1983年、ポール・ウェラーはTheJamを解散してスタイル・カウンシルを立ち上げた。そのポール・ウェラーが設立したリスポンドレーベルから出たのが、このトレイシー(・ヤング)の「Far From The Hurting Kind」というアルバムだった。
1984年のことである。
トレイシーというと、この時期、トレイシー・ソーン、トレイシー・ウルマンもいたが、トレイシー・ヤングは、「トレイシー」で日本には紹介された。
トレイシーのアルバムを聴いて、「地味だけど、味わいがあるな」と思った。
そして、繰り返し聴いていくごとに、そのつややかで澄んだ伸びやかなトレイシーの優しい声、(甘くは無いが、優しい)それに、みずみずしい楽曲のとりこになった。
アルバムは、1曲目「(I Love You) When You Sleep」という曲で始まる。
これはエルビス・コステロの曲で、あとあと自分でもカバーすることになる曲。
夏になると、このアルバムを僕は聴く。
極めて、簡素な楽器で演奏されており、さらっとした風のような肌触りの、乾いた音なのだが、その中にも、ほんのりした優しさや、切なさが同居している。
それは、彼女の声ゆえなのかもしれない。
その素直な歌い方に、僕は、身構えること無く、素直に入っていけた。
夏ということでは、「I Can't Hold On 'Till The Summer」という曲もある。
トレイシー・ヤングは、このアルバム1枚と数枚のシングルだけで消えていくが、それもまた、80年代のNewWave特有の花火のような、瞬間の輝きのようであった。
<んん~、この「青さ」がたまりませぬ>
案外、80年代のNewWave好きにも、このアルバムは比較的知られていないだろうし、余り聞き込んだ人も少ないだろうが、名盤である。
是非、聴いて欲しい1枚である。
1984年のことである。
トレイシーというと、この時期、トレイシー・ソーン、トレイシー・ウルマンもいたが、トレイシー・ヤングは、「トレイシー」で日本には紹介された。
トレイシーのアルバムを聴いて、「地味だけど、味わいがあるな」と思った。
そして、繰り返し聴いていくごとに、そのつややかで澄んだ伸びやかなトレイシーの優しい声、(甘くは無いが、優しい)それに、みずみずしい楽曲のとりこになった。
アルバムは、1曲目「(I Love You) When You Sleep」という曲で始まる。
これはエルビス・コステロの曲で、あとあと自分でもカバーすることになる曲。
夏になると、このアルバムを僕は聴く。
極めて、簡素な楽器で演奏されており、さらっとした風のような肌触りの、乾いた音なのだが、その中にも、ほんのりした優しさや、切なさが同居している。
それは、彼女の声ゆえなのかもしれない。
その素直な歌い方に、僕は、身構えること無く、素直に入っていけた。
夏ということでは、「I Can't Hold On 'Till The Summer」という曲もある。
トレイシー・ヤングは、このアルバム1枚と数枚のシングルだけで消えていくが、それもまた、80年代のNewWave特有の花火のような、瞬間の輝きのようであった。
<んん~、この「青さ」がたまりませぬ>
案外、80年代のNewWave好きにも、このアルバムは比較的知られていないだろうし、余り聞き込んだ人も少ないだろうが、名盤である。
是非、聴いて欲しい1枚である。