大雪の空

46歳から始めて嵌ってしまった山歩きの記録と野球などの雑記帳。時々帰郷中の島暮らしの日常。

丹後山からの地獄の下山

2010年10月19日 | 関東周辺
前日の続きだが本当にこんな急下降の下山は初めてだった。

テント場からは食事もろくにとらずに出発した為、シャリバテ状態になり
兎岳までなんと5時間も要してしまった。
そして丹後山からの下山でほとほとまいってしまったのだ。
時間的にはコースタイムより早く降りついたのがちょっと変だが、とにかく
今までの下山でNo.1の急下降だった。

3:45-5:50テント場6:15-(30分食事)-9:00兎岳-9:45大水上山
-10:50丹後山-14:00登山口


出発は3:45と暗い中を歩き出したが、刈り払った道が2M程もある広さなんで
道迷いのしようもないくらい。
月明かりや星明りでも充分に歩けるんでないか。
ヘッドランプで黙々と歩き、1時間で灰ノ又山だった。

引き続き、背丈ほどの笹やツガの刈り払い道を歩いてテント場に着いた。
テント場に近づいてからは草地や背の低い笹原を歩いたが、天気が良ければ気持ち
いい歩きだったろう。
草原の縁の潅木の中にあちこちテント場があり、トイレも用意されていた。
据え置きのスコップで穴を掘り済んだら埋め戻すわけだ。。
水場をテントの初老の夫婦に尋ねたが、余った水をくれるというのでありがたくいただいた。

とにかく2時までに下山しないと駄目なので先を急ぐが足が上がらない。
歩き出してすぐに昨日の青年(テント場に着いていた)に追いつかれ追い越された。
それから20分くらいで後ろからドスドスと力強い歩きでくる人がおり、なんとあの
夫婦の奥さんだった。ダブルストックであっという間に消えたが、旦那は静かな足取りで
後を追っていった。

彼らは30年前にこのコースを歩いたというベテランだったが、当時は踏み跡はあったらしいが
とにかく藪漕ぎが大変だったらしい。
その時に比べたらメチャクチャに楽な歩きだったろう。

テント場からは見晴らしのいい道になったが遠望は効かず、中の岳もガスの中で一瞬晴れそうに
なるんだがすぐまたガスが湧くという有様だった。
途中たまらずガスを出してカレーうどんを食べてエネルギー補充したが足は相変わらず。
結局兎岳は9時着となんかとんでもない遅さだが、この直前にクロスした中年夫婦には
たまげた。

小屋からかと聞いたら、なんと下からだというではないか!?
一体何時に歩き出したんだろうか。車で来たんだろうが十字峡にしか停められないぞ。
とんでもない連中だが旦那が「灰ノ又山までどのくらいでしょうかね」と馬鹿な事を
聞いてきた。
「俺は遅いから分らないよ」と応えたが変なオヤジだ。
それにしてもよく分らないが、恐らく日帰りでピストンするんだろう。
ザックもデイパックですこぶる軽そうだったから。

小屋に寝てテント場あたりまで遊びに行くというのが一番楽しいと思うんだが、その小屋に
辿り着くのが大変なんだよなあ。

丹後山避難小屋は天水のタンクを片付けたり、掃除をする4人の人達がいたが、毎年10月の
第3日曜日にやるらしい。中の岳の小屋も同様とのことで秋に歩く時は要注意だ。

丹後山を越えていよいよ地獄の下山の開始だった。八合までは草地の歩きですこぶる気分が
良いが、その後は潅木帯・樹林帯の歩きかつ結構急な道だ。
周りは綺麗な紅葉・黄葉で楽しいのだが、下りに結構気を付けねばならず大変だ。
真下を見下ろす所も出てくるし、松の大木が多い3合を過ぎてますます傾斜がすごくなる。
こんな急登なんてあの前白根以上じゃないか!
それも1時間以上の長さなんだからもうとんでもないのだ。
足はよれよれになるし、マジで恐怖感さえ湧いてくる始末で、こんな道は最初で最後にしたい。
やっと降り着いた林道からはすばらしい渓谷美の三国川を見ながら歩いたが、本当に苦しい
下山路だったぜ。

十字峡の先であの小屋の作業に参加した男性に乗せて貰い六日町に戻った。



荒沢岳遠望(大水上山付近)



中の岳(小屋付近)



丹後山避難小屋



紅葉(八合から)


紅葉・黄葉をまとめて









三国川の渓谷美














コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 銀山平~荒沢岳~兎岳~十字... | トップ | 越後駒ケ岳と中の岳のやり方 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (もなじい)
2010-10-19 20:56:38
貧乏山屋さんこんばんわ、まずは無事下山ごくろうさまでした。ちょっと期待はずれだったのでしょうか、お天気もイマイチだったのでしょうか、でもブログを読ませていただいて私には十分魅力的なコースに感じます、来年行きたいですね。
丹後へは登りで歩いた事がありますが確かに急でバテバテでした
好天ならマシだったかも (貧乏山屋)
2010-10-20 12:37:58
雨にはあいませんでしたがなにせ眺望悪く楽しみ半減。おまけに荒沢から灰ノ又先までの刈り払い道にウンザリかつあの下りで印象悪かったかもです。車だと歩くのが難しいですね。
浦佐の駅に置いて銀山平へ入り、六日町へ出て
浦佐に戻るんですかね。テントがあればどこでも寝られますからその点は気が楽ですよ。

コメントを投稿

関東周辺」カテゴリの最新記事