アンテナは、当時3人の女性のユニットだった。
クレスプキュール・レーベルから、ひっそりと、ボサノバを基調とするサウンドで、12インチ的なミニ・アルバムを出していた。

そういえば、彼女らの曲に「ボーイ・フロム・イパネマ」という曲があり、それは、「イパネマの少女」をひねったタイトルだったが、このシングルは、ぬあんと、あのウルトラヴォックスのジョン・フォックスがプロデュースしていたな。
この「カミノ・デル・ソル」という名曲は、水彩画タッチのジャケット(画像)もうっすらした夏の木陰を思わせるやるせない曲調も素晴らしかった。

1984年8月25日の「日立サウンドブレイク」の3曲目にかかった。

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80年代後半になると、イザベル・アンテナとして、1人でソロをやることになり、日本の「オシャレな音楽好き」(=音楽を聴く耳の無い連中)に受けることになるが、そういう何でもいいから、たらたら流れる「オシャレ風BGM」では無い、当時は、きちんとしたニュー・ウェイヴの軌道上にあるバンドだった。