京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

南山城の古寺 (10)神童寺(蔵王権現立像)

2019年05月16日 17時30分39秒 | 日記
神童寺 は、京都府木津川市神童子と言う山あいの集落にひっそりと佇む古寺です。






山号が示すように、平安の昔から修験道の聖地であったようです。
寺伝によれば、推古4年(596)に聖徳太子が創建し、天武4月(565)役小角が来山し、修行を続けたとありますが、確かな事はわかっていないそうです。

平安時代に入り、奈良 興福寺の僧 願安が衰退していた寺を再興しました。この頃に吉野金峰山の山岳信仰がこの地に伝わり修験者の信仰拠点として神童寺が建立されたと考えられています。



中世の兵火で衰退していましたが応永13年(1406)にご本尊 蔵王権現立像を安置する蔵王堂(本堂)が再建されました。





本堂の裏手には収蔵庫があり、不動明王像、毘沙門天立像、愛染明王坐像、日光・月光菩薩立像など貴重な平安仏がお祀りされており、いずれも国指定の重要文化財です。





また、収蔵庫の前には護摩を焚かれるところが造られています。







南山城の古寺⑥ 岩船寺 (重文 阿弥陀如来坐像)

2019年05月16日 07時59分18秒 | 日記
浄瑠璃寺の次に岩船寺(がんせんじ)を訪ねました。こちらは関西花の寺二十五ヶ所霊場第十五番札所にもなっている季節の花々が綺麗なお寺です。





さくらが終わり、躑躅、石楠花がそろそろ終わりを迎えていました。今からは紫陽花の季節に入ります。

ご本尊さまは平安時代の薬師如来坐像で重文です。四方を鎌倉期の四天王像がご本尊さまを守っておられます。





平安期の普賢菩薩騎象像は弘法大師の弟子で大師の姉の子でもある知泉大徳作と伝わり重文に指定されています。

境内奥には室町期の朱色の三重塔があり岩船寺の景観に奥行き感と美観を添えています。
木津川市の特別公開で初層の扉が開けられており、平成15年に復原された壁画が美しいです。画風は奈良仏教の影響が強く出たものだそうです。











帰りに岩船寺の鎮守社の白山神社に立ち寄り帰路につきました。