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2011-12-18 07:09:11 | Weblog
オリンパスの損失隠しを調べた第三者委員会の甲斐中辰夫(かいなかたつお)委員長は元最高裁判事を勤めた人だ。

「検事とは何か?」との記者の質問に「塩だ。甘くはないが、社会には必要」と答えたという。国家の健全な発展に三軒分立が必要であるように、社会の健全な成長にも、辛いチェックをいれていく存在が必要だとの意味だった。

役員総退陣となるオリンパスをみると、大企業にも「塩」が必要だったことが分かる。甲斐中委員長は「トップ主導でごく一部の人間が不正経理を行っていた」と述べ、会社の中心部が腐っていたと表現した。

経営中枢をチェックする機能がなかったのである。企業体そのものは「まじめな従業員と高い技術力を有する」と説明してオリンパスの再生に期待した。辛くて口にしたくはなくても、国家や大企業と同様、どのような組織体も健康を維持するための「塩」を持っていることが大切なのではないか。

とり過ぎれば身体に悪く、とらないと体が持たない。その「塩梅(あんばい)」が難しい。健康を失ってはじめて大切さに気づく存在だ。

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