こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

クロスオーバーイレブン 1982年2月16日 火曜日 独りDJの皿回し

2006-05-28 17:52:35 | 坂本龍一のサウンドストリート
久々に、サウンドストリートの更新でやんす。
カセットテープの傷みがしかしひどいですなあ~。
この放送の頃、ちょうど、当時、僕は、高校受験のさなかだった。まあ、24年もたっておるのだから、そりゃテープも傷みますわなあ。

「今日は皿回しですけど・・。余り好評では無いですが。」といいながら、この日も、教授一人のDJ。

本来この日は既に、矢野顕子さんの「愛がなくちゃね」のレコーディングで、ロンドンに行っているはずだったが、この日は録音で、実際には、2月2日の夕方に録音をしているそうである。

1・松武秀樹 「I Love You」
アルバム「ヴィーナス」に入っている曲。かたちんばが、この原曲のオフコースの曲を聴いたのはかなり後であるが、原曲を知らぬこの時に聴いた、この曲が大好きだった。
昔、22:45~23:00、つまり、サウンドストリートとクロスオーバーイレブンの間にやっていた「2人の部屋」という15分のドラマ番組で、「二分割幽霊綺譚」という新井素子さんのドラマ化でも、この曲が効果的に使われていた。

2・A Certain Ratio 「Water Line」
「て・て・て・てん とは、岡山では、鯛炊いておいてね、ということ」というハガキをくれた岡山の女の子のリクエストより。

かたちんばが、サーテン・レイシオを初めて聴いたのはこの曲だった。曲の最後で、レコードのスクラッチが出るのが、僕は驚いた。初めて聴いた教授も驚いていた!
中学100人に聴いてみたという子のアンケートが面白かったので、下記に記すべし。

★教授についてどう思いますか?

1位 すてき
2位 脚が足りない
3位 むっつりスケベ
4位 あれで芸大?
5位 結婚したい

★教授のサンストを聞きますか?

1位 時々
2位 何それ?
3位 NHKは聴かない
4位 勉強なの?
5位 聴いてる

★~時々聞いている人に~ サンストをどう思いますか?

1位 面白い
2位 独りでしゃべっている
3位 いつの間にか眠っている
4位 楽しい
5位 まあまあ

★その時の坂本さんをどう思いますか?

1位 面白い
2位 すてき
3位 しゃべり方が下手
4位 楽しい
5位 憧れる

★教授の好きなところは?

1位 顔が好き
2位 面白いところ
3位 哲学っぽい音楽
4位 キーb-ドを弾いている姿が大好き
5位 落ち着いているところ

3・小林泉美 「パーム・ストリート」
本人からのリクエストという。僕はこの人は知ってはいたが、聴いたことはなかった。高中正義さんのバンドの紅一点だという。

4・藤真利子 「バラ」
これも本人からのリクエスト。幸宏や大村さんが参加しているレコードより。藤さんは、81年のサウンドストリートにもゲストで来ました。

5・ファンカデリック 「I Gat A Sing」
「それでは、お口直しに」と藤さんには失礼な言い方で、この曲に繋がる。

本日は7時の六本木で録音していて寝ていないという教授。
「若いひろば」が「You」に変わり、4月~糸井重里さんが司会、ということで、そのテーマ曲を朝まで作っていたという。

6・坂本龍一 「You 初めのテーマ」

7・坂本龍一 「You エンディングのテーマ」

この2曲とも多分CD化はされてないんじゃないかな?
ちなみにテレビでは、この挿画を大友克洋がやっていた。

まさに、往年のわが愛しの80年代、である。

8・オーケストラル・マヌーヴァーズ・イン・ザ・ダーク 「New Stone Age」
【写真】は、この曲が収録された名盤「Architecture & Morality」であります。
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5月27日 土曜日 ~ 28日 日曜日 雨の夜に聴く夜想曲

2006-05-28 00:31:34 | 音楽帳
憂鬱な5月の雨は、いまだに続いている。

今日は、家のニンゲンどもは、旅行に行き、私は、1人。
まみちゃんとコチャコ、2匹の猫と室内で過ごして、夜を迎えた。

夕方から、ビーフストロガノフを作り、独り食べた。

夜、久々にじっくり見たナイターは、応援する巨人は負けた。
しかし、回せど回せど、つまらない番組ばかり。
しかし、いつから、こんなにも、黄金色であったはずの土曜日の番組はつまらなくなったのだろうか?
どこをひねっても、面白く無い。

そうして、やはり、密室にこもって、結局、パソコンに向かってしまうのである。
12時を過ぎた。

外をシャーっと、相変わらず、雨の上をクルマが寂しく走ってゆく。
私は、手探りで音楽を選んで、聴いている。

***

<今夜の夜想曲>
●スミス 「Asleep」
アルバム「The World Won't Listen」【写真】という編集盤より。
夜の子守唄のような、魂のための鎮魂歌。
スミスの「TheQueenIsDead」を名作と呼ぶ人々が多いが、自分にはそう思えない。このアルバムにある「Oscillate Wildly」「That Joke Isn't Funny Anymore」やこの曲といった、自省的な曲、それに初期のシングルが好きだ。

英語の理解出来ない自分には、そしてイギリスの政治的社会的背景を肉体化出来ない自分には、スミスは永遠に正確に理解出来ない、とあきらめている。
そんな中やはり好きなのは、暗い曲、センチメントを感じさせる曲である。

こういう、陰鬱な夜にはスミスを聴きたくなる。

●スティング 「Be Still My Beating Heart」 '88
アルバム「Nothing Like the Sun」より。
スティングも決して大ファンと言い切れる訳じゃない。
中学生の頃に出会ったポリスの「孤独のメッセージ」以来、アルバムごとに聴いてきた人だが、決して才能豊かな人では無いと思っている。私にとってのスティングはNEWWAVEを走っていたポリスを決して越えていかない。だから、アルバムとして優れていると思えるものは無いが、名曲は多く生み出している。この曲も「Englishman in New York」「Fragile」と並ぶ、静かな名曲である。

●Peter Gabriel 「Mercy Street」 '86
アルバム「So」より。
曲は、ブライアン・イーノの「アポロ」のようなアンビエンスな音の中進んでいく。これまた、決してピーター・ゲイブリエルも、大ファンでは無いが、革命的な音楽を作ってきた敬意に値する人である。
この「So」の後に、'90年ごろだろうか、彼のステージを見たことがあったが、感動してナミダが止まらなかった記憶がある。何か原始的なチカラを音楽に感じる。それがいい形で出ている曲である。
アルバムには「In Your Eyes」という、ある種、ロキシーの「Avalon」のように、ある境地にたどり着いたかのような、達観したかのようなおおらかな美しい曲が入っている。

●David Sylvian 「Let The Happiness In」 '87
アルバム「ザ・シークレッツ・オブ・ビーハイブ」より。
港で、船が出てゆくのを見ながら・・・。

シルヴィアンの名盤は「ブリリアント・トゥリーズ」であって、このアルバム「ザ・シークレッツ・オブ・ビーハイブ」には緩慢な気がしてしまうのだが、この曲はそのタイトル「しあわせを向かえいれよう」という人生的なセリフにぐっときてしまうのである。

●坂本龍一 「A Carved Stone」'85
アルバム「エスペラント」より。
アジアの海に浮かぶ島が見える。空は、どんよりと荒れ狂い、その雲海から、一条の光が、水面に差し込んでいる。その風景が見える。

「音楽図鑑」~「ステッピン・イントゥ・エイジア」~「エスペラント」に至るアジア的に傾斜していったこの時期の坂本龍一の作品群の中、「A Carved Stone」は、かたちんばには、静止したシーンの美しさを感じさせる風景的名曲なのだった。
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