小部屋日記

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セレブの種

2007-01-31 | サ行の映画
She hate me(2004/アメリカ)
【DVD】

監督・製作・脚本: スパイク・リー
出演:アンソニー・マッキー/ケリー・ワシントン/エレン・バーキン/モニカ・ベルッチ/バイ・リン /ジム・ブラウン

女が求めるのは超一流の遺伝子。
性と欲、お金にまつわるお話・・・


●ストーリー●
ハーバード大学のMBAを取得し、大企業に勤める超エリートのジャック(アンソニー・マッキー)は、内部告発をして解雇されてしまう。一夜にして文無しになった彼は、生活費を稼ぐためレズビアンの元彼女から“種付け”の依頼を引き受ける。そんな彼のうわさは瞬く間に子どもが欲しいレズビアンたちの間で広まり、商売繁盛となるが・・・。


種付け報酬=1回1万ドル。
といっても、これ人間の男性のお話・・・
センセーショナルな内容ですねえ。
社会に対する風刺と皮肉でいっぱいです。
ハーバード大卒のエリート黒人が、企業の陰謀で全てを失い、
生活費を稼ぐために、子供を授かりたいレズビアンたちの父親になるのだ・・・


都会に生きる経済力のある女性たち、レズビアンのライフスタイル、企業の不正など、アメリカ社会(NY)の現実を描いてますが、エピソードが多すぎて消化しきれていない気も。
言いたいことは伝わってきますが、まとまりがないような。

自立した女性が、男性を積極的に求めるのは昔では考えられないお話。
生殖ビジネスはお金儲けでもあるけど、需要があるから供給もあるってこと。
モラル的にはどうかなあと。
同性愛のカップルは、子どもは授からないわけで、たとえば養子縁組がありますが、彼女たちは身近にいる健康で優秀な男性をみつけ、自分の夢を叶えようとするのだ。
この話に乗ったビジネスマンも、軽すぎ・・・・汗

男女、女同士が絡むシーンが多いのに(チャプター的にいうと集中している)不思議にいやらしくない・・・。
R-18指定のわりには女性向けかな。
まあ露骨なところもあるけど、アニメーション化されたシーンは笑える^^;


主人公は何十人もの子供の父親となる。
平等に愛をそそげるのだろうか・・・そんなにうまくいかないよなあ。


人間の欲深さ、家族の形、正義と悪、企業の体質などいろいろ詰め込まれた興味深い作品でした。

主演のアンソニー・マッキーは「ミリオンダラー・ベイビー」に出てた人ですね。
モニカ・ベルッチがマフィアの娘として登場(もちろんレズビアン役)、あいかわらずキレイなお方。
ジャズの音楽がおしゃれ!

「セレブの種」公式サイト

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