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6歳未満

2012-06-23 07:08:35 | Weblog
先日一人の男の子が6歳未満としては国内で初めて脳死と判定された。両親のコメントの一節に胸が詰まった。

<このようなことを成しとげる息子を誇りに思っています>。実際、その通りのことを彼はした。臓器の移植で何人もの人が救われた。だだ、かわいい盛りの子だ。まだ心臓は鼓動し体も温かい。

両親は迷いに迷っただろう。最後には決断したが、それは子への思いを断ち切ったのではない。むしろ逆に思いをつなぐための選択だったのではないか。コメントにある。<息子が誰かの体の一部となって、長く生きてくれる・・・>。

俳優の故緒形拳さんが遺した言葉が、重なる。<死ぬということは残った人の中に生きるということだ>無論、同様なケースでも、親が決断を強いられるようなことはあってはならない。

でも、この男の子が<成しとげた>ことについては思うのだ。体の一部を受け継いだ人だけでなく、底いなき哀しみに沈む両親さえも救ったのではなかったか、と。