BCLとベリカードの楽しみ

海外短波放送や国内放送を聴き、放送局からいただけるベリカードなどを紹介。近頃は、自分が楽しいと思える事柄も書いています。

「フェルメール展」に行ってきました

2019-04-24 | エトセトラ
梅田へ用事で出かけましたので、ついでに足を延ばして、天王寺公園の大阪市立美術館で開催されている、「フェルメール展」を観に行ってきました。



実は、2000年に開催された、「フェルメールとその時代展」にも行きましたので、また、観に行きたくなった、というわけです。



17世紀のオランダ絵画の黄金期を代表する画家、ヨハネス・フェルメールが描いた作品の現存数は35点ほど、そのうち6点が展示されています。
映像のような写実的手法、光による巧みな質感表現を特徴とする魅力から、多くの人々を魅了。そのせいか、美術品泥棒の標的にもされ、これまで多くの盗難事件が起きているそうです。

今回は、日本初公開となる「取り持ち女」(1656年作)や、他に「手紙を書く女」「恋文」「手紙を書く婦人と召使」などですが、「青いターバンの少女」は来ていません。
この「取り持ち女」の絵の左端に描かれた人物が、フェルメールの自画像とする説があるので、どんな顔なのか実際に見てみよう、という気になっていました。

あと、会場で気になった作品は、「リュートを調弦する女」です。薄ぐらい色調に、ちょっと違った印象を受けました。(作品の保存状態が悪かったためのようです) そんなことからか、使われている額縁のデザインが他と違っていて、大胆なのに驚きました。ですので、額縁の方に目が行ってしまいました。

観終わった感想は、やはり評判どおり。とくに、光(白色)を使って強調したいものをさりげなく見せる描法は、すばらしいものがありました。
たとえば、「取り持ち女」で言えば、男が差し出した銀貨の縁の輝き、娼婦が手に持つワイングラスに反射する窓らしい輝き、左端の人物が持つグラスに反映する光の点の輝き、などです。そのことで、この部屋には、9つぐらいの窓枠があるのでは、とか、グラスにはかなりの凹凸があるようだ、と考えることが出来ます。



さて、この後の希望としては、彼の風景画2点の中の1つ、「デルフト眺望」を見てみたいものですが、この作品は来日しますかどうでしょうか。

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