to Heart

~その時がくるまでのひとりごと

華麗なる恋の舞台で

2009-12-30 13:34:40 | the cinema (カ行)
女であること、恋をすること、私であること
原題 BEING JULIA
製作年度 2004年
上映時間 104分
原作 サマセット・モーム 『劇場』
監督 イシュトヴァン・サボー
出演 アネット・ベニング/ジェレミー・アイアンズ/マイケル・ガンボン/ブルース・グリーンウッド/ミリアム・マーゴリーズ/ジュリエット・スティーヴンソン/ショーン・エヴァンス/ ルーシー・パンチ/モーリー・チェイキン

イギリスの文豪サマセット・モームの傑作を基に、人気女優の生き様をエネルギッシュに描いた人間ドラマ。
1938年のロンドンで舞台女優としてトップを走るジュリア(アネット・ベニング)は、舞台監督の夫マイケル(ジェレミー・アイアンズ)や聡明な息子ロジャー(トム・スターリッジ)と平穏な家庭を築いていた。そんな中、ジュリアは母子ほど歳の違う米国人青年トム(ショーン・エヴァンス)と出会い、やがて恋に落ちる。

こちらも劇場鑑賞を逃したのが悔やまれる、大人の女性の人生を謳った素敵な作品でした

若さと共に失っていく美貌。
40代も半ばを過ぎると、ジュリアのように舞台人でなくとも、女はそのことに気づき、
恐れもし、立ち止まり、自分を見つめ直す。

1938年のロンドン。
人気女優のジュリアは、満たされながらも、マンネリ化した生活に苛立っていた。
夫婦であり、舞台に関しても彼女のよきパートナーである夫マイケルは、何気なく(、のように
ジュリアのファンだというトムを紹介する。
ここからして、このジェレミー・アイアンズ扮する舞台監督の夫が、今、この女優に必要ななものが何であるか?知っていたという気がする。

そして、思惑通り(だと、私は思う)彼女に恋がやってきて、
彼女は息を吹き返すのだから♪
恋する女であり、息を吹き返した女優。
しかし良き友人、チャールズ卿の予感は現実的であり、、
そんな第一幕の後、彼女の恋の第2幕が幕を開ける。

ジュリア自身の恋の舞台を見守るチャールズ卿役のブルース・グリーンウッドと息子ロジャー(トム・スターリッジ)を興奮させる瞬間は、
世の不条理をなんとなく受け入れざるを得ない日常を清々しく吹き飛ばす爽快さが味わえます



これは記事がかなり遅くなりましたが、ジュリアのナイーヴな息子を演じているのは、
パイレーツ・ロックで高校中退して船に乗り込んでくるあのカール役のトムくんです。
これからが楽しみな一人です

サマセット・モームの妻は、有名なインテリアデザイナーでもあったリー・モーム。
一室に鏡が60枚もあった極端な例もあったというから驚き。
この作品のジュリアの寝室はそのリー・モームの作品をモデルに作られたとか。
インテリアやファッション、照明など趣があり素敵です
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2 コメント

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カール役 (miyu)
2009-12-30 19:23:31
ってトム・スターリッジでしたよね?
ショーン・エヴァンスってこの映画では確か
トム役でした。ってややこしいですね(;・∀・)
この映画のアネット・ベニングは”THE女優”って感じでしたね~。
確かに今思うと、ジェレミー・アイアンズの思惑通りだったのかもしれませんね~。
返信する
miyuさん* (kira)
2009-12-31 19:56:00
え?ええぇ~~っ?!==

ってことで、またしてもmiyuちゃんのご指摘で
訂正しておきました!
何気にトム・スターリッジくんのビジュアルは好みだったりします
このジェレミー・アイアンズは役としてもなかなか侮れない夫でした(笑)
なんかスカッとしましたよね
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