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クライマックス

2012-05-08 08:02:30 | Weblog
法廷モノの映画やドラマではやっぱり、相手側がグーの音も出ない「証拠」を主人公が示し、勝ち誇る場面がクライマックスだろう。

小沢元民主党代表が、政治資金規正法違反の罪で強制起訴された裁判で、検察官役を引き受けた指定弁護士もあるいはそんなシーンを思い描いていたか。だが、元秘書を調べた検察から渡された頼みの捜査報告者は後に、架空のやりとりが書かれていたことが発覚する。

当然、証拠採用もされず形勢はがぜん不利に。英語のクライマックスはギリシャ語の「はしご」に由来するから、ずさんな検察の捜査に<はしごを外された>という言い方がぴったりくる。

そうして果たせるかな、裁判は指定弁護士側の敗北。さらに、一昨年秋の選任以来、準備も含め約830時間を費やし、報酬の上限120万円を得ても時給1400円ほどにしかならぬと聞けば、少し気の毒になる。

一方の小沢氏にとっては、「無罪」と聞いた瞬間がクライマックスだったに違いない。判決は共謀と断じるまでの証拠はないとの内容で、元秘書の収支報告書への虚偽記入も、小沢氏が4億円の簿外修理の報告受け、了承していたことも認めているのだが、果たして耳に入ったかどうか。

残りは省いて、「無罪」のひと言だけを掲げ、“復権”への道をひた走るのだろう。そして、またぞろ「小沢政局」が繰り返される。



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