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ドミノ

2011-06-21 07:18:42 | Weblog
「脱原発」と「O104」。21世紀のヨーロッパで、2つのドミノ・連鎖反応が猛威をふるっている、脱原発で、イタリアがドイツやスイスと足並みをそろえた。

欧州には国境を超える送電線が走っている。電力が不足すれば隣国から借りればいい。島国の日本と違う状況があるからなのか、その連鎖は止まらない。

出血性大腸菌O104の拡大もパニックの連鎖だという。ドイツ北部が発生源と疑われているが、日本のような水際防止作戦がとれない。国境があってもEUで一体感が強く交流人口が多い。

同じ連鎖反応といっても、交流で助かるのが原発、一方の感染症は交流が恨めしい。先ごろ発表された「高齢社会白書」は、日本の老人が隣近所と交流が少なく孤立していると国際比較をしている。

近所の人や友人よりも血縁関係を重んじるのが日本社会であり、災害時には危ういとの警告である。近所付き合いの難しいところだ。国と国の付き合い方、国家外交の要諦もこんなところにあるのだろう。

つかず離れず。遠くの親戚よりも近くの他人。連帯と孤立。大震災は次々と難問を出してくれる。