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先入観

2013-12-22 09:27:28 | Weblog
一人の男の子が、虫歯の穴をつめてもらいに歯医者さんに出かけた。その男の子は、この歯科医の息子だったが、歯科医は男の子の父親ではない。

一体これはどういうことか?なぞなぞのような問題だが、答えはとても単純だ。米国の作家マリリン・バーンズさんは子供向けの著書『考える練習をしょう』(晶文社)でこの問を紹介しつつ、説いている。

<自分がどんな先入観を持っているか、ちゃんとわきまえていれば、落とし穴を避ける事もできる>どうもこの国は、深い穴にはまってしまっているかもしれない。ダボス会議開催で知られる国際機関・世界経済フォーラムが男女平等の度合いを調べた調査で、日本は136カ国中の日本の105位。

女性政治家の少なさが低順位の一因だという、先週、遺族年金の支給年齢に男女差を設けることは違憲だとする判決も出た。働き手は男で女は養われる身・・・そんな時代遅れの考え方に基づき、男か女かだけで社会保障にも差をつける。

そういう制度を国会が放置しているのだから、105位はやはり妥当なのかも知れない。冒頭の問題に戻れば、答えは「歯医者さんは男の子の母親」。それだけの話し。「医者は男性に決まっている」という先入観さえなければ、問題にもならない問題なのだ。

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