海水汲み上げパイプには、さまざまな生物が付着し、
水の流れを悪くしてしまう。
海水を冷却水として使用している発電所などでも、
対策が研究されている。
写真はムラサキイガイである。
足糸(そくし)とよばれる毛のような糸で固着している。
ムラサキイガイは、他の海生生物と同じように、
幼生のときは泳ぎ回っているが、0.3mmの大きさになると、
付着生活を始める。
水とともに吸い込まれてきた幼生がパイプ内に
付着して生活を始める。
パイプの中は、酸素と餌のプランクトンを
海水が運んできてくれるのだから最適の環境であり、成長も速い。
【参考】ムラサキイガイはムール貝と呼ばれている。
男鹿では採って食べている話を聞いたことがない。
同じような姿形で大形のイガイは販売されている。
イガイを男鹿では「ニタリガイ」とよんだりもする。
何に似ているのかは、私にはわからない。