2021.12.16
安倍元首相が警鐘鳴らす「台湾有事」
安倍晋三元首相が、中国が軍事的覇権拡大を進める東アジアの安全保障情勢に警鐘を鳴らした。中国による「台湾有事」が、日本の「存立危機事態」に発展する可能性に言及したのだ。アントニー・ブリンケン米国務長官も、中国の攻撃的行動を「大いなる懸念」と批判した。ただ、岸田文雄首相は、明確な対中強硬姿勢を示していない。米国や英国は、中国当局による新疆ウ . . . 本文を読む
中国の市場は、ケンタッキー州を襲った竜巻程度ではない。猛嵐に見舞われている。
スペインに雲隠れした馬雲は、一説に欧州に隠した秘密口座を解約し、資金を回収して、国家に上納するためであると囁かれている。
182億元(3276億円)の罰金は「独禁法」違反と問われたアリババ本社が支払った。加えて馬雲の個人資産を毟る。恒大集団CEOの許家印も、とうとう個人資産を根こそぎ剥がれ、いずれ無一文になるだろう。 . . . 本文を読む
2021.12.11
聖徳太子ってあらためてスゴイと思う
みなさんは聖徳太子にどんなイメージを抱いてますか?
教科書で聖徳太子のどんなエピソードが印象に残りましたか?
先日、東京ミッドタウン六本木にあるサントリー美術館で、面白い展覧会に遭遇しました。その展覧会は「聖徳太子 日出づる処の天子」。「サントリー美術館 開館60周年記念展 千四百年御聖忌記念特別展」という鳴り物入りの展覧会です。
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日本のメディアは、のほほんと対岸の火事視しているが、NATO諸国、旧東欧諸国は気が気ではない。明日にもウクライナがロシア軍の戦車に押しつぶされるかもしれないからだ。
ウクライナはまだNATOのメンバーではないので、条約第五条の共同防衛は適用されず、西側諸国が軍事支援をする可能性はほとんどない。
2014年のクリミア半島併合のときも、西側は呆然と傍観した。
2008年のグルジア侵攻も、あれだけ . . . 本文を読む
■1.渋沢栄一に対する「天の使命」
渋沢栄一を描いたNHK大河ドラマ『晴天を衝(つ)け』もいよいよ終盤で、もとの主君にして最後の将軍・徳川慶喜(よしのぶ)の伝記編纂を始める場面に入ります。
この伝記編纂は引退後の暇つぶしというようなものではなく、「御伝記編纂が、私に対する天の使命である」とまで、その序文の冒頭に書くほどの重大事でした[鹿島、4068]。 渋沢が周囲の反対を押し切って引退したのも . . . 本文を読む
青蔵鉄道の開通は2005年だった。青海省西寧からチベット自治区のラサへ、標高四千メートルを驀進する鉄道が開通し、旅客は高山病をさけるために酸素ボンベが装備された列車だった。日本からも多くの鉄道ファンが試乗にでかけた。
ラサからさらにチベット南部のシガツェに鉄道は延長されたのは2016年、オリ(ネパール副首相)が北京を訪問し、署名した。
さらにシガツェから国境のギイロンへ鉄道敷設工事が始まり、2 . . . 本文を読む
1.勝者はスターリンただ一人日本人は米軍に原爆を落とされ占領されたので、米国が第二次大戦の勝者だと誤解している。しかし米国のウェデマイヤー中将は、勝者はスターリンただ一人と喝破している。それは戦後世界を見れば分かるとおりである。スターリンが戦後の新しい勢力図を最高幹部に見せると一同賛嘆のあまり声も出なかったという。スターリンは戦後世界を想定して戦争指導を進め米英を手玉に取ったまさに魔法使いであった . . . 本文を読む
いきなり知らないタームが本書の冒頭に出現する。「リッツキドニー文書」って何だろう。
世界各地のアーカーブや戦争記念館を訪ね歩き、機密文書の公開をまって、真実を掌握し、これまでの通説や歴史解釈がいかに間違っていたかを抉り出した快著。全編、これ歴史の見直しである。
ここ十年ほど、近現代史の評価がおおきく入れ替わって、修正が相次いでいる。
発端はソ連の崩壊と英米の機密文書の公開である。
たとえば . . . 本文を読む
豪を親中派のトップに仕立て上げたのはケビン・ラッド元首相だった。
外交官から政治家に転じたラッドは漢字名を「陸克文」と自分で命名するほどの中国通であり、北京語を流暢に操った。ご先祖は下着泥棒で、豪に流刑となった。
ラッドの首相在任は2007−2010年、再登板は2013年。この頃の豪は中国が最大の貿易相手国で、石油、ガス、石炭、鉄鉱石で大いに潤い、また中国からの移民が急増していた。 . . . 本文を読む
今月初めにMiranda Devineと言うオーストラリア人コラムニストのLaptop From Hell (地獄から来たパソコン)がBarnes & Nobleから発売され、アマゾンで大々的に売り出した。
発売された翌日になるとすぐにバイデンの息子ハンターが中国のエネルギー会社、CEFC Chinaから多額の金と3カラットのダイアモンドをもらっていた事実、そしてハンターとCEFCの詳し . . . 本文を読む
米中経済・安全保障調査委員会(USCC)の年次報告書は、米中関係における経済安全保障を多岐に分析し、32分野において対中強硬策が提案された。
就中、金融分野の規制強化が謳われ、「中国は、資本市場を中国共産党の技術開発目標やその他の政策目標に資金を供給する手段として機能させようと、外国の資本やファンドマネジャーに働きかけている」。
これは逆の意味で「借金の罠」ではないか。
ゴールドマン・サック . . . 本文を読む
「中国共産党の脱炭素謀略」についてお話しします。
今、世界で人為的に排出されるCO2の約3割は中国。
中国は、石炭が非常に豊富であるため石炭火力発電が多いですし、一見、脱炭素は中国にとって不利な話に見えますが、中国は発展途上国だから、排出規制は当面やらなくていいとかいくらでもごまかしがききます。むしろ、中国共産党にとって脱炭素は都合の良い話なのです。どういうことかと言いますと、今石油が値上がり . . . 本文を読む
12月5日、アニメ版『鬼滅の刃』(遊郭編)の放送が始まりました。(フジテレビ系:日曜午後11時15分)。
〝音柱〟宇髄天元(うずい・てんげん)とともに炭治郎らが吉原に巣食う上弦の鬼と戦う新シリーズです。
『鬼滅の刃』をご存じない方、興味のない方も多いと思いますが、少しお付き合いください。
『鬼滅の刃』は、吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)さんの漫画で、『週刊少年ジャンプ』(集英社)で平成28年 . . . 本文を読む
田村氏のこれまでの持論、経済政策提言をまとめて「日本人の給料が25年上がらない理由」を副題につけた。それゆえ本書を読むと財布の中身も豊かになる具体的ノウハウが書いてあるかといえば、そんなことは殆ど触れず、デフレが日本経済をダメにした原因についてやさしく、すこし長く論じている。
つまり日銀・財務相ならびに自民党のいいなり議員らが選択したデフレ政策は国民に対する犯罪に他ならないと批判する。
まった . . . 本文を読む
スターリンはグルジア人だった。フルシチョフはウクラナイ人だった。そしてトロツキーもブレジネフも、ウクライナ生まれである。ウクライナはロシア人から見れば切っても切れない、「スラブの兄弟」と、多くのロシア人は認識している。
したがって、プーチンがウクライナ侵攻に踏み切れば、クリミア併合でプーチンのロシア国内での人気が急上昇したように、確実に支持率は上がるだろう。
ロシアの認識はもちろん西側とは異な . . . 本文を読む