小部屋日記

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サンキュー・スモーキング

2007-09-08 | サ行の映画

Thank You for Smoking(2006/アメリカ)【9/7 DVDリリース】

監督:ジェイソン・ライトマン
出演:アーロン・エッカート/マリア・ベロ/デヴィッド・コークナー/キャメロン・ブライト/ロブ・ロウ/アダム・ブロディ

その男、話術で世間を煙に巻く

ディベート好きの人にはたまらない知的な映画です。
タバコ業界の宣伝マンの真実に迫る!
情報操作の王といわれるビジネスマンの痛快なお話。

主人公はタバコ業界アカデミー広報部長のニック・ネイラー(アーロン・エッカート)。
1日1200人殺す業界の“顔”として、禁煙ブームの中、巧みな話術を武器にマスコミらとの戦いにあけくれているのだ・・・。


原作は「ニコチン・ウォーズ」(クリストファー・バックリー著)
ロビイスト(政治的圧力団体の代理人として、政党や議員や官僚、さらにはマスコミや世論に働きかけて、その団体に有利な政治的決定を行わせようとする者。)という職業は知らなかったです。日本にもあるのかな?
ニックの仕事はしゃべりが全て!
論点をすり替える、相手側に立つ、先に仕掛ける。
口が達者で相手はタジタジです。
屁理屈な人は、この仕事あってるかも。^^;
かといってスマートなしゃべりなので、嫌みに感じない。

タバコを売り込むため、ハリウッドに金を握らせ、映画スターにタバコを吸わせる企画を持ち出すなどアイデアがおもしろい。
ニックのお友達が「モッズ特捜隊」(死の商人)といわれるアルコール業界、銃製造業界の人というのが笑える・・
互いに死者の数を競い合うのがシャレになんないよ。。


仕事では完璧なニックも、プライベートはバツイチの子持ち。
ニックが女に弱いところを逆に利用されますが、そんなことではめげない!
ニック役を演じてるのが好感度が高いアーロン・エッカートのせいか、応援したくなるのが不思議。台詞が多くても、心地よく聞こえるんだなあ。

キャストが豪華でしたねえ。
ケイティ・ホームズ(トム・クルーズ夫人)のやり手記者はイメージと違う役でした。
ニックの息子役はキャメロン・ブライトくん。
『記憶の棘』では不思議少年でしたが、今回はパパ大好きな普通の坊やでした。なにか安心した。
親子の絆もきちんと描かれていて、息子はきっとパパの職業を受け継ぐかもなぁ。
1時間半と非常にコンパクト、台詞の応酬を楽しめました!
タバコもライトがいいね(笑

「サンキュー・スモーキング」公式サイト

★★★★(5段階☆は0.5)

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