海山の創作ノート

工房T 海山の書、印、絵、版画、工作、etc.日々の暮らしの中で出来た作品を紹介します。 さて、今日は何を作るかな。

テ・カール 海に来て背伸びする

2006-10-31 | テ・カール君

故郷の港に連れていきました。
夕日を見ようと思ったのですが、
あいにくの曇り空。
風も強くて、飛ばされそうになりました。
なにしろ体重数グラムです。
海に落ちないかと心配しましたが、
テ・カール君はのんびり背伸びして、
深呼吸。

書 雨ニモ負ケテ…

2006-10-30 | 


雨にも負けて 風にも負けて、
出来なくても 行けなくても
しなくても・・・ 
いいじゃないか。
生きてさえいれば、きっといい日もくるよ。
昇らない朝日はない。
生きていれば…。

最近、ニュースを見るのが辛いですね。
色紙大

アリ

2006-10-26 | 工作

木で出来たものは、あたたかくて好きです。
ひとつひとつ違っているからでしょう。
もともとは生き物なのだからでしょう。

昨日歩きながら、ふとこう思ったのです。
「生き物のようなものをつくっているんだ。」と。
僕は神様じゃないので、
生き物そのものは創れはしないけれど、
生き物、あるいはその面影を、感じたり、触れたりできる
そんなものたちを、知らず知らずに造っていたようです。

この、アリ らしきものも
木と針金で遊んでいるうちに生まれました。
今日は切り株の椅子の上で日光浴です。



絵 ミミズク

2006-10-25 | 
フクロウは「不苦労」ということで、いろいろなグッズになっていますね。
僕の創作物にも、よく登場するキャラクターです。
でも、苦労せずには何事も生まれない。
これは、フクロウの仲間ですが、ミミズク。
たくさんまとめて描いた中から拾い上げた一枚。
ちょっと怒ったような表情が気に入っています。
たくさん描くと時々絵の神様がほほえんでくれる様な気がします。

現在トイレドアの小窓ガラスにくっついています。
15×15センチ

梅花石硯板

2006-10-24 | その他

ご覧の通り、超小型の硯です。
これでも、ちゃんと墨を磨ることが出来ます。
小さくなった墨が役にたちました。
かなを書きましたよ。

これは、天然記念物、梅花石の石層が
露出している所の近くの海岸で拾った石を、ちょっと加工したものです。
墨を溜める部分がない平らな板状のものを硯板といいます。

梅花石と同じ石の層は、北九州市門司区から山口県に延びていて、
今でも赤間硯の材料となっています。
鉱物の名で言えば、輝緑凝灰岩。
つまり、端渓硯などの硯の石と同じなのです。
平らな面は、とても微細な凸凹が陽に照らすと光って見えます。
この凸凹で墨が磨れるのです。
また、端渓硯に眼があるように、生物化石が入り込むとそれが模様となって現れます。
梅花石も太古のウミユリの化石。
紫色の地に白く梅の花の様な模様が出ます。
それで梅花石といわれています。

さて、海岸の無数の石ころの中でどれがそうか、よくわかるって?
わかります。きっと、あなたも。

石刻の風景1

2006-10-20 | おもしろ印

ある日の
おもしろ印作りの風景です。
自宅の場合ここが作業場です。
つまり、庭の自作テーブルの周辺。
お気に入りの場所でもあります。
目のことを考えて、庭や遠くを時々見ながら
刻せるのがいい点です。
また、石を刻すと、どうしても石の粉がでます。
庭だと後始末もとても簡単。
石灰分ですから、庭にまきます。
でも、自然光ですから無理はしません。
暗くなったらおしまいです。

この印刀に注目してください。
これも手造り。
鍛造という技術、専門家の先輩と一緒に作りました。
僕はデザインして、
あーだ、こーだと注文つけて
ヤットコで押さえていたり、
ハンマーを数回振り下ろしただけ、
ほとんど先輩が作ってくれたものですが。

鋼もいろいろあって、これは高速度鋼といい、
機械の工作に使う一番堅い鋼です。
切れ味抜群、愛用の逸品になりました。

ついでに、カリン。
自然に実が落ちたので
テーブルの上で香を楽しんで、
それから、紙押さえの文鎮代わり。
2×2センチのおもしろ印二つ。
人物シリーズ。
小さいので分かりませんね。

おもしろい印 どんぐり

2006-10-19 | おもしろ印

職場の窓から、ふと見ればどんぐりが沢山。
ついスケッチしてしまいました。
といっても石をまず刻して・・・。
こんな風になりました。
ちょっと古風かなー。
これも一興。
確か「しらかし」の木だったと思います。
15×15センチ

もう一つのブログ「海山のおもしろ印」もご覧下さい。