こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

5月24日 水曜日 カミナリと雨にまつわる記憶の音楽

2006-05-24 18:36:42 | 音楽帳
3時頃から雷が鳴り出して、雨が降り出した。
私は仕事をしている。
その室内に、雨の上をシャーッと滑る車の行き交う音、そして遠くからの雷の音がする。

***

仕事をしながら、自動的に色々な音楽が頭に浮かんでいた。

■Saxon  「HeavyMetalThunder」(アルバム「Strong Arm Of The Law」より)
形式的「ロック」の嫌いなかたちんばであるが、中学生の2年から3年の一時だけ、ヘヴィーメタルを聞いていた。「ヘヴィーメタル」という言葉をみな知らない頃で、音楽として形式にまだ染まる前のいっときだけの、自分にとってまだハードロックが有効性を持っていたときだった。
ミュージックテープで「Strong Arm Of The Law」を買い、1曲目の「Heavy Metal Thunder」から2曲目の「To Hell And Back Again」(地獄へ逆戻り)というあたりをよく聞いたような気がする。
どういうことか、雷の音を聴いたら、このサクソンを急に思い出した。

■松尾 一彦 「Summer time in Italy」
友人MZ師とこのかたちんばと永遠のトライアングルの関係の友人「ハブ噛み師匠」から、大学生の頃にもらったカセットテープにこの曲は収録されていた。
松尾 一彦とは、オフコースのメンバーの1人である。汚いあごひげをたくわえたギタリストだ。この「Summer time in Italy」はインストゥルメンタルの穏やかな曲。
夏をまじかにした、通り雨が過ぎ去った後の、晴れ間の奇妙な色合いをした景色を思い出す。

■ジャパン アルバム「Gentleman Take Polaroids」(孤独な影)
雷というと自動的に思い出すのが81年のジャパンの最高傑作「孤独な影」のジャケット【写真】だ。

このレコードは夜の世界の音楽であるが、これまた自動的に自分のカラダはカミナリのゴロゴロ音に反射的に反応してしまう。
<多くの人が、「ブリキの太鼓」を推すが、ジャパンの最高傑作はどれだけ聴いても、自分にとっては、「孤独の影」である。私が墓に持っていくべき1枚でもある。>
思えば、81年 神保町の「ヴィクトリア」のレコードショップ(現 書泉 と文房堂 の間のビルが、当時、NewWave輸入盤の最先端が入手出来る店だった)で、このアルバムを買った中学3年生のある日の夜も、雨であった。
買って帰り、雨の降る中、このレコードを聴いた記憶がある。

■大貫妙子 アルバム「カイエ」
実に穏やかなペースで全体が流れてゆく。イメージスケッチのようなアルバムである。
いくつか、ヴォーカルの曲もあるが、多くは、インストゥルメンタルに比重を置いた全体構成になっている。今の時期から夏に向けてのお勧めの一品。
寄せては引く波のように、ストリングスに様々な楽器、そして大貫妙子のヴォーカルが美しくたゆたう。
しかし、なぜこのアルバムを思い出したのだろうか?
雨のはじく音が、波の音に似ているからだろうか?
コメント (4)
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