kmitoh 春夏秋冬

水生生物雑記帳・男鹿半島幻想・接写と拡大写真

魚の卵:ホンソメワケベラ(ホソソメワケベラ):雄と雌

2014-10-18 08:05:54 | 魚の卵


 急上昇しながら放卵、放精する。大きい方が「雄」。




 ホンソメワケベラの卵。




 卵と精巣をもっていたニシン。


 ホンソメワケベラは、大型の魚の口の中に入って掃除をすることで有名である。

 雄1と複数のメスでハーレムをつくり、雄はそれぞれの雌と産卵・放精行動を繰り返す。
ハーレムの雄がいなくなると、雌の中から1尾が雄に変身し、産卵行為は続けられる。
 だからといって、変わった卵を産むわけでもない。

 魚名ハムレットは、ペアのお互いが雄の役割をしたり雌になったりする。
次は雄になろうか、雌になろうか、悩むだろうからハムレットと名づけられている。

 ふつうに池などにいるギンブナは、ウグイ・コイ・ドジョウなどの
精子でも発生が正常に始まる。その精子は刺激剤として作用するだけで、
生まれてくるのはギンブナである。(生物では処女生殖と説明される。)



 ***
 卵の形や生殖生態をみながら、四捨五入すると100歳になった私は幻想する。
 40億年前に生物が誕生したとして、それを100で割ると4000万になる。
私が生きた期間の、たった4000万倍でいまのような多様な生物ができてきたとは
ダーウィン進化論だけで考えるのは無理がある。

 進化の推進力は、異種遺伝子の合体だろう。
その働きをしたのがウィールスで、結果として人間を造ってきたと確信する。

 ウィールスは生物に分類されないことが多い。
 それは当然である。なぜならば神であり、そしてあるときは悪魔なのだから。^^;


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魚の卵:ムギツク:托卵

2014-10-16 18:26:25 | 魚の卵


 托卵するムギツク。




 宿主ドンコ。


 ほかの巣に自分の卵を産み、その世話をまかせてしまうことを托卵という。
鳥類では、カッコウが有名であるが、けっこう多くの種類が托卵の習性をもっている。

 魚類の中にも託卵するものがいる。
 ムギツクはドンコやオヤニラミを宿主に選ぶ。

 また、アフリカのタンガニーカ湖に
すむカッコウナマズ(シノドンティス ムルティプンクタートゥス)は、
口の中で卵を孵化し、保護する魚に、托卵する。
 産卵しているところに割り込んで、自分の卵をすばやく産みつけ、
それを宿主が自分の卵とともに口の中に入れてしまう。


撮影協力:さいたま水族館。


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魚の卵:(R)クダヤガラ・タナゴ:ほかの動物の体内に産卵する。

2014-10-16 18:18:43 | 魚の卵


 タビラ




 ドブガイ




 クダヤガラ




 マボヤ


 淡水にすむタナゴ類は二枚貝の鰓(えら)の中に産卵する。
卵を産みつける貝は種類によって異なっていて、
バラタナゴはドブガイやカラスガイ、
ヤリタナゴやカネヒラはイシガイ・タテボシ・マツカサガイなどを選択する。

 クダヤガラやアナハゼはホヤの体内に産卵する。



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魚の卵:(U)トミヨ:巣を作る。

2014-10-16 11:03:51 | 魚の卵


 トミヨ。頭のところに巣の入り口がある。
 材料の水草が豊富にありすぎて、丸いきれいな巣を作らなかった。




 側溝がほとんどコンクリートで作られ続けて、
トミヨが生息する環境が消えていっている。




 イトヨ


 トミヨは淡水でその一生を過ごし、水草などを集めて
丸い横に入口があるりっぱな巣をつくる。
 巣を作ると雌を誘い産卵させ、放精する。
巣は行き止まりではない。


 イトヨは海に下る降海型と、淡水のみで生活する陸封型とがいる。
イトヨの巣は、私から見ればゴミに思えるものを、水底に集めたものである。

 男鹿半島では、4月頃産卵のために八郎湖に
遡上するイトヨを漁獲して、スーパーでも販売されている。


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魚の卵:ウミタナゴ:卵胎生(胎生)。親と同じ形で体外へ産み出されるもの。

2014-10-14 13:57:43 | 魚の卵


 ウミタナゴ。子どもが半分出てきている。




 卵食のネズミザメ胎児?。


 子どもで産む魚はけっこう種類が多いが、
産まれるまでの仕組みにはいくつかあり、
親から栄養をもらう胎生に近いものもいる。

 日本各地の沿岸に分布するウミタナゴは、
交尾後しばらくたって卵が体内で受精し、孵化する。
 孵化した仔魚は、口や鰭から栄養分を摂取し、
酸素は鰭から取り入れながら、親の体内で成長する。

 孵化後、5か月間ほどを体内で過ごした数十尾の稚魚は、
春に5-7cmの大きさになって出産される。

 古代魚として有名なシーラカンスは数百mの海底に生息し、
体長1.6m以上にもなるが、このシーラカンスも卵胎生で、
30cm以上のこども数尾を産む。

 ネズミザメ、アオザメ、ホオジロザメ、オナガザメなどの胎児は
自分の卵黄を吸収し終わると、 ほかの卵を食べて成長する。


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