こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

夏のおすすめ音楽 その3: ミルトン・ナシメント 「The Call (Chamada)」

2006-08-02 13:20:33 | 音楽帳
この曲を知ったのは、84年くらいの東京12チャンネルの「日立サウンドブレイク」だった。

当時、MTVが流行になっていた頃、かたや、毎週独自の映像に音楽を選曲して、1つのストーリーを作る環境イメージビジュアルを展開していた。

12チャンネルは、ひそかに、いつも先を行って、マニアックな番組を作っていたが、これもそういった番組。

土曜、夜の11時からの30分、僕は毎週、その詩的な番組を楽しみにしていた。

1984年11月の回、南国の美しい島の上空からの映像に伴い、ブライアン・イーノの「ファースト・ライト」で始まった。
密林の茂り、首を上下に垂れるヤシの木の間から、青い空が見える。
この映像にあわせてかかったのが、このミルトン・ナシメントの「The Call (Chamada)」だった。

鳥の声、木々のざわめきの中、スパニッシュなギターをバックに、男とも女ともつかない高い声のヴォーカルが、詩にはならないコーラスを歌う。
ひたすら、自然の音しかない世界に響くその声は切なく、空に届くかのようだ。

是非、そういったシーンの風景に出会ったら、聴きたいと思いながら、僕は、夏になるとこの曲を聴く。
目をつむると、そのシーンまでもが浮かぶような曲である。
コメント (4)
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