小部屋日記

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あなたになら言える秘密のこと

2007-09-04 | ア行の映画

La Vida secreta de las palabras/The Secret Life of Words (2005/スペイン)
【8/24DVDリリース】

監督:イザベル・コイシェ
出演:サラ・ポーリー/ティム・ロビンス/ハビエル・カマラ/エディ・マーサン/スティーヴン・マッキントッシュ/ジュリー・クリスティ


秘密を打ち明けようと思う
今日の幸せをみつけるために



『死ぬまでにしたい10のこと』(未見)の監督さん。主演も同じサラ・ポーリー。
思った以上に深くて重い・・・
予備知識なしで観た方がよいです。

静かな展開だと思ったら、突然目が覚める。
一人の女性の誰にも言えない秘密とは?!
確信にふれないでおきましょう。

主人公ハンナ(サラ・ポーリー)は友達もいない、趣味ももたない、仕事を黙々とこなすだけの内向的な女性。
休暇で2週間だけ、ある患者の看護士を頼まれる。
彼の名前はジョゼフ(ティム・ロビンス)。
海上の重油掘削場の事故で大ヤケド、まったく動けず目が一時的に見えない。


まわりを海に囲まれ隔離された人工の場所。
重油掘削場で働く彼らにとって、食事は唯一の楽しみ。
いつも決まったものしか食べなかったハンナが、陽気なシェフの作った料理をガツガツ食べる。
静かな空間、波の音が彼女の心を溶かしていく。
ジョゼフは寡黙なハンナにしきりに話しかけ、そのうち二人はうちとけあう。
そして彼女は自分の秘密を打ちあける・・・


彼女の苦しみ、心のキズは一生消えないでしょう。
でも誰かが手を差し伸べてあげたら、彼女はドアを開けることができる。
その誰かがジョゼフだった。
ハンナは、体にキズを負った(心にもキズある)ジョゼフなら、わかってもらえると思ったんでしょうね。

自分から閉ざさないで、一歩踏み出せばまた新しい自分に出会う事ができる。
誰でも人にいえない悲しみ、苦しみをもっている。
それを癒すことができるのは人間の真心。
どんなに辛い目にあっても、人間は再生できるんですね。

サラ・ポーリー、はまり役。ティム・ロビンスも熱演。
主人公の告白は苦しくなりますが、見終わってからジーンとくる映画。
ハンナ、幸せになってほしい。

本や料理の意味がわかりにくいのが残念。
公式サイトの「アヒルになら言えること」(映画の中にアヒルも登場)は一般の人たちの秘密のメッセージが読めます。
笑える秘密もあり(^^ゞ

「あなたになら言える秘密のこと」公式サイト

★★★★☆(5段階☆は0.5)

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