あなたの最愛のひとは
あなたを愛していますか──。
原題 REVOLUTIONARY ROAD
上映時間 119分
製作国 アメリカ/イギリス
原作 リチャード・イェーツ 『家族の終わりに』(ヴィレッジブックス刊)
出演 レオナルド・ディカプリオ/ケイト・ウィンスレット/キャシー・ベイツ/マイケル・シャノン/キャスリン・ハーン/デヴィッド・ハーバー/ゾーイ・カザン
1950年代のコネチカット州。“レボリューショナリー・ロード”と名づけられた閑静な新興住宅街に暮らすフランクとエイプリルのウィーラー夫妻は、二人のかわいい子供にも恵まれた理想のカップル。しかし、その見た目とは裏腹に、彼らはそれぞれ描いていた輝かしい未来と現状のギャップに不満を募らせていた。元陸軍兵のフランクは事務機会社に勤めるもセールスマン人生の我が身を嘆き、かつて女優志願だったエイプリルも大成せずに至っている。するとフランクが30才の誕生日を迎えた夜、エイプリルが、家族一緒にパリで暮らしましょう、と持ちかけ、パリでは自分が秘書として働くからフランクは気ままに暮らせばいい、と言い出すのだった。はじめは妻の突然の提案に戸惑うも希望を膨らませ、ついには移住を決意するフランク。それは間もなく、周囲にも知るところとなるのだが…。allcinema ONLINEより
レオとケイトはお互いを"似たもの同士"といい、信頼をし合っている仲。
ケイトに至っては「彼こそが、わたしたちの世代のベストな役者だと感じているの。それに演技の相性もすごくいいのよ」とまで言っている。
大人になった二人の、これは美しいラブストーリーなどではなく、
反面教師とすべき、愛に迷った悲しい夫婦の物語でした
地球のどこかで、ある時、男と女は出会い、惹かれあい結ばれる。
しかし、結婚はゴールではない―、この作品はそのことを強く感じさせる。
当たり前だけど、結婚によって長い旅をしなければ見えてこないものもある。
ふたり、語り合う夢に共感しても、ベッドで見る夢は違うもの。
子供がある程度手が掛からなくなると、狭い社会に閉じこもっていた女たちも
それぞれ自己表現の場を求めて、行動するようになるのも普通にあること。
そして、人によってはそれは独身時代からの夢の続きだったりもする。
まさに、この夫婦の嵐は、妻の夢の続きが壊れた時に訪れた。
女優の夢が捨てきれないでいたエイプリルは地元の劇団の旗揚げ公演の舞台に立つが、芝居の出来が悪く、絶望的になる。
フランクの気遣いさえも腹立たしく思うエイプリルは、あの時自分の夢を捨て、同時に女優に限界を感じたのだと思う。
そして、夫の昔の一言を思い出し、上手くいかなかった自分の夢をすりかえた。
"夫を支える妻"を次の舞台に選ぼうとしていた・・・
それはフランクの30歳のバースデイのこと。
それからの数週間。行きつ戻りつしながら次第に傷は深くなり・・・
女が結婚、出産によって失うものは多い。
男の方にも課せられるものや、制限ができてくる。
しかし、年を重ねるごとにそれぞれの家族の喜びに一喜一憂し、子供の成長にささやかな幸せをみつけたりして、
若い頃の夢は、色あせて行く写真のように時々引っ張り出して眺めるものになる。
それも自らが選び取った人生ではないか、と。
彼女もそう努力して理想的な美しい家庭を作ってきたのだと思う。
レボリューショナリー・ロードに住む他の家族のように。でも、彼女は疲れてしまった。
何より、気づいてしまった。自分の中の真実に。。
これは美しいラブストーリーではなく―愛を試された若い夫婦の物語でした。
罵りあう二人は観ていて心が痛い。
愛を求めて苦悩するディカプリオは切ない、やはりアカデミー協会はなぜ?という演技です!
自己愛が強すぎて、次第に狂気に堕ちるエイプリルの冷えた演技で、流石のケイト!
人には決して口にしてはならない真実があることを教えてくれているのではないでしょうか。
この中で、妻が口にした二人目の出産に関する本音。
それは言っては、全てを否定すること。結局、誰のことも愛してなかったんだと・・・
夫が激昂に駆られ、つい言ってしまった3人目のことは、本心じゃなかったろうに。
初日の3回目の上映。8割近い入りだったでしょうか。
ぎりぎりの時間だったのでもう通路側は空いていないということで、最後部でしたが、
いつもの土曜の観賞にみられるマナーの悪い方は一人もいなく、私の列は年配のご夫婦とか
お一人の高齢の方ばかりでしたが、
前の方の列などに若いカップルもいて、この二人の人気の幅広さを感じました。
最後の映像は、監督の皮肉も期待も込めたニヤリとするシーン。
結婚はふたりでスタートをきる障害物競走のようなもの。
これから誰かと出会い、結婚をする、若い方たちにも是非観て欲しい。
そして、何事かを感じてほしい作品でした・・
Yahoo!の作品トップページのレオのインタビュー動画で、彼が語ることが全てのような気がします!
まだの方は一度ご覧下さい
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なかなかいいショット
あなたを愛していますか──。
原題 REVOLUTIONARY ROAD
上映時間 119分
製作国 アメリカ/イギリス
原作 リチャード・イェーツ 『家族の終わりに』(ヴィレッジブックス刊)
出演 レオナルド・ディカプリオ/ケイト・ウィンスレット/キャシー・ベイツ/マイケル・シャノン/キャスリン・ハーン/デヴィッド・ハーバー/ゾーイ・カザン
1950年代のコネチカット州。“レボリューショナリー・ロード”と名づけられた閑静な新興住宅街に暮らすフランクとエイプリルのウィーラー夫妻は、二人のかわいい子供にも恵まれた理想のカップル。しかし、その見た目とは裏腹に、彼らはそれぞれ描いていた輝かしい未来と現状のギャップに不満を募らせていた。元陸軍兵のフランクは事務機会社に勤めるもセールスマン人生の我が身を嘆き、かつて女優志願だったエイプリルも大成せずに至っている。するとフランクが30才の誕生日を迎えた夜、エイプリルが、家族一緒にパリで暮らしましょう、と持ちかけ、パリでは自分が秘書として働くからフランクは気ままに暮らせばいい、と言い出すのだった。はじめは妻の突然の提案に戸惑うも希望を膨らませ、ついには移住を決意するフランク。それは間もなく、周囲にも知るところとなるのだが…。allcinema ONLINEより
レオとケイトはお互いを"似たもの同士"といい、信頼をし合っている仲。
ケイトに至っては「彼こそが、わたしたちの世代のベストな役者だと感じているの。それに演技の相性もすごくいいのよ」とまで言っている。
大人になった二人の、これは美しいラブストーリーなどではなく、
反面教師とすべき、愛に迷った悲しい夫婦の物語でした
地球のどこかで、ある時、男と女は出会い、惹かれあい結ばれる。
しかし、結婚はゴールではない―、この作品はそのことを強く感じさせる。
当たり前だけど、結婚によって長い旅をしなければ見えてこないものもある。
ふたり、語り合う夢に共感しても、ベッドで見る夢は違うもの。
子供がある程度手が掛からなくなると、狭い社会に閉じこもっていた女たちも
それぞれ自己表現の場を求めて、行動するようになるのも普通にあること。
そして、人によってはそれは独身時代からの夢の続きだったりもする。
まさに、この夫婦の嵐は、妻の夢の続きが壊れた時に訪れた。
女優の夢が捨てきれないでいたエイプリルは地元の劇団の旗揚げ公演の舞台に立つが、芝居の出来が悪く、絶望的になる。
フランクの気遣いさえも腹立たしく思うエイプリルは、あの時自分の夢を捨て、同時に女優に限界を感じたのだと思う。
そして、夫の昔の一言を思い出し、上手くいかなかった自分の夢をすりかえた。
"夫を支える妻"を次の舞台に選ぼうとしていた・・・
それはフランクの30歳のバースデイのこと。
それからの数週間。行きつ戻りつしながら次第に傷は深くなり・・・
女が結婚、出産によって失うものは多い。
男の方にも課せられるものや、制限ができてくる。
しかし、年を重ねるごとにそれぞれの家族の喜びに一喜一憂し、子供の成長にささやかな幸せをみつけたりして、
若い頃の夢は、色あせて行く写真のように時々引っ張り出して眺めるものになる。
それも自らが選び取った人生ではないか、と。
彼女もそう努力して理想的な美しい家庭を作ってきたのだと思う。
レボリューショナリー・ロードに住む他の家族のように。でも、彼女は疲れてしまった。
何より、気づいてしまった。自分の中の真実に。。
これは美しいラブストーリーではなく―愛を試された若い夫婦の物語でした。
罵りあう二人は観ていて心が痛い。
愛を求めて苦悩するディカプリオは切ない、やはりアカデミー協会はなぜ?という演技です!
自己愛が強すぎて、次第に狂気に堕ちるエイプリルの冷えた演技で、流石のケイト!
人には決して口にしてはならない真実があることを教えてくれているのではないでしょうか。
この中で、妻が口にした二人目の出産に関する本音。
それは言っては、全てを否定すること。結局、誰のことも愛してなかったんだと・・・
夫が激昂に駆られ、つい言ってしまった3人目のことは、本心じゃなかったろうに。
初日の3回目の上映。8割近い入りだったでしょうか。
ぎりぎりの時間だったのでもう通路側は空いていないということで、最後部でしたが、
いつもの土曜の観賞にみられるマナーの悪い方は一人もいなく、私の列は年配のご夫婦とか
お一人の高齢の方ばかりでしたが、
前の方の列などに若いカップルもいて、この二人の人気の幅広さを感じました。
最後の映像は、監督の皮肉も期待も込めたニヤリとするシーン。
結婚はふたりでスタートをきる障害物競走のようなもの。
これから誰かと出会い、結婚をする、若い方たちにも是非観て欲しい。
そして、何事かを感じてほしい作品でした・・
Yahoo!の作品トップページのレオのインタビュー動画で、彼が語ることが全てのような気がします!
まだの方は一度ご覧下さい
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なかなかいいショット
とても怖い映画でした!
人として、家族を持つ物として、色々考えさせられる作品でした。
結婚して子供が出来ると我慢、我慢の連続でストレスが溜まるけど、
夫婦間で言ってはいけないことは、言ってはならないですよね。
そんな時こそお互い支え合いたいのに・・・
2人の演技はとても素晴らしかったです♪
やっぱりkiraさんもすぐに観てましたのね
レオ、良かったですね~、これだけやっててケイトばかりが評価されちゃうのはやっぱり悲しいなぁ
結婚は楽しい事ばかりじゃないってわかってるけど
こんなに自分勝手なエイプリルの言動には??という感じで全く共感できずでしたよ~
夫に同情しちゃう。
ラストシーンはすごく良かったデス。
トラックバック&コメントありがとうございました。(*^-^*
レオは美形で演技力があって、人気もある。
性格も良さそうなので
アカデミー会員の男性達からは嫉妬されちゃうんじゃないかな?
レオは『ギルバート・グレイプ』の頃から演技が上手かったし、
近年は男っぽい映画に出演して演技の表現の幅が広がってきているので、
もっと評価されても良いような気がしますよね。
おお~~またまた的を得たお言葉です!
そして段々、隣に居ると寝にくくなるのよね(苦笑)
ウィーラーズ夫妻は、私の両親世代。
爺さん婆さんも居て、愚痴る事もあったけど、
料理や洗濯に一工夫などしながら、楽しんでたなあ~なんて思うと、
平凡な日常の中で自分なりの楽しみを見つけることは、そんなに難しい事ではないとも思います。
私も今年で2○年の夫婦生活ですが(笑)
改めて考えさせられる映画でした。
考えさせられる、なかなか良い映画だったと思います。
「アメリカンビューティー」は見終わった後ハテナマークがいっぱい飛び交ったんですが、こちらはラストショットの皮肉もバッチリ響いてきました。
もがけばもがくほど深みにハマって抜け出せなくなる二人の姿がなんともいえなかったなぁ。
二人ともいい役者さんになりましたね。
kiraさんは堪能されたようですね~
私はイマイチでした(汗)レオとケイトの演技合戦は見応えがあって、最後の言い争いのシーンなどは力入って見ていたんだけど、、、
どうしてもエイプリルが何か異質な人に思えちゃって、共感したり、考えさせられたりはしませんでした。
でも、二人ともいい役者になりましたね~
先日、家にあるDVDでタイタニックをチラリと観ましたが、とっても初々しかった~そして何よりもレオがスリムだった~(笑)
逃げ出さなければ窒息してしまうなら、それもありだと思えましたが、
そもそも「家庭」から逃げ出したい女性でしたよね~。
彼らを取り巻く人たちもある意味、怖かったですね~
いえむしろ、愛する人には決して言ってはならない言葉。
子供がその場にいなかったとしても、ですよね。
それが自分の中の真実であったとしても、エイプリルのあの一言はダメですよね~。
でも、あの言葉が、彼女の憂鬱の全てを物語っていました。
大人に、親になりきれていない、なりたくない女性を描いた問題作でしたね
>これだけやっててケイトばかりが評価されちゃうのはやっぱり悲しいなぁ
ですよねぇ・・・
ケイトの役が役だっただけに、鬼気迫るものはありましたが、
やはりレオの演技には痺れます!
エイプリルのいけない所、厭なところ、なぜそうなってしまったのか、
それを感じるだけでも意味がある作品でしたね~