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to Heart

~その時がくるまでのひとりごと

アンノウン

2011-05-13 00:21:18 | the cinema (ア行)
目覚めると、
妻さえも“自分”を知らなかった──

人生を奪還する闘いが、今始まる。

原題 UNKNOWN
製作国・地域 アメリカ/ドイツ
上映時間 113分
原作 ディディエ・ヴァン・コーヴラール
脚本 オリヴァー・ブッチャー/スティーヴン・コーンウェル
監督 ジャウマ・コレット=セラ
出演 リーアム・ニーソン/ダイアン・クルーガー/ジャニュアリー・ジョーンズ/エイダン・クイン/ブルーノ・ガンツ/フランク・ランジェラ

ベルリンを舞台に繰り広げられるアクション・スリラー
ベルリンで交通事故に遭ったマーティン・ハリス(リーアム・ニーソン)が意識を取り戻すと、妻が自分のことを忘れ、見知らぬ男(エイダン・クイン)が自分に成り済ましていた。異国の地で身元を証明する手だてがない中、彼は訳も分からぬまま何者かに命を狙われる羽目に。タクシー運転手ジーナ(ダイアン・クルーガー)の協力を得て、マーティンは真相究明に乗り出すが……。

またまた巷で評判のいいこの作品。平日のレイトで観て来ました。
結論から言うと、ストーリー展開は、どこかで観た話の寄せ集め的で、私は新鮮味に欠けましたが、
そういうことが気にならなければ、スリリングでアクションもたっぷりで楽しめると思います。

米国人の植物学者マーティン・ハリスは、妻と共にベルリンに降り立って直ぐにトラブルに巻き込まれる。
ホテルにチェックインする妻を置いて直ぐに忘れ物を取りにタクシーで空港に向かう途中事故にあい、
4日も入院し、軽い記憶障害があり、けれど彼の身元を証明する何も持たない状況に―。

ようやく記憶を取り戻し、学会の行われるホテルに行くが、自分の身元を証明してくれるはずの愛妻は
彼を別人だという。しかも彼女には自分の名を名乗る夫までいて、完全に身元を失って異国の地にひとりぼっちとなってしまう。
しかもなぜか彼は追跡されていることに気づく!
一体なぜ
どこから狂ってしまったのか?

でれでれイチャイチャしたオアツイ夫婦が、ベルリンに着き、二人でタクシーに乗り込む時の
妙に緩慢な動きから、ぞわぞわとして既に巻き込まれていました(笑)
ほ~ら、言わんこっちゃない。
大事なものを人任せにしてはダメ。とかツッコミながらも前半は気持ちよく巻き込まれ、
どこか抜けてそうなハリス博士の代わりに謎を解いてやりたくなりますが(笑)
結構途中からなんだかお約束の展開が繰り返され、
どこかで観たような作品になってきます....(私はそうでした

アクションものがお好きな方はある程度満足いける作品だと思います。
でも、たくさん色んなジャンルをご覧になっていると、結構早い段階で
気づかれるかも知れません。が、これもやはり気持ちよく身をゆだねてご覧になると
やられた感が気持ちいいかも
なので、テンポも良かったしスリリングだったし、普通に楽しめた作品でした。


マット・デイモンやシュワちゃんも過ぎったけど、「記憶の旅人」を思い出しちゃった。
そういえば記事、草稿中のままどこかに埋もれているわ

アメイジング・グレイス

2011-03-28 22:06:52 | the cinema (ア行)
その歌が教えてくれた。
愛で歴史を変えられると。

200年の時を経て今明かされる、名曲誕生に秘められた感動の実話。

原題 AMAZING GRACE
製作年度 2006年
製作国・地域 イギリス
上映時間 118分
脚本 スティーヴン・ナイト
監督 マイケル・アプテッド
音楽 デヴィッド・アーノルド
出演 ヨアン・グリフィズ/ロモーラ・ガライ/ベネディクト・カンバーバッチ/アルバート・フィニー/ルーファス・シーウェル/ユッスー・ンドゥール

18世紀のイギリスを舞台に、恩師が作詞した『アメイジング・グレイス』を心の支えに、奴隷貿易廃止に尽力した政治家ウィリアム・ウィルバーフォースの人生を描く。
18世紀のイギリス。博愛精神にあふれた青年ウィリアム・ウィルバーフォースは、イギリスの収入の多くが奴隷貿易によるものであることに心を痛めていた。若くして国会議員となったウィルバーフォースだったが、すべての人々の心の救済を信仰に求めて聖職者の道を選ぶべきか思い悩んだとき、政治の世界にとどまるよう後押ししたのが恩師である牧師ジョン・ニュートンだった。かつて奴隷船の船長をしていたニュートンがその罪を悔いて作詞したのが『アメイジング・グレイス』。ウィルバーフォースはこの曲を心の支えに、政治家として奴隷貿易廃止を懸命に訴え続けるのだったが…。

若手花形国会議員としてのウィルバーフォースの『奴隷貿易廃止』という、
当事としてはイギリスの経済の根幹を揺るがす提唱に、
挫折と信仰心とともにある長き戦いを描いた王道の伝記ドラマ。

大震災のショックもあり、かなり記事が遅くなりましたが公開初日に観てきました。
簡単に記しておこうと思います。

タイトルは日本でもここ20年程でCMに起用されたり、ドラマの挿入歌として登場したり、
また本田美奈子さんの舞台の使用曲ということもあり、彼女の死後もよく耳にするようになった『アメイジング・グレイス』。
その曲の誕生のきっかけとなった当事の奴隷貿易の証言も交え、
僅か200年前の、しかし一人の政治家の人生をかけた長い闘いの物語。


本音を言えばもっとヨアン・グリフィズの歌声を聴けるかと思ったのですが、
これは殆どキャッチコピー通り、名曲誕生秘話をベースに、ウィルバーフォースの人生を描いたものでした。
ですが、
奴隷船の惨状は、ウィルバーフォースやトーマス(ルーファス・シーウェル)の口から語られるのみで、
観客も当事のイギリス国民同様、心を添わせて想像するのです・・・。
映像で見せられない分、彼らの苦労も却ってどんなにか大変な事だったか理解できます。

地味な作品ですが、たった200年前までこうした奴隷売買がイギリス経済の基盤にあったというのが生々しく描かれています。
美しい旋律のアメイジング・グレイスが、嘆きから祈りへと導いていくのが、改めて心に響きます。

キャストでは、いつもヤな人(笑)ルーファス・シーウェルが、ここではこちら側
これは彼の出演作としては「幻影師アイゼンハイム」「ホリデイ」「トリスタンとイゾルデ」「パリ、ジュテーム」とほぼ同時期に制作されていた事になりますが、
スターを欠いていたというのか、日本公開までにかなり時間がかかったことが窺えますね~。

ウィリアムが師事し、この曲の作者ジョン・ニュートンを演じたアルバート・フィニーは、やはり味のある存在感を放っていました。
ボーン・アルティメイタム」、「その土曜日、7時58分」や「ビッグ・フィッシュ」の息子と解り合えない父も印象的でしたね。

初めてこの曲を聴いた30年ほど前、ナナ・ムスクーリの歌に殆どワケも解らず涙が出たものでした。
この作品を観て、男声もなかなか好いわ!と、こんな時期だから祈りから希望を感じさせる
力強いアメイジング・グレイス、聴いて欲しいです

イップ・マン 序章

2011-03-10 19:55:04 | the cinema (ア行)
          
原題 葉問:Ip Man
制作年度 2008年
制作国 香港
プロデューサー レイモンド・ウォン
アクション監督 サモ・ハン・キンポー
監督 ウィルソン・イップ
音楽 川井憲次
美術 麥国強
出演 ドニー・イェン/サイモン・ヤム/池内博之/ホァン・シャオミン/リン・ホン/ゴードン・ラム/渋谷天馬

詠春拳の達人でブルース・リーの師匠、イップ・マン(葉問)の生涯を描く。その第1章に当たる。
1930年代の中国広東省佛山。家族と共に平穏な日々を送る詠春拳の達人、イップ・マン。その実力と人格で人々の尊敬を集める一方、彼を倒して名を挙げようとする武術家たちも多く、心ならずも手合わせをしては、いずれも一ひねりにしてしまうのだった。ところが折しも日中戦争が勃発、佛山を占領した日本軍によって家屋を奪われ、窮乏を強いられる。やがて空手の名手でもある日本軍将校・三浦がイップ・マンの実力に目を付け、日本兵たちに中国武術を教えるよう迫るのだが…。

運良くこの「序章」~「葉問2」という順序でご覧になれた方はどれだけいるのでしょうか?
例に漏れず私も「葉問2」を観てから、この序章に池内君が出ていることを知り、
しかも彼には珍しい「悪役」「アクション」ということで、期待と不安を抱えながらの鑑賞でした。


舞台が1990年代の中国ということで、日中戦争の日本軍が敵としてして描かれていますが、
これを伝記ものというにはちょっと無理があり、
純粋にカンフー・アクション映画として観れば、日本人としても楽しめる作品になっていたと思います。

ストーリーとしては、全く、先に公開された「葉門 2」と同じだと言えます。
単に悪役が香港を統治するイギリス人から、中国を支配する日本軍になっただけ。
ボクシングvs中国武術が、今回、空手vs中国武術(詠春拳)。
魚河岸のシーンから綿工場へと乱闘シーンが変わっても、基本パターンはまるで同じなんです。

見事に同じストーリーをなぞりながら、それでも引き入れられるのは、
やはり、武道家としてのイップが、人徳のある素敵な男性として、
富める時も貧しい中でも、邪心のない強い男としてのスタイルを貫いていたからでしょう!

見所は、序盤に展開される北方からやって来た道場破りの金(ルイス・ファン)が、一旗あげようと
佛山の武術家に次々と挑み、蹴散らし、イップ・マン邸で闘うところ。
あとは終盤のイップ・マンと空手の1対10のシーンと、
池内君演じる日本軍将校三浦との対決シーンでしょうか。

ただ、、、ここで日本軍と中国武術家たちの通訳を、かつて警官だったラム・カートンが演じてるのですが、
これが日本語下手過ぎてセリフが聞き取れません
当然日本語の部分は字幕がないし・・・字幕つけろよ~~~でした.....

池内くん、かっこ良かったです

この年(2009年)の香港電影金像奨・最優秀映画賞を始め、数々の映画賞を総なめにした本作品ですが、
最優秀作曲賞の川井憲次さんの音楽が素晴しい。
そして、もう一人、最優秀美術賞の麥国強(Kenneth Mak)さんが素晴しいです!

ただ、先に「2」を観た方はちょっと消化不良の点もあるのです。
続編ではイップに会っても全く認識できないほど精神を病んでいた親友チョウ(サイモン・ヤム)は、日本兵に撃たれてと息子のセリフがあったのですが、、
最後までそのシーンは描かれていなかったです。
その時にたしか「私の所為だ」とイップが言っていたので、そのシーンがあるかと思ったんですが

それと、
この作品中では、イップの邸宅は日本軍に奪われてイップの家族は極貧生活を余儀なくされるとなっていますが、
実際にはこの時代よりも後の1949年に、イップは中国共産党によって財産すべてを没収され
それで中国共産党を嫌って香港へ逃げて行ったのだとウィキに書いてありました。

両方見終わってみれば、この(日本人が悪役の)「イップ・マン 序章」が、中国で大ヒットというのが、
作品としても、観客の国民感情としてもなるほどと、頷けるものがありました。

●『イップ・マン 序章』公開劇場
公式サイト

英国王のスピーチ

2011-02-27 23:32:23 | the cinema (ア行)
英国史上、
もっとも内気な王。


原題 THE KING'S SPEECH
製作年度 2010年
製作国・地域 イギリス/オーストラリア
上映時間 118分
脚本 デヴィッド・サイドラー
監督 トム・フーパー
音楽 アレクサンドル・デスプラ
出演 コリン・ファース・ジェフリー/ラッシュ・ヘレナ・ボナム=カーター/ガイ・ピアース/ティモシー・スポール/デレク・ジャコビ/ジェニファー・イーリー/マイケル・ガンボン

現エリザベス女王の父、イギリス国王ジョージ6世の吃音症に悩み、努力を重ねて克服する姿を描いた事実に基づく人間ドラマ。
幼いころから、ずっと吃音(きつおん)に悩んできたジョージ6世(コリン・ファース)。そのため内気な性格だったが、厳格な英国王ジョージ5世(マイケル・ガンボン)はそんな息子を許さず、さまざまな式典でスピーチを命じる。ジョージの妻エリザベス(ヘレナ・ボナム=カーター)は、スピーチ矯正の専門家ライオネル(ジェフリー・ラッシュ)のもとへ夫を連れていくが……。

アカデミー作品賞ノミネートの最有力と評判の高いコチラの作品、公開初日のレイトで観てきました。
地味ながらUK映画らしい力強さを持った、いい作品でした。

タイトルの"SPEECH"には演説という意味をもつと同時に、話し方・話しぶりという意味があるそうですが
冒頭の大英帝国博覧会閉会式でのヨーク公、まだアルバート王子(コリン・ファース)時代の話しぶりで、掴みはOK.

"専門家"のビー玉治療など、どの程度真実なのかは分からないけど、
数年後、エリザベス妃は言語聴覚士のライオネル・ローグの元に辿り着き、型破りで情熱を持ったローグと、
そのコンプレックスとプライドから癇癪を起こしては治療を中断するアルバート王子が、
そのお互いの夫人や子供の愛情に支えられて、
立ちはだかる困難や恐怖に向かって努力していく物語。

父ジョージ5世の厳しさは、
王室と国家のために、離婚歴のある女性との噂が絶えないデイヴィッド王子を次期国王として不適格だと考えた末のものだとしても、その重圧!!
先のスピーチの失敗を引きずり苦しむアルバート王子と、傍で支えるエリザベスの深い愛情と、
力強く忍耐強いローグの姿に共感をもって見守る、約2時間がとっても短く感じられました。

それでもジョージ5世の崩御は意外と早く、エドワード8世となったデイヴィッド王子は1年も持たずに
「王である前に一人の男性であり、自分の心のままに従いたく、ウォリスとの結婚のために退位するのに後悔はない」として王位を捨て、
不埒な兄であっても、まさか自分が国王になるなどとは夢にも思わなかったアルバート王子はその先を思い怖れ苦しむんです。。。

この辺り『王冠を賭けた恋』で名高いエドワード8世(デイヴィッド王子)とシンプソン夫人も、この方向から見れば、
さもありなんの描き方で、こちらはちょっと現王室を思い出させますねぇ、、、

吃音の原因となっていると思われる、王子の幼少期の体験による心理的問題や、肉体的問題などの背景を探り、
より適切な治療を試みるローグに信頼を寄せるアルバート王子が、
パーティでデイヴィッド王子に罵倒されるシーンがあっても、
それでも一番、国民に向けたスピーチが避けられない国王になる事を怖れていたのに・・・

1937年5月。王室を捨てた兄に代わり、ジョージ6世は戴冠式を迎えるのです―。
そこで、そのリハーサルの時に、医師の資格を持たないローグの指導を受けることに煩い教会から圧力がかかるけれど、一歩も引かない二人。
それが、1939年9月3日のイギリスの運命の日。全国民を鼓舞するジョージ6世としての演説に繋がっていくのでした。

実はこの日は「ナルニア国物語」を観に行く予定でしたが、直前に偶然テレビで観たロミー・シュナイダー主演の「若き皇后シシー」が素敵で、
同じ王室モノでも、ベテラン俳優陣の演じるイギリス王室モノを、と急に変更したのでした。
国も舞台となる時代も若干の違いがあっても、王位継承者のその独特の重圧は相当なもので、
皇太子として生まれること、その王子と結婚することの息苦しさは共通するものがありました。
ましてや吃音症に悩む国王・・を、
国民に愛される王に育てた一人の友と、
その妃の内助の功の物語としても、これは感動的なストーリーとなっていたと思います

イギリスとオーストラリアのベテランを配したキャスティングもどこかみんな実物に似ているところもあり、
グッと心を掴まれる演技にとても満足でした~

イップ・マン 葉問

2011-02-12 00:39:40 | the cinema (ア行)
その心と技は、
ブルース・リーに受け継がれた──

製作年度 2010年
原題 葉問2/IP MAN 2
上映時間 109分
製作国 香港
脚本 エドモンド・ウォン
監督 ウィルソン・イップ
音楽 川井憲次
出演 ドニー・イェン/サモ・ハン・キンポー/ホァン・シャオミン/リン・ホン/ルイス・ファン/ダーレン・シャラヴィ

ブルース・リーの師匠である伝説のカンフー・マスター、イップ・マンの激動の半生に迫る人間ドラマ
1950年、イギリスが統治する香港。家族と共に広東省佛山より移住してきた詠春拳の達人、イップ・マン。さっそく詠春拳の武館を開いた彼のもとに、血気にはやる若者ウォンが弟子入りする。そんなイップに、香港武術界を仕切る洪拳の師範ホンは武館開設のための掟を告げる。それは、他流派の師範たちの挑戦を受けるというもの。そしてイップは立ちはだかる挑戦者たちを次々と退け、ついにホンとの一騎打ちを迎えるが…。

これは予告も目にする機会がなかったんですが、ご覧になった方の評判も良いので気になっていました。
コチラは、実は続編に当たる「葉問2」で、「序章」が存在すること。
その序章は日中戦争下の日本軍が極悪非道を尽くすという設定の為か、日本未公開。
だけど、この「葉問2」の新宿武蔵野館の来場者数が5,000人を超えれば、
その「序章」が公開されるそうですが、、残念ながら私は109の最終上映にて鑑賞。
帰宅後、新宿武蔵野館のHPのトップに、
「イップマン-序章-」公開まで あと397人 とあり、もうスタッフは準備に入っていると告示されていました。

この第2章の舞台は、大戦後のイギリス植民地時代の香港。
中国広東省から家族と共に移住してきたイップ・マンは、身重の妻と子供の為に詠春拳の武館を開くが、
彼を慕う弟子達もまた貧しい。
しかし、香港警察に賄賂を渡し数ある香港武術の流派を束ねるホンは、掟に従わないイップに再度戦いを挑む。
その時偶然巻き込まれそうになったホンの息子を、とっさに抱き上げたイップに
ホンは信頼を寄せ、
香港警察署長・ウォーレス主催のボクシング大会のチケットをプレゼントするのだが・・・



相手を代え、場所を変え、ふんだんにドニー・イェンのアクションシーンが用意されています。
弟子のウォンとふたりで大勢のホンの弟子達と闘う魚河岸のシーンから、
巨大な円卓での各流派の師匠との試合も、ウソのようなカッコ良さ!
そして、なんといっても屈強なチャンピオンボクサーとの死闘と、見せ場も一杯!
ここではサモハンが身体を張って魅せてくれますが、とても還暦を過ぎたひとのアクションじゃぁない!
思わず握りこぶしに力が入りますが、ストーリーはかなりベタです。

この作品、その凄いアクションシーンがウリですが、一貫して、
どんな状況にも動じず、臆せず、無心にして武術家としての誇りを忘れず、
優しく弟子を導き、決して驕らないイップ・マンを描いています。
その人物描写があるから、観客を味方にして引き摺り込まれるんですね

魚河岸のシーンでは「チョコレート・ファイター
後半のリンクでの闘いは「ロッキー4」を思い出しながら、
幾度となく椅子から飛び上がりそうになりながらも、華麗なドニー・イェンのアクションに釘付けでした

ただ、残念なことに109シネマズではエンドロールの後『イップ・マン/序章』の予告は流れませんでした。
池内博之君がカッコイイ!という新宿武蔵野館の予告映像はオリジナルらしいですね。

と、先ほどその新宿武蔵野館のHPが更新されていて、あと 90人となっていました!
予告でなく、本編が観られそうですね

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追記
『イップ・マン―序章―』
2月19日(土)~2月25日(金)の1週間はスクリーン〔1〕で終日上映(レイトショー含む)決定しましたね。
新宿武蔵野館

愛する人

2011-01-25 23:18:23 | the cinema (ア行)
私も愛をつないでゆきたい、母のように──。
原題 MOTHER AND CHILD
製作年度 2009年
製作国・地域 アメリカ/スペイン
上映時間 126分 映倫 PG12
監督・脚本 ロドリゴ・ガルシア
出演 ナオミ・ワッツ/アネット・ベニング/ケリー・ワシントン/ジミー・スミッツ/デヴィッド・モース/サミュエル・L・ジャクソン

37年間互いを知らずに生きてきた母と娘の運命のドラマを繊細かつ力強くつづったヒューマン・ストーリー。生まれたばかりの娘を手放した母を、『華麗なる恋の舞台で』のアネット・ベニング、母を知らずに育った娘を、『イースタン・プロミス』のナオミ・ワッツが演じる。製作総指揮は『バベル』のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ。
カレンは14歳で妊娠してしまい、母親によって強制的に赤ちゃんを養子に出されてしまう。それから37年、今ではその母親を介護しながらも、我が子を奪われたことへのわだかまりを捨てきれず、37歳になった実の娘に想いを馳せる日々。一方、生まれてすぐに養子に出され、母の愛情を知らずに育ったエリザベスは、弁護士として成功はしたものの、他人に心を許すことができず、男に対しても肉体の関係以上に深入りすることはなく、このまま孤独に年を取っていくと考えていた。ところが…。

若過ぎたゆえに産後すぐに、我が子を手放さなければならなかった37年前の未婚の母、カレン
おそらくその事を、ある時期から後悔し続けてきたであろう老いたカレンの母・・・。
子宝に恵まれず、養子を貰う決心をした母になりたい黒人の妻、ルーシー
おそらく、何かにつけ娘を案じ、世話を焼くことが止まらないその母
そして―、
養父母と別れ、一人で生きてきた37年前のカレンの娘、エリザベス

これは様々な理由から子供を取り上げられた女性や、
自分の子を持てない女性を軸に描かれる、
出産、子育て、という女性にとって人生を大きく変える出来事に焦点を当てた作品でした。



恋愛を経て結婚し、出産―。
そうならなかったカレンや、ルーシー、カレンの家のメイド、エリザベスの、
その時々の判断に、おそらく正解は無かったと思う。

さまざまな形の母と娘の関係はそうして生れるのだけれど、
時が経ち、カレンの母は老い、シングルマザーであるメイドの子供に失った何かをみる。。。
片や、会った事もない娘に出さない手紙を書き続けるカレン・・・
これはあまりに残酷で悲しい時の流れ。
しかし、
自分の人生から娘を奪った大人(=母)を心のどこかで許せないまま母を亡くしたカレンに、
もう一度転機はやってきて・・・・・・


男を誘い、奪い(笑)、与える。
ナオミ・ワッツがカッコイイです。男前です!
弁護士としての華やかな貌とは裏腹な、辛らつに隣人に向ける目線や男を誘う口元に、
キリキリと疼く孤独や痛みや渇きが内包されていて、、目頭が熱くなります。

37年前の悲劇を胸に、すっかり気難しい内向的な人生を生きてきたカレンが、
トシをとった娘の立場から、母の死をきっかけに娘を思う母の立場になる―アネット・ベニングが愛しいです。

終盤、カレンとエリザベスを繋ぐキーパーソンとなるルーシー役のケリー・ワシントンは、どこか見覚えがあると思ったら「ラスト・キング・オブ・スコットランド」で、アミンの第2夫人を演じていた人でした。
今回も可哀想なシーンに胸が痛くなりました。

誰もがもちろん男女の恋愛の果ての出産なのだけれど、
結婚は脇に置いておいて、出産、子育て、母性に焦点を当てて展開していくストーリーは、
やはり世代を問わず、女性に観て欲しい作品でした

相棒-劇場版II- 警視庁占拠!特命係の一番長い夜

2011-01-16 13:16:58 | the cinema (ア行)
製作年度 2010年
上映時間 119分
脚本 輿水泰弘/戸田山雅司
監督 和泉聖治
出演 水谷豊/及川光博/川原和久/大谷亮介/六角精児/原田龍二/神保悟志/小西真奈美/小澤征悦/石倉三郎/葛山信吾/國村隼/岸部一徳

人気刑事ドラマ「相棒」シリーズの劇場版第2弾。
田丸警視総監(品川徹)、長谷川副総監(國村隼)をはじめとした警察幹部12名が、警視庁本部内で人質に取られる事件が発生する。偶然にも犯人と遭遇した神戸尊(及川光博)とその連絡を受けた杉下右京(水谷豊)の特命係の二人は独自に情報収集を進め、籠城(ろうじょう)犯が元警視庁刑事の八重樫(小澤征悦)だという事実を突き止める。

せっかくのサービスデイだからというので、疲れていたのもあって待ち時間のないコチラをチョイス。いつもの友人と行ってきました。
なのに・・・今回も忘れていました・・・

こういうテレビドラマの劇場版に付き物のお茶の間を引き摺ってやってくるマナーの悪い観客。。。
作品自体は面白かったですが、幾度も後ろのカップルに椅子を蹴られ、トイレの度に座席に掴まられ、
お喋りと笑い声も煩く(右京のセリフの度に笑うんです、、)
集中できませんでした。。。

人が自分の人生を賭ける犯罪―は、動機はやはり復讐か、(隠蔽の為の)邪魔者は消せか、そうでなければ
理由なき殺人か・・?
そういう意味ではこれはまさに定番。動機として最も多い二つが描かれています。



前回ほどココロが押し潰されるラストではないですが、事件に関わる人物像もちゃんと描かれていて、
キャストも十分怪しげで、最後まで引っ張られました。

冒頭、二つの事件現場が映され、
神戸は偶然、警視庁本部人質事件の方に関わりを持ち、杉下とともにこの事件の捜査を始めるのですが、
この事件の決着は、杉下の疑惑を払拭させるものではなかった。
そもそも元警視庁刑事の八重樫は、こともあろうにナゼ警視庁幹部を人質に、要求もせず篭城したのか!?
事件は二つ。
犯人は―?

テンポも速くないしストーリーの流れ自体は解りやすいのですが、
容疑者となり得る対象者が多いし、人物の関係性も重要なのでわずかな見逃しもしたくないところ、

突然長々と鳴り響くケータイの着信音。。。。早く切れよっ!!

そして、トイレに行ったら腰をかがめて帰って来いょ!

金曜日の夜の回というのもあってか、どうやらお酒を呑みながらというカップルも多かったようですが、(一応コチラではお酒は置いてないです)
こういうミステリーにビールはどうかと思いますよ。そんなに暖房が効いてなかったし、トイレの回数が多くなるハズです。
おかげで何度も集中が切れてしまい、最悪の環境でした。

大絶賛とは言いませんが、丁寧に作られた王道のミステリーだったので、
もっといい環境で観たかった1本でした。
*今回も勝手ながら、重要なラストのネタバレがある場合、TBは受け取らないものとします。これからご覧になる方の楽しみを奪うことになりますので、ご理解下さい。

エリックを探して

2011-01-09 20:41:51 | the cinema (ア行)
人生なんて 意外に小さな勇気でかわるもの
原題 LOOKING FOR ERIC
製作年度 2009年
製作国・地域 イギリス/フランス/イタリア/ベルギー/スペイン
上映時間 117分
原案 エリック・カントナ
監督 ケン・ローチ
出演 スティーヴ・エヴェッツ/エリック・カントナ/ステファニー・ビショップ/ジェラルド・カーンズ

大のサッカー好きという社会派の名匠ケン・ローチ監督が、かつて名門マンチェスター・ユナイテッドでエースとして君臨した元フランス代表のスーパースター、エリック・カントナとの異色のコラボで贈る、心温まる人生一発逆転コメディ。なにもかも上手くいかず、どん底で苦しむ中年男が、突然現われた憧れのヒーロー、カントナのアドバイスに勇気を得て難局を乗り越えていく姿を仲間たちとの熱い絆を軸に描く。

マンチェスターの郵便配達員エリック(スティーヴ・イヴェッツ)が、サッカー選手のエリック・カントナのポスターに語り掛けると、部屋の中にカントナ本人(エリック・カントナ)が出現。最初の妻、リリー(ステファニー・ビショップ)への思いを断ち切れないエリックに、カントナはアドバイスを送る。それからも、カントナはたびたびエリックの前に現れるようになり……。

以前一度だけ予告に遭遇したのだけれど、その時は惹かれなかったものの、やっぱりケン・ローチ監督のコメディというので観てきました。
予告の時に感じた邦題の不思議・・ちょっと「ベッカムに恋して」?「ウォーリーをさがせ!」みたいな??でしたが、
ダメ中年の抱える問題をみつめるケン・ローチ監督の眼差しは温かい。ステキな作品でした!

マンチェスターの郵便配達員エリック・ビショップは、2度の結婚に失敗。
今は7年前に出て行った2度目の妻の連れ子・二人と暮らしているが、反抗期の息子二人になめられっぱなし。
彼にはメンタル系の疾患もあるが、それは最初の妻とのデキチャッタ結婚に原因があるようで、
その最初の妻、リリーと再会しなければならない事も気が重く・・・そんな時に事故を起こし、
真面目だけれど覇気のないエリックの毎日は悲惨なものだった。

そんなエリックを元気付けようと郵便局の仲間が集まった自己啓発セミナーがきっかけで
エリックはかつてのマンチェスターUのスター、エリック・カントナのポスターに語りかける。
すると、現れたカントナはしょぼくれたエリックの話を聞き、具体的なアドバイスをするようになる。
「髭を剃れ」「エリを立てろ(笑)」
ヘタレな中年おやじが、少しずつ変わっていく。

それでも手に余る問題を目の前にした時―。
目の前が真っ暗!頭の中は真っ白になるようなそんな局面にぶつかった時!
ここからが面白い

キーワードは、 仲間   サポーター  信頼   団結

そう、人生には一人では闘えないこともある。

プレッシャーから逃れ、大事なことから目を背けていた人生も、
エリックの前に、もうひとりのエリックが現れて、彼は大切なものを取り戻しに行く。

全ての人の中に、もうひとりのエリックは眠っているのかも。。。あなたのヒーロー。

そんなにサッカーに詳しくなくても、十分解りやすいカントナ登場まで。
しかも全盛期のゴールシーン、「カンフー・キック事件」後の記者会見の模様などもあって、ここに到ってああ!と
思い出させてもらったり。
ドキドキ、ハラハラも、クスクスもニヤリもあって、最後は爽快♪
優しくて力強くもある、ステキな作品でした

   
ケン・ローチ作品は、目が腫れるほど泣いた「麦の穂をゆらす風」でも冒頭でハーリングというホッケーに似たゲームをするシーンがありました。
本作はセルティックファンの3人組が登場する「明日へのチケット」のあのラストに通じるものがやっぱり底に流れてる気がしました♪

エクリプス/トワイライト・サーガ

2010-11-11 23:15:46 | the cinema (ア行)
戦う、愛のために──
原題 THE TWILIGHT SAGA: ECLIPSE
製作 2010年
製作国 アメリカ
上映時間 125分
原作 ステファニー・メイヤー『トワイライト III』
脚本 メリッサ・ローゼンバーグ
監督 デヴィッド・スレイド
出演 クリステン・スチュアート/ロバート・パティンソン/テイラー・ロートナー/アシュリー・グリーン/ジャクソン・ラスボーン/ニッキー・リード/ケラン・ラッツ

いよいよ高校卒業が間近となったベラ。エドワードからプロポーズされた彼女は、一刻も早くヴァンパイアに生まれ変わりたいという願いを一層強くしていた。一方エドワードは、ベラに少しでも長く人間としての人生を謳歌してもらいたいがため、先に結婚しようと主張する。
そんな中、シアトルでは死者や行方不明者が続出する事件が発生。それは、人間から転身したばかりの獰猛なヴァンパイア集団“ニューボーン”の仕業だった。また、かつてエドワードに恋人を殺されたヴァンパイア、ヴィクトリアが復讐に現われる。やがて、ニューボーンがベラの命を狙いにやって来るという未来を予知したカレン家は、未だベラを想い続けるジェイコブら宿敵のオオカミ族と手を組み、ニューボーンを迎え撃つこととなるのだが…。


開始早々、日本語吹き替えで、第一章の[トワイライト~初恋~]から続編の [ニュームーン/トワイライト・サーガ]を極めてカンタンに説明してくれるのだけど、
もしかして吹き替え版?って心配しちゃった~。
親切なんだけど、どうせなら字幕でやって欲しかったかな。あまり吹き替え観ないのでちょっと自分的には違和感があったし、
家でテレビ見てる感覚になっちゃうのか、本編が始まってもずーっとお喋りしていた女性が居て、五月蝿かったわ

今回もヴァンパイアにとって食欲を誘うベラの血のにおいに、新たな敵が襲ってきて、
ベラを守るべく、カレン一族とオオカミ族が協力して戦うというのですが―、
ベラを巡るエドワードとジェイコブの三角関係が、なんだか同じことの繰り返しでやや飽きてきた(笑)

なので、シアトルで展開されるニューボーンの出現と、それを操るヴァンパイア・ヴィクトリアがいい具合に盛り上げてくれてました。
本当はやっぱりラブストーリーをウリにしたいところなんだと思うけど、
なんだかあんまりそれはどうでも良くなってきてしまって(笑)
カレン一族の華麗な戦いにワクワクしてしまいます~。

今回、ジャスパーやニッキーの過去エピソードが挿入されていたり、
ニューボーンの、というか成り立てヴァンパイアが一番強いとか、そこらへんもアクセントになっていて良かったかも~。

でも、「アバター」「アリスインワンダーランド」「トイストーリー3」を超え全米NO1ヒット~って、そこまでの作品とは思えなかったので、ちょっとびっくり。
やっぱり、禁断のラブとヴァンパイア同士のアクションの2本立てが強かったのでしょうか?

2作目よりは楽しめましたが、、これ、まだ続編があるんでしょうね~。
でも、もうちょっとヴァンパイア熱は沈静化してきちゃった感じです~σ(^_^;)

遠距離恋愛 彼女の決断

2010-10-30 20:57:43 | the cinema (ア行)
原題 GOING THE DISTANCE
製作年度 2010年
上映時間 103分 映倫 R15+
監督 ナネット・バースタイン
音楽 マイケル・ダナ
出演 ドリュー・バリモア/ジャスティン・ロング/チャーリー・デイ/ジェイソン・サダイキス/クリスティナ・アップルゲイト

そんな彼なら捨てちゃえば?』でも共演したドリュー・バリモアとジャスティン・ロングが恋人同士を演じたラブコメディー。
ニューヨークに暮らす音楽業界関係者のギャレット(ジャスティン・ロング)は、ジャーナリスト志望の女性エリン(ドリュー・バリモア)とバーで意気投合し、軽い気持ちで一夜を共に。6週間後、エリンは新聞社でのインターン生活を終え、自宅のあるサンフランシスコへ戻ることになるが、二人の関係はすでに真剣なものになっていた……。

アチラの社会実習は6週間もあるのか~・・。
しかし、そのくらいナイと実際表面をなぞるだけの実習だよな~・・と、妙なところで感心してしまったのですが(笑)
ひょんなことで意気投合したジャーナリスト志望のエリンは、彼女に振られたばかりのギャレットに
期限付きであることを宣言して楽しいニューヨーク生活を送る。
ギャレットも、恋の駆け引きなしのストレートなエリンが相手だと気楽で楽しい。

ギャレットのルームシェアの友人ダンと、もれなく付いてくるボックスに邪魔されながらも、それすら楽しみに変えるエリンがありえないくらいいい人だけど、
決しておもねっている訳ではなく幸せそうなのが良い♪

6週間は楽しく過ぎ去り、期間限定の恋は終わりを告げ、、の筈が、
深く惹かれあった二人は西海岸と東海岸に分かれる遠距離恋愛の恋人となる。

遠距離恋愛も、ここ20年程で様変わり。
電子機器の進歩で、メールやスカイプなど、通信手段は一昔前に比べれば超格安だと思うけど、
それでも、大事なイベントの時くらい会いたい
しかし、そんな時ほど航空券は手に入れにくく、しかも高い。



それでも頑張ってギャレットは遠路はるばる彼女の元にサプライズ登場~
で、久しぶりのデートの後エリンの家にもつれるようにしてなだれ込み、
実は彼女は姉夫婦と住んでいるのだけれど――、はい、もうお解かりですね(笑)
とにかく、実は下ネタ苦手な私が吹き出したシーンがここ。
予告にはあったんですね~。観てなかったので、つい声を出して笑っちゃいました!

会えば別れが辛くなる。。。困難な二人の恋に、就職事情が加わり、、なかなか思い通りにいかないけれど、
アレレ??最終的に決断を下すのは、彼の方なんだ。

いくらドリューちゃんが可愛くても、大学生の設定はキツイわ~と思っていたら、
実はそれにはちょっとしたワケがあるのでした♪
そして、そのエピソードはストーリー展開に無理の無い味付けとなっているのが、うん、アルアル~という共感に繋がるのがちょっといい


撮影時34歳でしょうか、老けるのが早いアチラの女優にしてはとっても可愛いドリュー、まだまだロマコメ、大丈夫
特にイケメンではないジャスティン君は、こういうノリの普通っぽさが似合ってますよね~。
流石にイキはぴったりの元恋人同士でした


でも、どんなにドリューが可愛いラブコメだといっても、そこは映倫 R15+
エッチなシーンも、笑って済ませられるお相手となら、OKでしょうか~
あ、でもアチラのラブコメにお約束の友人登場でちょっと心配しましたが、
ギャレットの友人達は、ジェシカちゃんの「噂のアゲメンに恋をした!」の時の友人ほど下品じゃないですよ~。
あれもR-15だったけど、コチラはまだ爽やかに感じられるのは、やっぱりドリュー&ジャスティンのイメージもあるかもね


エクスペンダブルズ

2010-10-22 23:52:20 | the cinema (ア行)
宣戦布告―
原題 THE EXPENDABLES
製作年度 2010年
上映時間 103分 映倫 R15+
製作国・地域 アメリカ
監督 シルヴェスター・スタローン/ジェイソン・ステイサム/ジェット・リー/ミッキー・ローク/ツールエリック・ロバーツ/ドルフ・ラングレン/ランディ・クートゥア/スティーヴ・オースティン デヴィッド・ザヤス

『ランボー 最後の戦場』でも監督、脚本、主演を務めたシルヴェスター・スタローンが今回も同様に一人三役をこなしたアクション超大作。
バーニー(シルヴェスター・スタローン)は、傭兵(ようへい)軍団のリーダーとして精鋭たちを束ねている。彼はナイフの達人リー(ジェイソン・ステイサム)や、マーシャルアーツの天才ヤン(ジェット・リー)らと共に危険な任務を遂行してきた。ある日バーニーは、とある依頼人(ブルース・ウィリス)から教会に呼び出され……。

「頭脳よりも筋肉頼みなローテク・アクション」―Yahooのレポートの一文を目にした時にも、
当たり前じゃん、スタローンだよ?と胸のうちでフンッと軽く笑って出掛けました(笑)
というのも、
ロッキー・ザ・ファイナル』で、リアルに普通の父親が普通の生活をしてなまった体から、ボクサーの体に作っていく過程を、まるでドキュメンタリーのように演じていたのですが、それが本当にしんどそうで、
でも今思えば、それもスタローンの演出の一部だったんですよね。だって、ロッキーは引退して普通の中年。スタローンも普通の緩んだところからスタートするリアルを見せ付けたんだもの。
で、心配した『 ランボー 最後の戦場』では、ちゃんと準備して作ってきていたのを感じましたし、
やはり弱きを守るスタローンの描くヒーローは健在でした。



先ずは挨拶代わりのエクスペンダブルズ(消耗品軍団)の華麗な仕事ぶりを、コンパクトに紹介。
ソマリアでの人質救出作戦を鮮やかにキメて、ついでに彼らの性格も紹介。
いかにプロフェッショナルな集団でも、ヤバイ奴は作戦の命取り。
それを通告するのもリーダーのバーニーの務め。
麻薬に溺れた狙撃の名手を出入り禁止とし、残る5人で次の仕事に掛かろうというわけだが、、

たった5人が軍隊を相手に戦う様は、
どこかつい先日の十三人の刺客を思い出させます。
コチラは使ってる武器も破壊力が違うんだけど、その見事なチームワーク、連係プレイではやはり被るものがありました。
バンバン撃っちゃうし、威力も強いのでここでもあれやこれや吹っ飛びますが、
悲壮感は全くないし、むしろ爽快?
作戦も無く戦っているというわりに、日本の殺陣を思い起こさせる計算されたアクションがひたすらかっこいいです

その仕事の依頼をするだけのブルースとか(笑)しかもバーニーの対抗馬にわざわざ呼ばれたシュワちゃん(笑)
仕事(彫り物)より、話し相手をしている方がプロにみえるミッキーとか(笑)
もうアクションはいいから~、みたいな(笑)やけに豪華な使いっぷり。

今回は周りがトシいったオジサンばかりなのでやけに可愛く見えたジェット・リー、(ウォーロードとはベツジンよ
ホントはフサフサのスタローンより20歳以上も若いんだよっ!の恋するジェイソン・ステイサム、
それぞれにちゃんと見合ったシーンを用意しているけど、
でも、いつも美味しいところは俺のモノ♪のスタローン(爆)
今回は、一時期のハリウッドを引っ張ってきた男臭いヒーローたちに、自ら消耗品と名乗らせ、
だけどそこはスタローン監督。相変わらず優しく、強く、
そこでしか生きられない男たちをかっこよく描いてました♪

最強・無敵のオヤジたちのひたすらかっこいいアクションを観よという分かりやすいところがスタローン作品のいいところですね

アイルトン・セナ ~音速の彼方へ

2010-10-17 02:09:06 | the cinema (ア行)
製作国イギリス
上映時間 108分
監督アシフ・カパディア

1994年にレース中の事故で他界したF1ドライバー、アイルトン・セナの実像に迫るドキュメンタリー。天性のドライビング・テクニックと甘いマスクでファンを魅了し、その裏に秘めた闘志で数々の名勝負を繰り広げ「音速の貴公子」の愛称で親しまれた。その栄光の軌跡と知られざる葛藤を、彼自身へのインタビューやレース関係者、家族の証言を基に浮き彫りにする。ふんだんに盛り込まれた大迫力のレース映像や、貴重なプライベート映像の数々は必見。
類い希な才能と貪欲なまでの闘争心を武器に、24歳でF1デビューを飾るや、またたくまに世界の頂点へと登り詰め、数々の栄光を手に、わずか34歳で突如この世を去った“音速の貴公子”アイルトン・セナ。今なお多くの人に語り継がれ、愛され続ける彼の輝かしいドライバー人生の光と影に迫るドキュメンタリー。

1960年、セナはサンパウロの裕福な家に生まれ、温かな家族に愛されて、好きなカートからプロの道に。
1984年にF1鮮烈デビューを果たし、
3度のワールドチャンピオンとなり輝かしい成績を残しながら、
1994年5月、イモラの空に散りました―。

日本人初のF1フルタイムドライバーが誕生した1987年に、
ようやくF1ドライバーとなった中島悟の所属するロータスホンダのエースドライバーが若きセナでした。
中島もそうでしたが、物腰が柔らかく、謙虚で、直ぐに大好きになりました。


冒頭で彼の母親が、「今日も彼は誠実だった」そのことがとても重要だというんですよね.....。
この言葉と、セナが何度か口にする、「(レースに必要なのは)お金と政治(力)」が忘れられないです。
ブラジルでは富裕層のセナにこう云わせるんですから(事実、資金不足で一度ヨーロッパ留学から帰国しています)
中島がF1デビューすることがいかに大変な道のりだったか、そしてそれを維持していくのも、どれほどの努力だったか、
きっと想像もできない大きな壁もあったことでしょう。
年齢差もあって、スタイルも違うのに、天パーの二人は(笑)ギスギス感がなくて、いいチームメイトだったように思えました。

沢山の努力と、それをみつけ評価してくれる人との出会い、
頑張っても深まる孤独感、プレッシャー、そして天才ゆえにターゲットにされることも宿命だったのか。。。
本田宗一郎との出会い、そして信頼関係を保ちながら、
一方で、ヨーロッパ各国のF1ドライバーの中で、中島とセナは言葉や文化の違いだけではないチカラに
いつもある種の脅威があったように昔から感じていました。

この作品は、たくさんの日本からの映像が含まれているので、当時からご覧の方には何も目新しいことはないですが、
それでも、セナのマクラーレン移籍と同時にホンダエンジンが搭載され、
セナの快進撃が始まるということは同時に、プロストとの確執の始まりでもあり、FISA会長の圧力との闘いの始まりでもあり、
当時のセナの置かれた状況を赤裸々に映しています。

毎年チャンピオンシップがかかっている状況で日本GPを迎え、そのドラマの中心にはセナがいました。
鈴鹿の風にゆれる日の丸に負けないくらい沢山のブラジルの鮮やかな国旗がはためいて、セナ人気の高さを現していました。
ウイニングランの途中、セナの母国への愛を知る日本のファンがブラジル国旗を手渡したことがありました。。。
心が折れそうな悲しいことも、嬉しいことも沢山あった鈴鹿。
笑っていても、怒った時でさえ、どこか悲しげなセナ。
世界中でブラジルの国旗を背負って戦った、ブラジル国民の希望の星だったセナ―。

コースの外にも内にもあった戦いが、あの日終わったのでした。――観ていました。凍りつきました。




34歳。
奇しくもその同じ34歳で中島はF1デビューしたことを思えば、いかにも早すぎる天才レーサーの生涯でした。



大奥

2010-10-02 21:11:12 | the cinema (ア行)
製作年度 2010年
上映時間 116分
原作 よしながふみ
脚本 高橋ナツコ
監督 金子文紀
出演 二宮和也/柴咲コウ/玉木宏/堀北真希/大倉忠義/中村蒼/阿部サダヲ/佐々木蔵之介

一人の女将軍に3,000人の美男子たちが仕える女人禁制の男の園、逆大奥をめぐるドラマを描く異色時代劇。原作は第13回手塚治虫文化賞を受賞したよしながふみの人気コミック。
男だけを襲う謎の疫病が席巻して8割の男が死に至った江戸時代、すべての重要な仕事を女が占め、男が体を売るという男女逆転の浮世と化していた。その結果、一人の女将軍(柴咲コウ)に3,000人の美しき男たちが仕える女人禁制の男の園、大奥が生まれ、ぜいを極めていたが、そこに一人の若い侍(二宮和也)がやって来る。

友人の強い希望で(笑)初日に行ってきたんですが、、、その友人もびっくりの薄味大奥でした~
何度かCMもみたはずなのに、二人とも気がつかなかったまさかのTBS製「大奥」だったとは、、

正徳6年。謎の疫病で男子が激減し、社会の中での男女の役割は逆転せざるを得ない。
将軍職も女子に引き継がれ、家督も女子が譲り受ける
勿論大工も岡っ引きも、魚屋も駕籠かきも女の仕事。
器量のいいオトコは吉原で媚びを売り、そうでなければ家では肩身の狭い男は少しでも良い婿入り先を見つけないといけない。

ね?
発想がこんなにユニークだし、期待しちゃうでしょ?

でもね、なんかね、すべてが薄口、薄味なのね。
キャラもみんな中途半端な描かれ方で、役者さんもちょっと可哀想。
ストーリー自体も薄っぺらい感じに流されていて、全体に安っぽいの。

仕事終わりですっごく楽しみにしていた友人は嵐ファンなのですが、もう「言葉もない」と言って笑ってましたが、
ほぼ満員の女の子たちに混じって、中年男性のお一人様が私たちの周りにも沢山いらしてびっくり。
もしかして、誰かのファンであればきっと最後まで期待して観てたのよね....

でも、強いて言うなら二宮クンと大倉君のぶつかり合いがみどころだったでしょうか?

コレたぶん原作は面白いだろうなぁ~というのが率直な感想。
役者さんたちは其々頑張っていたのですが、ぅぅぅぅ、残念無念~

悪人

2010-09-12 15:57:10 | the cinema (ア行)
なぜ、殺したのか。
なぜ、愛したのか。

ひとつの殺人事件。引き裂かれた家族。誰が本当の“悪人”なのか?

製作年度 2010年
映倫 PG12
原作 吉田修一
脚本 吉田修一/李相日
監督 李相日
音楽 久石譲
主題歌 福原美穂 『Your Story』
出演 妻夫木聡/深津絵里/岡田将生/満島ひかり/塩見三省/池内万作/光石研/余貴美子/宮崎美子/永山絢斗/樹木希林/柄本明

朝日新聞夕刊に連載され、毎日出版文化賞と大佛次郎賞を受賞した吉田修一の話題作を映画化した犯罪ドラマ。
祖父母を面倒見るだけの孤独な日々を送っていた。そんなある日、出会い系サイトで知り合った福岡の保険外交員・石橋佳乃を殺害してしまった祐一。ところが、捜査線上に浮上してきたのは福岡の裕福なイケメン大学生・増尾圭吾だった。苦悩と恐怖を押し隠し、いつもと変わらぬ生活を送る祐一のもとに、一通のメールが届く。それは、かつて出会い系サイトを通じてメールのやり取りをしたことのある佐賀の女性・馬込光代からのものだった。紳士服量販店に勤め、アパートで妹と2人暮らしの彼女もまた、孤独に押しつぶされそうな毎日を送っていた。そして、話し相手を求めて祐一に久々のメールを送った光代。やがて、初めて直接会うことを約束した2人だったが…。

なぜ、、殺したのか?
親も恋人も友達もいない。
一日ほこりにまみれ、シャワーを浴びたら夕飯を食べ、祖父の面倒を見て、寝る。
そんな祐一が、福岡で思わぬ態度に出られたあの時、どう対処したら良かったのか?

なぜ、、、愛したのか?
心躍るなにごともなく、自転車通勤で出会いもなく、恋人のいる妹との侘しい暮らし。
ただ虚しく流れる時を止めたかった。
初めて脱線してみて光代は出会う。彼女を満たすものに―。あの時の決断は彼女を幸せにしたのか。誰かを不幸にしたのか?

昨日まで犯罪とは無縁な孤独に生きるひとが、一線を超える時、そこになにがあったのか?
昨日までささやかに悩み、ささやかに生きていた人が大切なものを失くし、彷徨い、やがて何かに向かって歩き出すまでを、
九州の寂れた田舎町に巻き起こる一つの殺人事件をめぐって波紋を呼ぶ社会の姿を描き、
実は何もつながっていない人々の哀しさを映していく。

国道の延長線にしか自分の人生がなかったという光代は、漁師町に住む祐一を羨み、

祐一にとって心の隠れ場所は車とケイタイ


目の前に海があると、もうこれ以上どこにも行けないって思うよ」と返される....

殺された佳乃には同情できないが、彼女のような生き方をしている人もまたいることだろう。
父親といるよりも楽しいはずの友人もまた、彼女と同じニオイを発散していて、繋がりの希薄さが哀れを感じさせる。
それは佳乃が狙いをつけたイケメン大学生・増尾も良く似ている。
邪悪でカラッポで、だからいつも満たされない。そして、それはいつも誰かのせいなのだ―。

一つの事件に絡んだ4人は、その家族も当然世間やマスコミの餌食になっていく。
そして描かれていく事件に群がるその姿は、果たして社会正義によるものといえるのか?
普段は無関心な世間が、ここぞとばかりに体のいいイジメのような構図になってしまう様子にも胸を衝かれ、
大泣きだった「手紙」を思い出してしまうシーンがあった。

本作では大泣きとか大感動はないけれど、
出会い系サイトでしか新しい出会いのない地方の若者のリアル孤独とか閉塞感。
高齢化していく町に潜む悪の芽とか......今そこにある悪が描かれている。
親である事を捨てて、勝手に生きる大人とか、、、やがてそういう人にも老いは訪れるんだけど―。
そういう現実に即した人間ドラマで、なかなか見応えがあり満足でした。
不思議と鑑賞後になってじわじわと、終盤の樹木希林さんが思い出され、やられました....。

祐一の荒々しいドライビングや横顔、対照的な豪雨の中の光代の帰宅シーンや眼差し。
何気ないショットに登場人物の背景がきっちり描かれ、心に凍みるシーンの数々。
少ないセリフにちゃんと人物像が組み込まれていて、演出・脚本共に素晴しい。

「大切な人はおるね?」

誰もが迷いながらそのひとに出会う為の旅の途中…――祐一の心の旅。
その答えは……是非、ご覧になって下さい。妻夫木くん、素晴しいです!


インセプション

2010-08-15 23:44:04 | the cinema (ア行)
犯罪現場は、
お前の頭の中。

原題 INCEPTION
製作年度 2010年
上映時間 148分
脚本 クリストファー・ノーラン
監督 クリストファー・ノーラン
音楽 ハンス・ジマー
出演 レオナルド・ディカプリオ/渡辺謙/ジョセフ・ゴードン=レヴィット/マリオン・コティヤール/エレン・ペイジ/トム・ハーディ/キリアン・マーフィ/トム・ベレンジャー/マイケル・ケイン

『ダークナイト』の気鋭の映像作家、クリストファー・ノーラン監督がオリジナル脚本で挑む、想像を超えた次世代アクション・エンターテインメント。
コブ(レオナルド・ディカプリオ)は人が夢を見ている最中に、その潜在意識の奥深くにもぐり込んで相手のアイデアを盗むことのできる優秀な人材だった。彼は、企業スパイの世界でトップの腕前を誇っていたが、やがて国際指名手配犯となってしまう。そんなある日、コブの元に“インセプション”と呼ばれるほぼ不可能に近い仕事が舞い込む。

初日鑑賞からかなり間が空いたので、いっそ2回目鑑賞後にちゃんと記事にしようと思っていたら、、、
世は夏休み―
公開からかなり経ってるからスイスイだと思っていた私は、仕事漬けで、世にこんなにオチビちゃんたちがいたことを失念しておりました
8月に入ってから近くのシネコンで2度も挑戦したのに、余りの長蛇の列にめげて未だ2度目の鑑賞ならず、です。

しかし、ノーラン監督が夢を舞台の作品にとり憑かれて10年というだけあって、
アクションやスリラーとしてだけでなく、主人公コブの心の闇が大きく作戦に絡んできて、引っ張っていってくれます。
超、個人的なものであるはずの夢が、意図的にシェアされる。いや、シェアできる、お話。面白かったです!
仕掛けは難解ですが、ちゃんと説明もあり観客が置いていかれることはないです。

サイトー(渡辺謙)が持ちかけた危険なミッション"インセプション"
アーサー(J.ゴードン=レヴィット)は回避したかったが、コブは最大の望みの為にこれを最後と引き受ける。
標的はサイトーのライバル企業の御曹司ロバート(キリアン・マーフィ)。
不可能に近いミッションのためのメンバーは義父の大学教授マイルズ(マイケル・ケイン)に、優秀な建築科の学生(エレン・ペイジ)を紹介してもらい、
夢の共演者として必要な偽造のスペシャリストやクスリの調合師を得て、チームの挑戦はスタートするが…

いや~、わくわくもドキドキも切なさも盛り込まれていて、
レオを始め大好きなジョセフ・ゴードンくんやマイケル・ケインにキリアン・マーフィなど好みのキャストが多数
しかも、それぞれが魅力的な見せ場があり、とっても楽しめました!

ミッション実行の機内のシーンなどはスパイ大作戦を初めてみた時のような緊張と興奮がありました!
ここから怒涛の夢・夢・夢・夢と、何層にもなるミルフィーユ状態の世界でのバトルが展開されるのですが、
スローが多用されている映像も、時間軸がずれていることでかなり効果的

ここでもレオは愛に苦悩する男でしたが、
いつもラストがハンパないですよね?「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで」にしても「シャッター アイランド」も、、、
もっといえば「ブラッド・ダイヤモンド」も。。。独身ではありましたが.....
コチラも最後は解釈の分かれるところでしょうかそれでもやはり、レオの作品にハズレなし!
大満足でした

東京の超高層ビルとカルガリーの山。パリの美しい通りとモロッコはタンジールのエキゾチックな町並み。
そして伝統的なロンドンに近代的なLAという極端に異なる体験をしたという撮影スタッフは、
6カ国それぞれで別の撮影スタッフが必要だったとか、
予告でも使われていたレオとエレンのカフェ爆破シーンの、ギリギリまで実際に撮影したかった監督やスタッフの苦労とか、
特にノーラン監督お気に入りのロンドン飛行船格納庫での、巨大セットで格闘するスタントなしのジョセフくんの、例のホテルでのアクションシーンのくだりなど、
談話形式で語られるプロダクションノートは読み応えがありました。


それにしても本当に残念なのは、レオ来日会見など、忙しくてチェック不足で、テキストでしかみてないこと。
少しだけ謙さんと、羽鳥クンのインタビューに答えてるところをみれたぐらい、、本当に勿体無かった!