■恋(こい) :
広辞苑には次のように載っている。
「一緒に生活できない人や亡くなった人に強くひかれて、切なく思うこと。
また、そのこころ。特に、男女間の思慕の情。恋慕。恋愛。」
つまり、同居している夫婦間には恋はありえないということである。
■初恋(はつこい) :
配偶者と喧嘩しときに思い出す、自分で脚色した昔話。
(以前にも載せた題だが、時移り考えも変わった。)
■理路整然(りろせいぜん) :
物事や話のすじみちが、きちんと通っているさま。
とくに配偶者に嘘をつくときの話し方。
(どんな場合に嘘をつくかは、プライバシーに関することなので省略)
■反意語(はんいご) :
意味の上で互いに反対の関係にある語。
【自伝】
小学6年生だったろうか。
反対の意味を持つ言葉を書きなさいとテストにでた。
成績優秀(42人中41番)だった私は次のように答えを書いた。
女 → 女でない。
黒 → 黒でない。
・・・・・
×がつけられて返されたが、なぜ間違いだったかをわからなかった。
月日が流れたいま、私の答えは正しかったと思える。
成績優秀 ←→ スポーツ万能
美人 ←→ 魅惑女
恋 ←→ 愛(ネットに載っていた。)
などなど。
人を傷つけない表現法なのだ!
先の「初恋」の反意語になると、これから先どうなるのかわからないのだから、
「終恋」とはいえなく、「晩恋」がいいところだろう。
■悪人面(あくにんづら) :
【例】
運転免許証に貼られている自分の顔写真。
この写真は、スピード違反・一時停止違反などの犯罪を
犯したときに提示するのが主目的である。
だから、広角レンズを使用し、犯罪者らしい顔にしている。
■懐古趣味(かいこしゅみ) :
過ぎ去ったものを懐かしむ美的感覚の持ち方。
【例】酒を飲みながら目の前にいる配偶者が、かって若く、
美しく、やさしかったことを懐かしみ涙を流すこと。
■骨董趣味(こっとうしゅみ) :
種々雑多な古道具や稀少価値あるいは美術的価値の
ある古道具・古美術品、または古いばかりで役に
立たないものを愛(め)でる心のあり方。
【忠告】
骨董趣味の女性はほとんどいないので、
男性は退職後の扱いを期待してはならない。
■背理法(はいりほう) :
ある判断の否定を真とすれば、そこから不条理な結論が
出ることを明らかにして、原判断が真であることを証明する仕方。
1)私は女性にもてる。(原判断)
2)私は女性に嫌われている。(原判断の否定を真とする。)
3)毎夜、たくさんの女性が私の寝床に近づきたくて、
たずねてくる。
(「原判断の否定」の「嫌われている」に対して
女性がちかよってくるのだから「不条理」である。)
4)ゆえに、1)は真で、私は女性にもてる。
女性といっても、蚊(か)の雌なんですけれどもね。念のため。
■群集心理(ぐんしゅうしんり) :
群集の状態におかれた人々が示す特殊な心的状態。
暗示されやすく衝動的な言動をとる傾向がある。
【例】
ある国に「とんでも内閣」が次々にできているのも
群集心理の結果である。
■二者択一(にしゃたくいつ)
二つの事物のうち、いずれか一つを選ぶこと。
【補足】
実際は二者択一はまれなのだが、ものごとは二者択一できると
勘違いすることが多い。
例えば、配偶者に「生まれ変わった来世でも、私といっしょになりたいか、
別の人と結婚したいのか?」と「踏み絵」のような二者択一の尋問をしたときは、
「生まれ変わったら、結婚などというあやまちを二度と繰り返したくない」という
第3の選択肢があることに気がつかないでいる。
また「ぜひ結婚したい」と返答したときも、「一夫多妻」あるいは
「一妻多夫」の国に生まれて、この世で世話になったから配偶者の
ひとりとして加えてやっても、まあいいか、と思っているだけなのかもしれない。
フリーソフト trueSpace で描画。
夕陽の中にボルトとある部分を描いていないナット。
人間のはかなさを描ききった、奥深い傑作である。