみるが、見当たらない。

子供の頃、中の幼虫を蓑から取り出して、いろがみを小さく切った中に入れて遊んだものだ。

今は絶滅危惧種らしい。

それにしても、音?鳴いたか?

覚えがない。

聞いてみたいものだ。

そういえば、秋だというのに、まだ虫の音も聞いていない。

なんだかさみしいものである。

蓑虫はいないけれど、我が草の庵にも誰か来ないかなー。

(短冊状の画仙紙)




No.1621 「コスモスなんぼでも…」

2019-10-26 | 


「コスモスなんぼでも…」

「コスモスなんぼでも高うなる小さい家で」尾崎放哉の句。

10月24日毎日新聞朝刊の余録に紹介された句である。

句の内容や余録での言いたいことは、本余録を読んでいただければと思う。

ここでは、書について少し記しておく。

いきなりカタカナからはじまると、素直にまっすぐ書いてみたくなる。

これが、「秋桜」と漢字になっていると表現も印象も随分変わってくるだろう。

尾崎放哉は、種田山頭火が敬愛した俳人だが、

山頭火の句に「ヂアズとお経とこんがらがって」とか

「ぬれてうつくしいバナナをねぎるな」なんていうのがある。

カタカナが入ると、句は新しくなった感じになる。

書く方は、直線を意識するので、その他の字の曲線をどうするかということになる。

直と曲の組み合わせや調和、なんていう問題になってくるのだが、僕の場合は、最近あまり考えなくなった。

素直に、ただ思うままに、なすがまま…。

短冊状の余り紙に三枚書いたけれど、やはり一枚目が良い。


我が家の庭にはコスモスはないが、散歩の途中で足を止める。

空き地一面に咲いていたりする。

今頃、遠賀川の河川敷はコスモスでいっぱいだろう。




No.1619 版画「風に立つ」その1

2019-10-24 | 版画


版画「風に立つ」その1

朝から雨。

こんな日は版画です。

このところ、いろいろと考えてはいましたが、やっと重い腰をあげて作りはじめました。

自分としては、新しい試みです。

一つは、内容としてストーリー性のあるものを。

そして、技術的にも違うことを、と思いたって、実験的な版を先日作りました。

版を作ったものの、天気が良いとやはり外に出て、いろいろやってしまうので、午後には疲れてしまい、刷るというところまではいきません。

夜は日本シリーズを、久しぶりにゆったりした感じでテレビ観戦。(負ける気がしなかったです。)

そんなわけで、雨のお陰で刷りの作業なのです。

30枚程。

これはまだ一版目ですから、これから版を重ねていきます。

さて、どんなものになるでしょうか。

No.1618 柿の実発見!

2019-10-21 | 


柿の実発見!

台風の風の後、急に柿の木の葉が少なくなりました。

今年は繁り過ぎるほどで、夏の日射しをしっかり遮ってくれていましたが、いつの間にかスカスカになっています。

やはり、秋なのです。紅葉もはじまりました。

そして、柿の実を発見。

よく見ると、四つあります。(写真の奥に見えているのはカリンです。)

一昨年は、70個程の豊作でしたが、昨年は記憶にないくらいの数でした。

今年もなさそうだと思っていただけに、ちょっとうれしいですね。

もっとも渋柿ですから、しっかり木で熟してから食べなければなりません。

それまで、あるでしょうか。


さて、今日は朝から庭にいます。

魚達にエサをやって、鉢植えに水。

もちろん、落ち葉もかなりのものですから、このところ落ち葉拾いは欠かせません。

そして、胡蝶蘭の株分け作業。

このブログの更新も庭でしました。

夏の間はあまり長い時間外にはいません。

当然、暑いということもありますが、それよりも蚊に狙われるのが、問題なのです。

メダカの繁殖は元々蚊の対策としてのものですが、どのから発生するのか、どうしても蚊はいるのです。

10月ですから、もう肌の出ているところは、手と顔です。

手は見て分かるし、蚊が留まれば感覚で分かります。

しかし、顔の方はそうはいきません。

面の皮が厚いのか、蚊が留まったのがわかりません。

若い頃は、蚊の羽音で顔の近くに飛んできたのがわかりましたが、今は羽音なんて聞こえません。

まあ、そんなわけで、顎やら頬っぺたやら少なくとも3ヶ所は刺されているようです。

かゆい~。

トホホです。

まだまだ蚊に注意なのであります。




No.1617 胡蝶蘭の株分け

2019-10-21 | 


胡蝶蘭の株分け

なかなかできなくて延び延びになっていた株分けです。

二年前に、花茎の先から出てきた葉が少しずつ大きくなっていましたが、根がなかなか出なくて、そのままにしておいた株です。

この夏、根が二本出て来たので、涼しくなったら株から切りはなそうと思っていました。

気候もよくなったし、室内に取り込む前に、外の光と風の中でもう少し置いておこうと思ったのです。

そして、今回は苔玉状にしてぶら下げることにして、思いきって切り離し、水苔を根の周りに巻きつけて、麻紐で留めました。

根は二本とも、まっすぐ伸びていて、傷つけないようにして、巻きつけたので、ほぼ10㎝程苔玉からはみ出しています。

でも、胡蝶蘭の根は空気が好きなので、この方が良い様です。

気温が下がるまで、あと一ヶ月くらいは、このままヤマボウシの枝にぶら下げておきます。

葉はまだ三枚なので、来春の花は無理ですが、再来年は花が咲くでしょう。

No.1616 スウェーデンアイビーの挿し穂

2019-10-21 | 




スウェーデンアイビーの挿し穂

台風の強風でスウェーデンアイビーの鉢植えは飛ばされて、枝が数本折れていました。

つまり、こちらはその程度で済んだのです。

甚大な被害を受けた方々、そして今も避難生活をされている方々には、何と申し上げればよいものか…。

人も街も一旦失われれば、元通りにはなりませんが、一日も早く普通の生活に戻れることを祈るばかりです。


スウェーデンアイビーの折れた枝は、とにかく空いた鉢に挿しておきました。

あれから十日ですが、花を咲かせています。

きっと根も伸びていることでしょう。

植物の復活力はすごいものです。

人間はこうはいかないですね。

それにしても、いろいろと考えさせられることの多い昨今です。


下の写真は小さな花の一つをマクロレンズを着けて撮ったもの。

蘭の様です。