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男鹿半島幻想:謎の十字路をご覧ください。
私のブログは、過去ブログを見てくださる方が多い。
そのひとつが、「謎の十字路」である。
地図に線を引いて確かめただけで、その後、Google マップやGPSなどがあらわれてきてから
再確認することもなく時が流れてしまった。
そこで、戸賀(とが)の白神不動尊に行って、測定したり、マップで確認したりした。
戸賀湾、手前が二の目潟(にのめがた)。赤矢印が白神不動尊。
白神不動尊は隠れてよく見えない。山の上に三の目潟(さんのめがた)がある。
その結果、青龍神社と白神不動尊の緯度の違いは、40mにすぎないことが判明した。
白神不動尊前の道路は、私がここに最初に来たときは車もやっと走れるような無舗装道だった。
仕事でそんなことに気が向かなかったが、道路を拡張するときに、不動尊を移動したのではないか。
とすれば、さらに誤差は小さくなる。
菅江真澄(すがえますみ)の「男鹿の鈴風(すずかぜ)」には、次のようなことかが書かれている。
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三の目潟の水が潜(くぐ)りでる涼しい細流のあるところに、
いくつもの鳥居(とりい)が立って無動尊を祀(まつ)っている。
名を「しら神」という。
<紀伊の国の白神の磯の名をはじめとして、「しら神」という名は陸奥の松前の
白神が崎、津軽の深浦の近くにも白神が岳などがある。
「しら神」とは白鳥をさしていい、日本武尊(やまとたけるのみこと)を祀り、
また雷神をも祀る。また白山をまつって菊理姫(くくりひめ)を斎(いわ)っている。
また、繭(まゆ)の神も「しら神」という。白神とい地名はたいそう多い。>
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この神社が男鹿半島の西の守りをする白虎(びゃっこ)が祀られていたことなど、
菅江真澄が来たときには、忘れ去られていた。
青龍神社
私の幻想の世界である。
参考:東洋文庫 菅江真澄遊覧記5
菅江真澄
編訳 内田武志・宮本常一