kmitoh 春夏秋冬

水生生物雑記帳・男鹿半島幻想・接写と拡大写真

ハギ

2020-09-30 09:54:28 | 霞んだ光景


 多分ミヤギノハギなのだろうけれど、
荒れた我が庭に繁茂して花を咲かせている。
 この花を見るといつも、島崎藤村「草枕」の一節が思い浮かぶ。

  心の宿(やど)の宮城野(みやぎの)よ
  乱れて熱き吾身(わがみ)には
  日影も薄く草枯れて
  荒れたる野こそうれしけれ

  ひとりさみしき吾耳(わがみみ)は
  吹く北風を琴と聴き
  悲しみ深き吾目(わがめ)には
  色彩(いろ)なき石も花と見き


 数日前に、私の和歌を評価してくださったP先生も
少し前(?)であれば、藤村に教えていただけたはずである。

 (以前にも同様の記事を載せた。)

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男鹿半島幻想:「鬼の隠れ里」は天文台だった。 補遺

2020-09-22 11:00:08 | 男鹿半島幻想
詳しい内容は

男鹿半島幻想:「鬼の隠れ里」は天文台だった。

をご覧ください。




 秋分の日。
 朝、寒風山に「鬼の隠れ里」撮影しに行ってきた。
 
 「鬼の隠れ里」から見ると、春分・秋分の日に寒風山山頂がら
太陽が昇ってくるのを確認するためである。
 予想した位置から太陽が姿を現した。
(写真は見やすくするために、少しずらして撮影している。)


 
 小さな石の塊に見えるけれど、かなり大きい。
 
 以前、春分の日の撮影ではかなり寒く震えたが、
今朝は草がある程度刈られていたけれど、朝露で
ズボンがグシャグシャニなってしまった。

 毎日の行動、老化に悪あがきしているような気がしないでもない。


 老人や観光客がここまで歩いてくるのは大変である。
 車でこれるように、道路と駐車場があればと思う。
 寒風山はもともと人の手によって作られてきた山なのだから、
自然保護的にも問題は少ないだろう。

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秋、大潟村

2020-09-21 15:50:48 | 霞んだ光景


 広い。



 右側は全長30kmのソーラーカーを走らせるコース。
 一般道路とは交差しない。



 中央幹線排水路

 なんとなく出かけた。

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2020-09-20 12:17:35 | 男鹿半島幻想




 私の最も好きな光景のひとつ、なまはげ大橋から安全寺地区の眺め。
 稲刈りは休日が多い。

 数日前とは違って車がたくさん走り、橋の上で撮影していても恐怖を感じた。

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男鹿半島幻想:謎の十字路 補遺

2020-09-17 19:22:19 | 男鹿半島幻想
 このページを見る前に、男鹿半島幻想:謎の十字路をご覧ください。

 私のブログは、過去ブログを見てくださる方が多い。
そのひとつが、「謎の十字路」である。
地図に線を引いて確かめただけで、その後、Google マップやGPSなどがあらわれてきてから
再確認することもなく時が流れてしまった。

 そこで、戸賀(とが)の白神不動尊に行って、測定したり、マップで確認したりした。


 戸賀湾、手前が二の目潟(にのめがた)。赤矢印が白神不動尊。


 白神不動尊は隠れてよく見えない。山の上に三の目潟(さんのめがた)がある。



 その結果、青龍神社と白神不動尊の緯度の違いは、40mにすぎないことが判明した。
白神不動尊前の道路は、私がここに最初に来たときは車もやっと走れるような無舗装道だった。
仕事でそんなことに気が向かなかったが、道路を拡張するときに、不動尊を移動したのではないか。 
 とすれば、さらに誤差は小さくなる。

 菅江真澄(すがえますみ)の「男鹿の鈴風(すずかぜ)」には、次のようなことかが書かれている。

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 三の目潟の水が潜(くぐ)りでる涼しい細流のあるところに、
いくつもの鳥居(とりい)が立って無動尊を祀(まつ)っている。
名を「しら神」という。

<紀伊の国の白神の磯の名をはじめとして、「しら神」という名は陸奥の松前の
白神が崎、津軽の深浦の近くにも白神が岳などがある。
「しら神」とは白鳥をさしていい、日本武尊(やまとたけるのみこと)を祀り、
また雷神をも祀る。また白山をまつって菊理姫(くくりひめ)を斎(いわ)っている。
また、繭(まゆ)の神も「しら神」という。白神とい地名はたいそう多い。>

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 この神社が男鹿半島の西の守りをする白虎(びゃっこ)が祀られていたことなど、
菅江真澄が来たときには、忘れ去られていた。



青龍神社


 私の幻想の世界である。
 

参考:東洋文庫 菅江真澄遊覧記5
          菅江真澄
          編訳 内田武志・宮本常一

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