小部屋日記

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トランスアメリカ

2007-01-29 | タ行の映画
Transamerica(2005/アメリカ)【DVD】

監督:ダンカン・タッカー
出演:フェリシティ・ハフマン/ケヴィン・ゼガーズ/フィオヌラ・フラナガン/エリザベス・ペーニャ/グレアム・グリーン/バート・ヤング

スカートの下に何があるかより、もっと大事なこと。
それはなんでしょう??


●ストーリー●
男性であることに違和感を持つブリー(フェリシティ・ハフマン)は、肉体的にも女性になるため最後の手術を控えていた。
そんな“彼女”の前に、突然トピー(ケヴィン・ゼガーズ)という少年が出現。彼はブリーが男だったころに出来た息子であることが判明するが、女性になりたい“彼女”は彼を養父の元へ送り返そうとする・・・。



(左:主人公ブリー、右:化ける前)

驚いたのは、女優さんが女装する“男性”を演じてること。
「デスパレートな妻たち」のフェリシティ・ハフマンは見事です!
しぐさやたたずまいが男性そのもの。
上品にふるまうほど、男っぽくなるのが不思議だ~^^;
際どいシーンもありで、かなりの難役。プロ魂を感じます。
改めて俳優という仕事の幅の広さを感じました。

ロードムービーはハートフル。
旅をしながら、人間は成長していくんだなと思う。


性同一性障害を持つブリー(本名スタン)と、荒んだ生活をしている愛を知らない17歳の男の子トビー。
実は親子という間柄。ブリーが男性だった頃にできた子供がトビー・・!!!
複雑なお話です。
ブリーは本当のことをトビーに言えずに、二人はNYからLAへ旅をすることになる。


アメリカ大陸横断でトビーに社会的マナーを教えるブリー。
歴史を学んでみたり、少数民族や泥棒にも出会ったり・・・
はじめはよそよそしい二人でしたが、うちとけあう。

そしてブリーの実家に帰り、ひさしぶりの家族とのぎごちないふれあい。。
久しぶりに会った息子が女になっていて、孫までいたとは!
普通なら寝込みますけど、ライトな家族です。笑

ブリーが男性だと知らないトビーは、女性としてのブリーに寝てくれないかと迫るところは、笑ってしまいそうでした・・・^^)ゞ
自分のために愛を注いでくれるブリーに、こたえようとするトビーだったんだよね。
まだ子供・・
トビー演じるケヴィン・ゼガーズはワイルドな雰囲気と初々しさをもっていてキュート♪


トビーの夢は父親と暮らすこと。
ブリーの夢は完璧な女性になること!・・・

ブリーが自分の最大の夢である性転換手術を受けたあと、大泣きする。
父ではなくなってしまった自分・・・トビーのことを思うと複雑な心境ですよね。フェリシティ・ハフマンの演技に泣けた!

最後、自分の居場所を見つけた二人は、心地いい顔をしてました。
自分らしく生きていくことの大切さ。
個性を持つことって、実は難しいことでもある。

夢をひとつひとつ乗り越えていくところに清々しさを感じましたねー。
音楽がゆったりしてて、癒されました!

「トランスアメリカ」公式サイト

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