海山の創作ノート

工房T 海山の書、印、絵、版画、工作、etc.日々の暮らしの中で出来た作品を紹介します。 さて、今日は何を作るかな。

No.964 グー

2017-08-22 | おもしろ印


グーまたは手またはゲンコツ。

消しゴム版の練習は続いています。

刻す前に、消しゴムの面に色を付けておくことで、刻した後はわかるのですが、カッターを使う場合、どこに刀が入っているのかが分かりにくいのは変わりません。

これを解消するために、三角刀を使ってみたのです。

確かに、よくわかるのですが、今度は繊細な線や曲線がうまくいきません。

小さな三角刀があればいいのかもしれませんが、これも数をこなして慣れることで何とかしましょう。

(消しゴム版約20㎜角、金色インク、メモ用紙)

No.963 いちじくの葉っぱが…

2017-08-21 | 


いちじくの葉

乾燥させると生薬、無花果葉あるいは唐柿葉となります。

夏になると毎年二階まで枝を伸ばすほど大きくなる無花果の木ですが、この数年、実が大きくなりません。

肥料不足か水不足なのでしょうが、葉っぱは立派に育っています。

ぶどうの葉っぱも、何とか食べれないものかと、トルコ料理に肉を葉で包んでトマトで煮る、ということをやってみたのです。

果たしていちじくは、と調べてみましたが、そのまま食べる料理は見つかりません。

しかし、乾燥して香りを楽しむ、という利用法があることを知りました。

確かに、乾燥すると良い香りになるのは分かっていました。

香水の原料にもなっているようです。

それで、早速10枚程を切り取って乾燥することにしました。

まだ完全には乾いていませんが、こんな感じで、なんだかかわいいので、目と口を付けてみました。

シェ~!

(無花果の葉っぱ、炭、トクサ)

No.962 柿の実

2017-08-21 | 


柿の実

今年はとても順調に実が大きくなっています。

何よりも葉っぱが元気が良く、しっかり繁っています。他の果樹にも言えることですが、虫が付いていないのです。

特に消毒はしていないのですが、不思議です。

そして、例年ならば、せっかく着いた実も、台風等の強風で緑の小さなままで、かなり落ちてしまい、最終的に熟して食べられるものは数個でした。

今のところ、ざっと見える所で、20個ほどあります。

今年は、この木最高の収穫が出来そう。

渋柿ですが、楽しみです。


No.961 独歩青天

2017-08-20 | 


書「独歩青天」

成人講座書道の創作の参考作品として書いたものの一部です。

秋の町民文化祭に、受講生が出品するために、動き出さなければなりません。

手本ではなく、あくまでも参考になるように、同じ語句での様々な違いを理解していただく為に書きました。

写真は書体の違い。金文、小篆、隷書、行書、草書、楷書。

他に、紙の大きさ、墨色、落款、文字数、の違いによる作品の変化が分かるように書いてみました。

これから、受講生各人と話し合って、作品内容を決めていかなければなりません。

分かっていただけるよう努力しなければ…。

合計20枚くらいですが、全て一発書き、一枚のみの書き直しなしです。

だから、自分の作品としてお見せするものではありませんが、こんな風に一気に参考作を書くのも久しぶりなので、楽しかったですね。



これは、紙の大きさを変えた例と三文字の例。(たまたま乾燥のために壁にぶら下げたもの。)

(画仙紙半切、墨汁)


No.960 ???の答

2017-08-19 | おもしろ印


???の答 「残暑お見舞い申し上げます。」です。

三に濁点で     ザン (これが一番どう表すかと考えました。)
書の絵で      ショ (一応、書は得意ですから。)
尻尾の尾で     オ  (犬の尻尾です。わかりやすい様に日本犬)
漢字、見の金文で  ミ  (目が強調された人の象形です。)
英単語Myで     マイ (これも、米とどちらか良いかでしたが。)
牛がほえて     モー (これはモー、これしかないでしょう。)
四の金文で     シ  (牛を4回押して、モーシという手も。)
油揚げの絵で    アゲ (油揚げに見えるか?アゲと省略するか?)
升の絵で      マス (これは江戸時代からの定番です。)
最後に○で     。

こんなのもおもしろいかと。

(消しゴム版、色インク、画仙紙はがき)

No.958 篆刻・秀明

2017-08-18 | 


篆刻で「秀明」

久しぶりに、きっちり篆刻です。

青田石ですが、印面に刃のたたない所があるので、今まで敬遠していたのですが、この硬い所が反って面白いのではないかと、力を入れて刻してみました。

印刀の研磨からはじめましたが、やはり無理に力を入れると刃が欠けるので、ぐっと押さえて少しずつ…。

何とか一部刻せて、ねらい通りです。

依頼されての作ですが、良い感じに仕上がってホッとしています。

(30㎜角石印材、印泥、半紙)

No.957 一日三省

2017-08-17 | おもしろ印


おもしろ印「一日三省」

今日は朝から消しゴム版の練習です。

数を作っていけばそれなりに慣れてきます。かなり、コツが分かってきましたよ。

一日三省というのは、一日に三度我が身を反省すること。または、三はたびたびを意味し、三つのことがら(不忠、不信、不習)を反省すること。

金文や甲骨文の場合、単純な線の組み合わせでできるので、刻し易い言葉です。

今回は、一字ずつバラバラの印にしました。
つまり、「一」「日」「三」「省」を別々に作って、こんな風に押したということです。

どのくらいの大きさに見えるでしょうか?

いつも、写真を撮ってこうやって見てみると、大きさというのは他の物との比較で分かるものだ、ということが言えるのです。

つまり、逆に言えば、何か基準になる既知のものがなければ、その物の大きさは分かりません。

果たして、拡大したのか、縮小したのか?

よく、書の大作の前で写真を撮りますが、人が写っているので、その書作品の大きさがわかります。

作品の写真だけでは、大きさは分かりませんね。

さて、この「一日三省」は?

色紙大?

意外に大きく感じる、のであれば、上出来です。

実は、各々の大きさは、10㎜程度。

その証拠が下の写真です。言葉の下に置いた爪楊枝と比較して見て下さい。

ご覧の通り、かなり小さなものです。
消しゴム版の場合、小さいのはやはり難しいです。



特に、「杜」は5㎜くらいですから、目が~。

(消しゴム版、赤、緑インク、メモ用紙)

No.955 魚達

2017-08-16 | おもしろ印


おもしろ印「魚達」

続けて小さい印をたくさん押したものです。

人面魚?のつもりで刻したのではありませんが、笑った顔に見えてしまいます。

なんという魚なのかわかりません。魚の様な怪しい生き物ですね。

原稿なしのいきなり刻りですので、時々、不思議なものが生まれてしまいます。

(11㎜×11㎜石印材、印泥、半紙)